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【心が揺れた私の一冊】入本 広人

こんにちは!Brully 人事部です!

今回は「心が揺れた私の一冊」というテーマのもと、入本 広人(いりもと ひろと)さんにご紹介していただきたいと思います!

それでは、行ってきます!



奇跡のバックホーム

〈著者〉横田慎太郎


ーまずはこちらの本はどのようなストーリーなのでしょうか。

(入本):こちらの著者でもあり物語の主人公でもある、横田慎太郎さんは2013年にドラフト2位で入団したプロ野球選手なのですが、様々な理由で現役選手として僅か6年で引退を決意するまでのお話です。

その理由なのですが、若干22歳で「脳腫瘍」を診断されたことが始まりでした。

彼はこれまでに風邪すら引かないくらい物凄く健康的な身体で、ましてや20代という若さと鍛えてきた肉体に突如としてのしかかる病の宣告でした。

当時は、肩こりから始まり、最近頭痛が酷い「気がする」くらいの感覚だったらしく、まあちょっと疲れてるのかなというくらいの感じで過ごしていたんですね。

眠れば治ると軽い考えでしたが、キャンプの紅白戦に選手として出場していた際、一塁にランナーとして出た時に牽制球があり、そこで通常であればベースに戻るのが自然なのですが、その当たり前の動作そのものが何もわからなくなり思考が完全にロックされたのがキッカケだったとのことです。

その後2度の手術を受け、半年の闘病生活を続けたとのことです。もう誰しもが挫折という括りでは言い表せない苦難が襲いかかるのですが、「もう一度試合にでる」という強い意志で、その結果体力と筋力はほぼ現役時の状態まで回復したそうです。

しかし一つだけどうしても回復しなかったのは「目」でした。いっときはほぼ失明状態で視力を奪われたのですが、2年以上経過してなんとか視界を把握できる程度まで戻り、最後に自分で決断した引退試合に決して万全ではない状態で出場したんです。

その試合にセンターのポジションを守ったのですが、センター前の打球をそのままキャッチャーまでノーバウンドのダイレクトボールを投げて「アウト」のコールと同時にスタンドが湧き、ベンチに帰ると先輩選手から「野球の神様って本当にいるんだな」と激励の言葉を貰いドラマのような幕引きとなった横田選手の野球人生でした。


ーありがとうございます。率直にお聞きしますが、入本さんがこの本を選んだのはどういった理由からなのでしょうか。

(入本):僕も野球を12年間プレーしており、人生の半分以上を野球と共に歩み、寄り添ってきたので「野球というスポーツ」を通して様々な経験と学びから今の僕という人間が形成されているなと思っております。

著者である横田さんとリンクする部分があると言うと失礼かもしれませんが、共感することがいくつもありました。

横田さんは強豪校出身なのですが、それはもう朝から晩まで練習で私生活も寮生活なので野球三昧みたいな日々を送られていたかと思うのですが、僕も同じく朝から晩までといいますか、もう寝ても覚めても野球!みたいな日々でして。

まあ寮生活ではなかったのですが、周りからの期待と父からのプレッシャーで押しつぶされそうになり何度も辞めたいと思いましたし、一時は野球そのものが嫌いになってしまった時期もあったんです。

ですが、横田さんはとにかく好きで好きでたまらなくて、自ら辛く過酷な道を選びそれそのものをプラスに捉えるというか変えてしまうような人で、夢のためなら妥協を一切惜しまないんです。

僕はその「練習の過酷さ」というバケモノを知っているので、なぜそれをポジティブに捉えて挑戦できるんだろうなっていうところで強く尊敬してしまいましたし、憧れでもありました。


ーなるほど。そういった苦い経験や苦しい出来事も全てプラスにしてしまうと言いますか、それを思いっきりジャンプするためのバネにしてしまうという能力は確かにすごいですし、なかなかできることではないと思います。



ー視力が低下し、目があまり見えてなかった状態で奇跡的にバックホームしたシーンがあったかと思いますが、野球の神様といいますが、横田選手がこれまでに積み重ねてきたそれそのものが呼び起こした、引き起こしたに他ならないんじゃないかなと。


(入本):仰る通りだと思います。あの感動は僕も含めてですが、ファンも日本中もそう思ったはずです。

どうしても感情移入してしまうのですが、これだけ頑張ってプロ野球選手になれた人がどうして病気になっちゃうのだろうってほんとに悔しいというか複雑な気持ちになってしまいます。


ー入本さんも野球という舞台では第一線で活躍されてましたし、明け暮れるほどの年月を過ごされていたわけですからね。プロ野球選手になれなかったとしてもその経験は様々な分野で活きていくと思います。

(入本):営業という職業を初めてまだ4ヶ月程度なのですが、落ち込むことも正直あります。でもそれも毎打席毎打席勝負するという精神が活かせてるなと思いますね。

つまり、気持ちが折れそうになったらダメというわけではなく誠意を持って向き合うことで人との繋がりや良い環境ができるなと心底実感しています。

あとは努力がどのように結ばれていくのか、結果を生むのか、そんな見えない未来が楽しく感じられるようになりました。

野球は嫌いになってしまいましたが、最後までやり抜けたのは両親や仲間や監督からの言葉だったり支えでしたので今度は大人になった僕が社会に対して恩返ししたいです。営業は好きでいたいので自分なりに目標を一つ一つ掲げてなりたい自分になります。


ー入本さんはまだ社会人なりたてだとは思うのですが、業務をこなしていく上で困惑することも多い中、楽しい部分だけではなかったりするのかなとは思うのですが。

(入本):そうですね、横田選手も本当は見せないだけで実際は嫌な練習とかもたくさんあったと思います。彼は本当に野球しかやってこなかったような人生で、勉強も全くしなかったらしんですよ。

僕も同じでして、勉強をしろと一切言われずにむしろ「野球だけに打ち込め!」と父から言われ続けてきましたね(笑)

横田さんはプロ野球選手になるという夢を叶えるために、毎日1つ目標を掲げてそれを達成するということを積み重ねてきたのですが、僕はそういう細かな設計をしたり戦略を立てるのがかなり苦手でした。

そこがプロになれた人となれなかった人の違いなんだろうなと気付きましたね。まだ入社して間もないですが、Brullyに入社して自分のPDCAのサイクルを回すことを意識しています。このようなインタビューや紹介を発表する機会もなかったですし自信も全くなかったですが、楽しめてるなという感覚があります。


ーでは最後に、入本さんの夢や、こういう自分になりたいなという目標をお聞かせください。

(入本):夢は、この会社が大きくなったのは自分のおかげだ!と胸を張って言えることですね!

僕は自分の強みを活かして営業をしておりますが、第一の目標としては、営業のイロハを学ぶ姿勢を崩さずに自分に課した数字を追っていくことです。

初めてやってみてまだまだ分からないことだらけと言いますか、経験すればするほど分からなくなったり、分かったら余計に深いなと思ったり戸惑うことも正直あります。

ですが、周りの仲間の人たちは皆んな話しやすくてたくさん教えていただけるので吸収量が半端じゃないです(笑)Brullyの皆んなが楽しい人ばかりなので(笑)

楽しい人たちと一緒に仕事ができてるので前向きに自分らしくやっていけると実感してますし、非常に充実してますね。

体現できると嬉しいし何より面白いです。


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