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町の稽古場をもっと元気にしたい
日本舞踊の「町の稽古場」は稀有な空間です。 ・日本舞踊という日本独自の身体芸術を、選ばれた身分・階級ではなく庶民が継承し育んできた空間。 ・地域社会の中で人を育て、家庭でも職場でもない、憩いの場であり続けてきた空間。 ・日常を離れ稽古に没頭することで、自分が自分に還ることができる空間。 名もなき町師匠によって受け継がれてきた「稽古場文化」には、民藝的な美しさがあります。これこそ日本舞踊の本質だと考えています。 「生活と舞踊」はローカルな「町の稽古場をもっと元気にする」ことで、舞踊の発展に貢献します。
価値観
日本舞踊という言葉が生まれて100余年。昭和平成の一大流行期を過ぎ、いまや日本舞踊人口は右肩下がり、業界団体の会員数をみても、減少幅はコロナ禍もあり非常に厳しい状況です。伝統の継承は前提としながらも、さらに創造性と革新性を発揮して次の100年、200年先へ舞踊文化をつなぐため、ビジネスサイドから行動を起こします。
カスタマーとは誰でしょうか?日本舞踊界では長らくこの「カスタマー」があいまいなまま、慣習が繰り返されてきた側面があるのではないかと思います。弊社の主な「カスタマー」は町のお師匠さんですが、その先にはそのお弟子さんたち、さらにはその周りの家族や人間関係、ひいては、未来の日本舞踊の担い手たちがいます。真のカスタマーは誰なのか、常に問い続けます。
私自身が製造業、英語教育業界など他の業界経験を持って起業しました。伝統産業というドメスティックに見られがちな世界だからこそ、メンバーの多様性を重視し、変革の原動力としたいと考えています。
かつて大ヒットしたことがあるものだけが未来の伝統となる権利を得ます。当時の最新の流行、ファッションや技術が注ぎ込まれました。「伝統」と呼ばれるようになっても、最新技術を取り入れない理由などあるでしょうか?いや、ありません。弊社は業務、サービスに積極的に最新技術を使用し、稽古場のよりよい発展に貢献します。
「稽古場」という物理的空間の価値はこれから先も減ずることはないでしょう。しかし仕事においては必ずしも場所や空間に縛られる必要はありません。むしろ、日本舞踊のために何かをしたい、この仕事を通じて成長したい、そのような人はそこにいる人であろうと仕事ができると思います。現在も全国の仲間と一緒に仕事をしています。
日本舞踊が人間から離れたデータではなく、稽古を通じて人の身体から身体へ受け継がれてきたように、人がすべての根幹です。伝統産業について仕事を通じて学んでみたい人、ぜひインターンシップにお越し下さい。
会社情報
株式会社 生活と舞踊
〒104-0061東京都中央区銀座1丁目19-12 西山興業東銀座ビル 4F
2023/1 に設立
梅澤暁 が創業
5人のメンバー