こんにちは!Brully 人事部です!
今回は「心が揺れた私の一冊」というテーマのもと、佐藤 浩平(さとう こうへい)さんにご紹介していただきたいと思います!
それでは、行ってきます!
ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代
〈著者〉アダム グラント
ーこの本に出会ったキッカケをお聞かせください。
(佐藤):こちらはですね、リスペクトしている方のYoutubeを見てる時に紹介されているの見たのがキッカケで面白そうだなって思って買ってみたというのが経緯ですね。
ー著者であるアダムさんはどのような人物なのでしょうか。
(佐藤):この方は組織心理学者の方で、Googleが有名だと思うのですが、演説とか講師で呼ばれていたりしていて、そのサポートをされていたり、主に心理学を研究されている方ですね。
ー著書の冒頭でこの本を手に取ると「最高の自分」になれるよう手助けをしてくれてアダムと親友になれる魔法のような本とありましたが、率直に親友になれたましたか(笑)。
(佐藤):どうでしょうね(笑)そこはちょっとなれたかは分からないんですけど、この本を読んだことでオリジナルがどういうものなのかというのが分かった気がします。”行動に移す”ことの大切さっていうのが学びでした。
佐藤 浩平(さとう こうへい) 1998年8月17日 生まれ
ーオリジナルとは具体的にどのようなものなのでしょうか
(佐藤):オリジナリティ溢れる人って周りにいて感じることがあると思うのですが、有名な方だとエジソンがいますよね。よく天才だって言われたりするんですけど、
エジソンだって自分たちと同じ一般的な存在であって誰もがエジソンのようにオリジナルになれてアイデアを出すことができるって仰っているんですね。
ただそういうアイデアを出すためには、やはり行動が伴わなければそのアイデアの花が開かないじゃないですか。
なので行動することによってしかそのオリジナルなアイデアは出すことができないということですね。行動の大切さというか行動を起こすことの大切さを学ぶことができました。
ーご自身の中でふわっとしていたものが行動することでより具現化されていくのかなと。
(佐藤):そうですね、なぜ行動が大事かというところですが、エジソンって特許を物凄い数取得されてるんですよね。
その数は1000以上らしいのですが、実はその中で傑作と言われるのは片手で数えるほどしかないんです。電球や蓄音機だったりは有名ですが、そういう中にも駄作と言われる作品は山ほど出してるんですね。
そう考えると天才でも駄作をすごくいっぱい出しちゃうわけで、その中の僅かなものが大発明に繋がることができたかというとアイデアをたくさん出したからです。
そこを紐解くと天才だから出せたわけではないんだなと。より多くのアイデアを出すことによってよりオリジナルなアイデアを生み出すことができるというのが本質でした。
良いアイデアを生み出すためにはやはり多くのこと考えて「量」を吐き出す必要があるので、それが行動を起こす大切さという見解です。
ー世に出回ってないだけで実は駄作という失敗が膨大な数があるというのは見えないですもんね。
(佐藤):この本で、意外と成功してる人も平凡だっていうことが書いてありまして、成功者は大きなリスクを犯して大きな成果を成し遂げるということではないらしいんです。
たとえば、会社を創業するという1つの大きなリスクを犯しても本業を続けるんですね。
会社を辞めて創業した会社のみ専念する人と、経営と同時並行で本業を続ける人のどちらが成功するかというと後者の方が成功率が高いというデータが出てるんです。
何故かというところなのですが、人間は安心感が大事で1つの大きなリスクを犯すと時には他の安心する要素が大事でして、リスクを犯す選択をする場合は他のリスクを最小限にとどめる必要があるんですよ。そうすることによって成功の可能性が広がるというのが意外でした。
Googleの創業者もそうなんですけど、意外と1個だけに集中しているわけじゃなくリスクを分散していて失敗した時のことも常に考えてるっていう結構人間味がある感じなので、あ、意外と普通の人間なんだなって思うことができましたね(笑)
ーたしかにそれは意外でした(笑)
