NES株式会社
起業家を羽ばたかせるという使命 豊富な経験と知識を持つエキスパート集団 私たちは豊富な実務経験とスタートアップに対する確かな目利きを持ったエキスパート集団です。熱意をもって挑戦するベンチャー企業・起業家を積極的に支援し、地域社会に新たなエコシステムを構築します。 起業家及び起業を検討している方からの資金調達や事業支援に関するお問い合わせはこちらからどうぞ。
https://nes-vc.com/
皆さん、こんにちは。ビジネスサポート部門の羽生です。
「教育」と「投資」2つの事業を展開する当社ですが、本日は、そんな新しいファンドのカタチで企業と人を支援する当社代表の今川信宏(いまがわ のぶひろ)にじっくり話を聞いてみました。
ワシントン大学卒業後、セブンアンドアイホールディングスで貿易業務や為替業務を行っていたのですが、インターネットで世の中が変わるな、ということに気づき、デジタルハリウッド大学でITの勉強を始めました。その時に教授でありオプトの役員だったのが、現在、弊社の社外取締役である海老根智仁です。
海老根と初めて会った時の第一印象は、急成長中のIT企業のカリスマ的な経営者という印象で、力強く仕事に取り組む少し上の年齢の海老根は私にとって強い刺激になると同時に、いつしか、どうしたら海老根のようになれるのかと考える、目標のような存在になっていきました。
そんな折に縁あって、海老根からオプトにジョインしないかと誘ってもらえ、マーケティング戦略の支援や新規事業の立ち上げを行ったりと海老根の下ですごく鍛えられました。その後、オプトベンチャーズ(VC)の立ち上げに創業メンバーとして参加させていただき、2年ほどファンド業務を経験、そして再度、オプトを退社して独立をしていた海老根から声をかけていただき、海老根が代表を務めるレジェンドパートナーズ(VC)でイスラエルなどの海外投資事業の責任者の経験を経て、2019年三井住友信託銀行様とレジェンドパートナーズにて、NES株式会社を設立することになりました。
私たちは今「投資」と「教育」という2つの事業を行っています。この2つの関係性は、鶏と卵の関係性でして、一般的にはファンドは優秀な経営者や優良な企業などの投資先を自分たちで見つけて投資をするのですが、実際のところなかなか難しい。であれば、将来、投資に見合うような優秀な人材や企業を私たちが育成しようと思った、というわけです。投資ファンドは、投資先だけを成長支援することが基本の形なので、私たちのように投資していない人たちを成長支援している、という本当に珍しい会社だと思います。
また、もうひとつ「教育事業」をしている理由をあげるとすれば、これまでの地方の起業家育成は各自治体が1年単位で国から予算をもらい、毎年公募を募って計画を立てていた。ただ、1年単位なので知事や市長などトップが変われば方針が変わってしまうかもしれない。でも、教育ってそんなに 1年、2年で結果が出るものじゃない。私たちは10年単位で腰を据えて起業家育成の支援をしていこう、と思ったというところもあります。まさに社名でもある、New Ecosystem for Startups(NES)というのは、そういう意味合いも込めてつけた名前です。
↓ 国立大学法人信州大学での今川による講義の風景
↓ 「 Startup Boost SAGA (https://sbsaga.jp/) 」 卒業式の風景
地方という意味では、私の出身は愛知県の田舎なのですが、やはり、地方への思い入れみたいなところは少なからずありました。また、イスラエルにいた時に、地方で投資活動をすることがあったのですが、場所や年齢に関係なく起業している方がいらっしゃって、いつでもどこでもやろうと思えば起業できる、と感じたことも潜在的な背景になっていたかもしれません。
あとは、弊社顧問の中村(元株式会社出前館 代表取締役社長、現エムスリーソリューションズ株式会社 代表取締役社長)もそうですが、地方出身でも優秀な起業家の方はたくさんいらっしゃいますし、地方からグローバルに向けてビジネスをしている伝統工芸もあったりするわけなので、地方の「人」や「ビジネス」を育てていくことで日本として強くなっていける、という想いが強くありました。
加えて、オプトでの新規事業や投資事業の経験も含めて、すべての思いや経験がマージした形で「投資」と「教育」の2つの事業を持つNESを立ち上げることになりました。
↓ 創業して間もなくのNES役員陣と社員がそろった一枚
3年から5年の中期で言うと、2号ファンドを作ることですね。ファンドビジネスというのは10年しか生きないモデルです。1号だけだと10年後には終わってしまう。ただ、スタートアップで始めて、10年でイノベーションを起こせるかというと到底難しい。しかし、2号ファンドを作れば5年延びますし、3号ファンドを作ればさらに5年延びます。このスキームをきちんと回すことで投資事業も継続できますし、先の教育事業も継続できるというわけです。
そして、2号ファンドを作るためには、いま弊社にお金を預けていただいている方々に「2号ファンドにも投資をしたい」と思っていただけるように今の1号ファンドでしっかりと投資としてのリターンを出すことがかなり重要になってきます。これが短期的な目標と言えます。
長期でいうと、日本全国どこでもイノベーションを起こせるような環境を創ること。新しい挑戦をして、会社を大きくして、人を雇って、日本の経済が復活するっていうのが、最終的な目標ですね。
↓ LP投資家集会(LP各社と出資先代表を招集しての会合)での起業家と会話をする様子
↓ LP投資家集会(LP各社と出資先代表を招集しての会合)実施の風景
弊社の投資事業は、起業家の方と一緒に悩んで伴走する業務です。なので、やはり人柄が大事だと考えています。要素でいうと「傾聴力」と「挑戦力」です。お任せする業務内容も人を支援する業務が主になると思うので、起業家の方をどうやったらサポートできるのか、話を聞いてあげて一緒に考えてあげることはすごく大事です。
加えて、弊社は見ていただくとわかるように少数精鋭でやっている会社ですので、年齢や経歴に関係なく、手を挙げる方、挑戦したい、と思える方と一緒にお仕事をしたいなと思いますね。
他でいうと、弊社は結構働き方を自由にしています。具体的に言うと、働く場所や時間を本人に委ねています。なので、プライベートとの両立はすごくしやすいと思うのですが、その分、自分をコントロールする必要があるので、「自律性」もある方のほうが好ましいですね。仕事もプライベートも自由に楽しんでほしいと思っています。
最後に、選考では弊社の社員全員と極力会って頂くようにしています。応募いただいた方にも自身の価値観や文化が弊社と合うかどうか、選考を通じて納得のいくまで考えていただきたいと思っています。
↓ NES投資事業&教育事業の運営実行メンバー
楽しむことですね。仕事をしているとその瞬間は辛いことや嫌なことは正直沢山ありますが、全力で取り組んでいれば、振り返ると楽しいことばかりだと思うんです。そういう瞬間的な点がたくさん集まるとどこかのタイミングで線に繋がるんですよ。
この「点が線になる」というイメージは会社のロゴにもなっていて、ロゴは、「ひと、もの、金、情報」などの要素を繋げて、1つの球体、1つの会社、1つの日本の経済をつくりたいという意味を込めているんですが、人生においても同じだと思っています。
オプトで全力で仕事をしていなければ、独立した海老根と一緒に仕事をすることもなかったでしょうし、気が付くと色んな経験が繋がっているということが多かったので、その瞬間を全力で取り組むことを大事にしています。
私含めて社員のみんなも自由に楽しく仕事をして、成果を出しながら自分も成長をし、さらに人生を楽しく生きてほしいなと思っています。