SHINSEKAI Technologies(以下、シンセカイテクノロジーズ)では、シンセカイメンバーの経歴や、コミュニティ運営への想いを連載中です。
▼前回は、コミュニティグロース本部 プロジェクトマネジメント部 部長の坂井に話を聞きました。
今回は、CPO(Chief Product Officer / プロダクト責任者)の川原にインタビュー。
大手IT企業でデザイナー職を経て、ゲーム系企業にてディレクター、プロデューサーとして複数タイトルのゲーム立ち上げ運用を経験。 また、コンサル会社の新規事業責任者も担当するなど様々な経験を重ねた後、2024年7月よりシンセカイテクノロジーズにジョイン。
入社後はプロダクト全般を管掌するCPOとして、プロダクトの品質と向き合い続ける川原に話を聞きました。
株式会社SHINSEKAI Technologies
CPO
川原寛史
X:@hiroshiinc
デザイナーを経て、ゲーム系企業のプロデューサーなどを経験しシンセカイテクノロジーズへ
──はじめに、簡単に自己紹介をお願いします。
大手IT企業でデザイナー職を経て、ゲーム系企業にてディレクター、プロデューサーとして複数タイトルのゲームの立ち上げ運用などに関わっていました。その後、コンサル会社の新規事業責任者や様々な経験を重ね、代表・大社の前職「TORIHADA」社にてプロダクトの立ち上げに関わり、2024年7月からシンセカイテクノロジーズに正社員としてジョインしました。
──キャリアの始まりはデザイナーをされていたんですね。
2000年から十数年はデザイナーとして活動していました。フラッシュや Dreamweaver という、今はもう Adobe に吸収されたアプリケーションがあったのですが、当時はそれらのツールやテキストエディタなどを使いながら、フロントのコーディングやデザインをしていました。
学生時代にドリームキャストというインターネットで遊べるゲーム機があって、そのWebブラウザを使って初めてホームページのHTMLを書いてコーディングしたのを覚えています。全て見よう見まねでやっていました。そこでWebサイトを作った体験がWebデザイナーを目指すきっかけになりました。
──シンセカイテクノロジーズを知ったきっかけは何ですか?
代表の大社とは元々知り合いでした。大社の前職であるTORIHADA社で、業務委託としてプロダクトの新規立ち上げを手伝っていました。
その後、一旦そのプロジェクトからは外れたのですが、クリエイティブディレクターとして他のWeb3系企業のプロダクト開発のお手伝いをしているときに、偶然大社と再会し、そのプロジェクトの終了のタイミングでかつ、シンセカイテクノロジーズの立ち上げのタイミングで大社に声をかけられ、初めは業務委託でプロダクト開発担当者としてジョインしました。なので実は社内のメンバーの中ではかなり古株です(笑)
──シンセカイテクノロジーズの立ち上げのタイミングから、「プロダクト=MURAコミュニティ」だったんですか?
最初は Web3界隈の熱量を肌で感じとり、可能性を見てコミュニティの支援やNFTを活用したマーケティングのご提案、関連プロダクトの開発等を実施しておりました。
具体的には、 Web3のウォレットを作ったりNFTを発行して配布するなど、Web2.X(Web3とWeb2の中間)という文脈で、 Web3を知らない人でも簡単に使えるようなプロダクトを作っていました。
現在はコミュニティを活用したいというお客様のニーズの高まりを感じ、Web3だけではない企業様に向けたコミュニティ立ち上げ、運営支援やそれらの企業様のニーズを満たすためにMURAコミュニティのプロダクト開発、運営を実施しています。
──今はシンセカイテクノロジーズでプロダクト本部を担当しているんですね。
はい。プロダクトを効率よくスピーディーかつ高品質でグロースさせていくために、プロダクト側で意思決定ができるようなフローと組織にした方がいいと思ったので社内で議論し、プロダクト本部が生まれました。
プロダクト全体の戦略や機能、どういうサービスであるべきかを私が意思決定をして、企画開発チームを通じてプロダクトに反映しています。
(プロダクト開発における戦略イメージ)
より顧客目線でCX体験を設計することで、ユーザーに最高の体験を届けていく
──プロダクト本部のミッションについて教えてください。
プロダクト本部は、プロダクトの品質を CX(カスタマーエクスペリエンス) 文脈で体現することをミッションにしています。シンセカイテクノロジーズのプロダクトは、一般の顧客に向けてのサービスなので、そのユーザーが使って「楽しい」とか「心地良い」という状態を体現することが重要だと思っています。
──「CXを大切にする」ということは昔から言われていることなんですか?
昔はもう少し狭い範囲で定義されていました。よく「UX(ユーザーエクスペリエンス)」という文脈で「UI(ユーザーインターフェース)」という”プロダクトの画面遷移”や”画面の手触り”という部分が大切だと言われていたのですが、最近は「サービス全体の体験を良くする」=「CX」という言葉が使われるようになっています。
──より顧客目線を大切にしていく必要があるんですね。
はい。プロダクトの見た目だけではなく、ユーザーが使った”体験”を含め全体のパッケージを設計していかなくてはいけないと思っています。よくAppleの思想で例えられるのですが、プロダクトの品質がいいことはもちろん、商品を軸とした全体の購買も含めた体験をとても大切にしています。具体的には、カスタマーサポートの部分もそうですし、商品の製造→パッケージング→配送→ユーザーが商品を開封するところまで、全てです。新しい商品が届いたときが一番楽しい瞬間だったりするので、その体験を最高にするために、全てしっかり設計されているんです。
Webサービスも同じで、サービスに出会うきっかけの部分から、アプリをダウンロードして実際にサービスを使い始めるに至るまでの体験が重要なんですよね。なので、その辺りも含めてちゃんと設計をして、良いサービスにしていくことが大切だと思っています。プロダクト責任者としてUXを大切にすることはもちろん、マーケティング、カスタマーサポート、セールスそれぞれの担当者と連携をしながら”最高の体験を届ける”ために試行錯誤を繰り返しています。
──新しい考え方にアップデートしていくために、普段勉強していることはありますか?