Googleの創業者は大学通っていて、あともう少しで博士号を取れるぐらいのところでGoogleの会社を立ち上げてたのですが、学士取るのも諦めきれずにもう少しでGoogleつくるのをやめてたと本人が話してたぐらい結構心配性だったんです。
もし大学を取っていたらGoogleが存在しなかったことを考えると恐ろしいですが、そんなに自信過剰であったわけではなかったんだんだなと思いましたね。
多くは石橋を叩いて叩いて割れるかもしれないからパラシュートまで用意するっていうぐらい巧妙な人が逆に成功してるという印象です。
ーそもそもバイタリティがなければ何も挑戦できないとおもうのですが、佐藤さんが頑張れるエネルギーの源泉みたいなものがあったりしますか
(佐藤):やっぱりやらないのが怖いというか、やらないで後悔するよりも、やって失敗した方が後悔ないというのが1番大きいかなと思いますね。
僕はスポーツとかをいくつかしていたんですが、中学は卓球で高校はバレーボールをしていて他にも色々していたのですが、結構コロコロやってることを変えちゃったりしていてそこで中途半端な結果を残しちゃったわけですね。
ひとつのことを続けていたかったなという思いが今でもあったりするのでやはり後悔ではあります。
ー何かを作ろうとするアイデアが出るときの「創造力」っていうのをご自身で高めるために、日常や業務の中で意識してることはありますか。
(佐藤):ちょっとした物事の仕組みを疑ってみるっていうのは実践しています。学生の頃からそうだったんですが、先生とか両親が言ってることが本当に合ってるのかな。ただしいのかなって思ったりしてたんですよ。
既存のものを疑う姿勢が大事かなって思ってて、それが本当に正解かどうかなんてわからないじゃないですか。
確かに1+1は2っていうのは普遍のものなんですけど、世の中って答えが無いものが多く存在してると思うので、最初は疑ってみるというのも大事かなと思うんです。
ー1人1人がオリジナリティ溢れる人が集まるので、それが更に部署やチームの集合体が会社という組織になるとおもうのですが、佐藤さんが考える「良い組織」とはなにかお聞かせいただけますでしょうか。
(佐藤):非常に難しいですが、端的なところで言うと自分の思ったことを言い合える組織っていうのが大事だと思ってて、確かに上の人が1番偉いなどはあると思うのですが、その辺はある程度の規律として上下関係は必要だと思います。
ただ部下でも意見を発信してコミュニケーションだったり情報共有をすることによって、良いアイデアとかをだせると思うのでそこは柔軟に話し合いのできる会社の方が伸びるのかなって思います。
上司に限らずですが、ただ肯定するだけじゃなくてある程度の否定も交えて言い合えるとよりいいアイデアに繋がるのかなと。
もちろんその言い方もあると思いますが、良いのか悪いのかを伝えて双方の意見を交換できる関係性が良い組織だと考えます。
ーこちらの著書に「最高の自分」というすごく抽象度の高いワードがでてくるのですが、佐藤さんの最高の自分を教えてください。
色々考えて試行錯誤することが大事だと思うので、その結果最高のアイデアが見つかって誰かに認められた瞬間が最高の自分なのかなと思います。
自分が「これだ!」と思って見つけたものって意外と当てにならないんですよね。
ベートーヴェンの運命という曲あるじゃないですか。あの曲が仕上がったとき自分で駄作だと言って最初バツ印をつけてるんですよ。1番有名な曲のはずなんですが。
なので自分が作ってる作品とかアイデアとかって自分では判断がつかなくて、どんな天才でもそれを評価するのは同業他社やそこに精通してる人しか判断できないので、僕も僕自身の判断で一喜一憂するのではなく誰かに認められたときが最高です。
ーでは最後に今後どのようなオリジナルになっていきたいですかという質問で締めさせていただければと思います。
(佐藤):オリジナルのなるためには「アイデアを先延ばしにする」ということがある意味必要なのかなと思ってまして、というのもそのアイデアを頭の片隅に置いておくことで熟成して良いアイデアがでるっていうことなんです。
行動しないと何にもならないんですが、熟成といってもただ放置するのではなくて揉んで揉んで色んなアイデアを出しつつ、躊躇わずにまずは行動することでようやく挑戦と言えるのかなと思います。
積極的にたくさんのチャレンジをしていけるような人物になりたいです。