みなさんこんにちは!株式会社BALZの採用担当です。
BALZは、未来の「正解」をつくる会社。「WEBメディア運用のプロフェッショナル」として校正・校閲など多岐にわたって支援しています。
今回は、一連の業務の中で最も重要な、校正(素読み)の詳細について紹介します。校正・校閲業務に興味がある方は、ぜひご確認ください。
校正(素読み)とは?
WEBメディアを訪れるユーザーは、文章を読むのを目的としているわけではありません。情報を求めに来ているのです。誤字脱字を見つけることはもちろん、情報の質や真偽も非常に重要になります。文字校正を行うと同時に、ファクトチェック(事実確認)も行わなければなりません。
素読みとは、原稿と突き合わせはせず、校正刷りだけを読んで誤字脱字や体裁のチェックをしていく作業です。つまりWEB校正では、パソコンのモニターに表示されたプレビュー画面で文章を読んだり、体裁のチェックをしていくことになります。
WEB校正の難しいところは、素読みを行う際、同時に複数の視点で校正していかなければならない点です。どういうことかというと、誤字脱字、日本語の間違い、文章内容の矛盾、情報の真偽などに同時に注意を払わなければなりません。毎日、複数の締切に追われることになりますので、何度も読み直している時間はないからです。
WEB校正は、スピードと正確性が同時に求められます。
校正(素読み)の注意点・ポイント
校正(素読み)の注意点・ポイントについて紹介します。
- 文字は形でとらえる
- ファクトチェックのポイント
- 疑問出しについて
文字は形でとらえる①
校正において重要な考え方となるのが「文字は形でとらえる」という心構えです。
WEB校正ではスピード感と正確性の両方が必要となります。スピード感を持って文章を読みつつ、その内容を理解して、さらに漢字などの間違いにも注意を払います。慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、数をこなして慣れてもそのやり方に変わりはありません。
では、具体的に「文字は形でとらえる」とはどのような考え方なのでしょうか?イメージとしては、文章内容は頭で理解しつつ、同時に漢字などの文字の形を視覚で追っていくような感じです。
頭で文章内容を理解⇔視覚で文字の形を認識
上記を強調したのは、このふたつの動きは連動させなければならないという意味があるためです。
つまり、頭で文章内容を理解しながら読んでいるが視覚が追いついていない、反対に、視覚で文字の形をとらえてはいるが頭が追いついていない、というようにどちらかに偏ってしまってはだめだということ。
そうなると、スピード感はあっても、文章内容の矛盾に気づかなかったり、漢字の間違いに気づかなかったりと正確性が落ちる要因となります。
では、頭と視覚を連動させるコツはあるのでしょうか。ひとつは慣れです。文章を読むのに慣れるには、読書習慣がとても大切になります。普段あまり文章に触れない人が、いきなりうまく読みこなせるようになることはありません。
毎日の積み重ねが重要ですので、ぜひ読書をする習慣を身につけてくださいね。
文字は形でとらえる②
もうひとつは、文章の流れから文字を予測することです。これはどういうことでしょうか?
例えば、次のような文章があったとします。
みなさん、おはよう□□□□□□
上の□に入る文字は、誰もが日常的に使っている表現だと思いますので、簡単に予測できるはずです。
みなさん、おはよう御座います。
しかし、このように表記されていたらどうでしょう。おそらく「ございます」と予測した人が多いと思います。この予測と結果の誤差が違和感を生み、間違い発見へとつながるわけです。
文章の表現方法に際限はありませんが、文章の流れにはある程度の型はあります。それをとらえるにも経験や慣れが必要になる部分はありますが、流れを見ながら文章を読み進められるようになると、あとにくる表現や文字の予測がつきやすくなります。
ファクトチェックのポイント
ファクトチェック(事実確認)を行うべき箇所は、ジャンルによってさまざまです。例えば女性用コスメを紹介する記事だと、商品名や価格、内容量、成分などが該当します。
ファクトチェックを行う際に特に重要になるのが、間違えたときに記事の読者からクレームにつながるかという点です。もし商品価格がひと桁少なかったらどうでしょう。その間違えた価格を見て読者が商品を購入してしまったらクレームにつながります。また、人名に間違いがあった場合は、その人に失礼をしていることになります。
ファクトチェックはできる限り公式サイトで行います。最近では、ウィキペディアでの確認も認められ、行っているケースがあるようです。また、事前にクライアントから参照するサイトを連携されることもあります。もし公式サイトが存在しない場合は、次で説明する「疑問出し」を行うこともあります。
疑問出しについて
「疑問出し」とは、修正をすべきか否かで迷う箇所で、修正はせずに疑問の形で指摘することをいいます。
一番やってはいけないのは、間違いである確証がないのにあいまいなまま修正してしまうことです。もし、修正前の方が正しく、クライアントもそれに気づかなかった場合、重大な事故を引き起こすことがあります。
間違いではないかと思われる箇所を調べてみた結果、どうしても確証が持てないときは無理に修正はせずに、「疑問出し」にとどめておきます。
疑問出しをしたい箇所に対して「このままでOK?」などと簡単なコメントで終わらせている人がいますが、それではいけません。「公式サイトが存在しなかったが、非公式の複数のサイトではこうなっているがどうするか?」「このように文章を直したほうが伝わりやすいのではないか?」などと、具体的に疑問に思った根拠や代替案などを示すのがいいでしょう。
WEBメディアの編集者は忙しい人が多いです。わかりづらい疑問出しをして、相手に無駄な時間を取らせるのは避けなければいけません。
以上、校正(素読み)について解説しました。校正・校閲業務への理解は深まりましたでしょうか?株式会社BALZでは、「WEBメディアの品格を一緒にあげる」メンバーを募集しています。
未経験からでも活躍しているメンバーが多数います。少しでも興味がある方は、ぜひお話聞かせてくださいね。
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