とにかく最高の体験ができるサービスやアプリなどを触りまくっています。勉強というより、純粋に楽しんで得た体験の要因を純粋な気持ちで分析しています。色々なものを楽しんで体験し続けることが、自分の中での生きがいの一つでもあり、仕事も含めた生活の一部になっています。
川原自身の経験からも感じる、コミュニティ=生きがいが生まれる場所
──コミュニティという領域にどんな可能性を感じていますか?
私自身がコミュニティを通してかけがえのない友人や繋がりができ、人生が豊かになった経験がありますし、誰もが”イキガイ”を生み出すことができる場所だと思っています。私は数十年前にドリームキャストというゲームを通じて国内の人たちとチャットをしていました。当時からファッションに興味があったので、チャンネルを開設し、そこに集まってくれた方と毎晩のように会話を楽しんでいました。出会った方々とは人生の分岐点で何度も助けられ、今でも繋がっていて、一緒にお仕事をしている方もいます。
そのような体験からも、コミュニティには共感を通じて他者と深い関係を築くことのできる力があり、「コミュニティ=イキガイを生み出せる場所」であると強く信じています。
コミュニティは共通の興味で即時盛り上がるので、一気に距離が縮まり、信頼関係も生まれます。ただ、会話を見ているだけだと難しいので、コミュニケーションを取ることがとても大切で、コミュニティサービスの現状の課題はそこにあると感じています。
人見知りの方が自分から話しかけるのはハードルが高いので、我々が提供しているサービスは、できるだけそのハードルを越えられる状態に作っていくことが必要だと思います。
──MURAコミュニティの可能性についてお聞かせください。
コミュニケーションは最高のエンターテイメントだと思っています。人と人の対話は、時間の流れと共に常に新しい情報を楽しむことができるからです。自分の趣味嗜好で誰かとマッチすることで、尽きない会話が生まれて、それが最高のエンターテイメント体験になると思うので、その繋がりを醸成することが大切だと思っています。
──新しいサービスを生み出すために必要なこととは?
エンジニアだけではなく、社員全員でアイディアを創出することが大切だと思っています。人は一人ひとり性格や見た目も違いますし、考え方も全然違います。プロダクトの使い方だってきっと全員違うはずです。なので、皆の意見を集約し、最終的にどうしたら良いかを判断しています。皆に実際にプロダクトを使ってもらい、様々なアイディアを自由に、愛を持って発言できる状態を作ることが重要だと思います。
──チームメンバーの印象は?
若手とベテランがはっきり分かれている印象で、スタートアップとしては面白い会社だと思っています。若手の方々は、自分で何をやりたいとか、自分で何を発信していきたいというボトムアップ志向が非常に強い方たちが多いと思います。先輩や上司から強く言われても挫けず、自分なりにどんどんキャッチアップをして、成長していこうという貪欲さを感じます。
一方、ベテランの方々は、プレイヤーとしてのアウトプットも含め、今までの経験をもとに丁寧かつ迅速に、企業として成長するための仕組み作りに尽力している印象です。
──メンバーに期待することは?
興味がある物事に出会い、最後まで本気でやって達成感を何度も体験してほしいです。
人生は一度限りなので、生きることも仕事をすることも、全力で楽しんで欲しいと思っています。自分のやりたいことや好きなことが軸として見えていないと、楽しむことができないんですよね。今の世の中の人たちは、そういう軸が見えていない人が結構多くいらっしゃる印象です。
まずは何かに興味を持ち、それを最後までやり切ることが大切です。始めてみてあまり好きじゃないかもしれないと思ったら、別のものに移っても構わないし、まだ興味があると思ったら最後まで、結果が出るまではやり切ってみて欲しいです。仕事だけではなく、プライベートで遊ぶことでも、一つの物事をちゃんとやり切るという体験がとても重要だと思っています。その積み重ねで、やり切ったという体験が”達成感”に変わるでしょうし、その達成感から、次のアクションでより深く追求できるはずです。また、自信もつくし、決断力も向上するので、自分の人生がどうあるべきかが見えてくるんじゃないかと思っています。
──趣味や休日の過ごし方を教えてください。
スポーツは全般的にやっています。特に水泳の経験は40年ほどで、今も週に1-2回泳いでいます。ゲームや映画などのエンタメも好きなので、時間がいくらあっても足りません(笑)
休日は、二人の子供を私の趣味に付き合わせていて、この前は子供を連れて、オンラインコミュニティで仲良くなった友達とバーベキューをしました。奥さんとはコミュニティで出会いましたし、まさしく私の人生はコミュニティから出来ていると言えますね。
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