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島原むすびす創業ストーリー。食を通じて地域をブランディング!人と人をむすぶ、コラボ型おむすびCafe。

はじめに

「人と人をむすぶ」をコンセプトに、長崎県の島原半島にておむすびカフェを運営している島原むすびす。地域の持続可能性が社会課題として認識される今、一足早くSDGsを取り入れた店舗運営を行っています。今回は島原むすびすの創業(OPEN)ストーリーをご紹介いたします。

むすびす創業の原点 ~まちづくりへの想い~

経営母体は社会福祉法人 悠久会。創業50周年を迎えるにあたり理念やビジョンを振り返ることに。経営理念に「地域貢献」ともっともらしいテーマを掲げているものの、本業である福祉サービス以外の具体的な地域貢献とは何か?という疑問が湧きました。

その当時、飲食店が新規事業の候補に上がっていましたが、
地域貢献を理念に掲げる以上、狭い地元において限られたパイの奪い合いをするのはいかがなものか、地域の方々とWin-Winの関係を築ける事業が好ましいと意見がまとまり、下記の2つのテーマを掲げました。

ー地産地消ー
 我々だけが儲かるのではなく、我々の商品が売れることで地域も潤う。
 地域経済循環を高めよう(漏れバケツ理論を参考に)

ー地域活性化ー
 我々だけが生き残っても地域が衰退したら意味がない。我々の活動で地元を盛り上げたい。

これらのテーマに着目したまちづくりに貢献できる飲食店をやろう。とプロジェクトメンバーの意見が一致しました。


写真はオープンに向けて工事中の店内の様子

どうやって想いを実現するか? ~OPENまでに考えたこと~

方向性は見えたものの、飲食店経営はボランティアではなくビジネスである以上、
売れるメニューを考案しなければなりません。

地産地消を実現するには自由度と使い勝手が良く、地元食材を扱う地場業者とコラボしやすいという条件を満たす商品が適しています。
そこで、色々な具材を使いやすい「おむすび」はどうかという案が出ました。

地域にはおむすび専門店もなく、日本的な価値も大事にしていきたい。
人と人をむすぶ=おむすびとかける。わかりやすいコンセプトも決め手となりました。

地産地消の飲食店は地域外の方々と地元の方々とターゲットに応じて与える影響が異なり、それぞれに応じた位置付けが必要となります。

ー地域外のお客さんー
地元の食材の発信拠点として地域ブランディングの向上を目指し、認知度アップと島原半島のファンづくり。ターミナル駅である島原駅近隣がOPEN予定地だったので観光活性化にも貢献するべく観光客もターゲットにしていこうと考えました。

ー地元のお客さんー
島原半島にはこんな食材があったんだと地元の人に知ってもらいたい、地元の魅力を再発見することで地元愛を高めてもらいたい。地元食材の活用がより根付くことで地元の食文化を向上させていきたいとの想いもありました。

そのような想いを元に、メンバーが地域を歩き回り、地場の生産業者の方々と対話を行ない、
メニューを固めていきました。



オープニングイベントの様子、写真右は島原市のゆるキャラ「しまばらん」

島原むすびすOPEN

構想が形になり2016年8月に無事オープン日を迎えました。
「島原むすびすオープン」ムービーの視聴はこちらから)
島原にはおむすび専門店がなかったこと、地元食材を活かした種類豊富なおむすびのラインナップを揃えたことでオープン初日から盛況でした。

その後は様々な企業との期間限定コラボレーションメニューを実現。
地元企業のコラボメニュー事例ムービーの視聴はこちらから)
地産地消の取り組みも注目も浴び、メディアに取り上げてもらう機会もありました。

また情報発信も積極的に行っており、おむすびを通して地元食材の魅力を伝える「コンセプトブック」も独自に発刊いたしました。(コンセプトブックはこちらから閲覧できます。)

現在も試行錯誤を重ね新メニューの提案、様々な地元企業とのタイアップによりコラボメニューを生み出しています。


期間限定コラボメニュー「黄色い幸せの列車王国プレート」島原むすびす×島原鉄道

まとめ

「人と人をむすぶ」のコンセプトをテーマに地元の魅力を発信し、地域に愛されるおむすびCafeを運営していきたい。それが私たちの想いです。より具体的にまとめますと

〇島原半島の新鮮な食材を生産する地元企業とパートナーシップを組んで、地域の持続可能な「食」の 在り方を模索し地方創生に貢献するとともに、島原むすびすならではの独創性にあふれた「おむすび」を提供したい。

〇地域を活性化させるために地元生産者にも利益が還元される、持続可能な地域を創り出すための地産地消・地域経済循環を活性化させるビジネスモデルを実現したい。

〇SDGsが描く世界を実現させるためにも近江商人の思想「買い手よし」「売り手よし」「世間よし」の 「三方よし」に加え「六方よし」として「作り手よし」「地球よし」「未来よし」の項目を加え、生産者・グローバル・将来世代を考慮した視点を持ったビジネスを実現したい。

島原むすびすの運営を通して地域の持続可能性を実現するべく社会課題の解決を目指し、新たな価値を生み出すことで地域を輝かせたいと願っています。

まだまだ伝え足りないこともありますが、次回以降も引き続き島原むすびすの想いを発信していこうと思います。
島原むすびす公式HPはこちらから

島原むすびすではコンセプトに共感して、一緒に地域を盛り上げてくれる仲間を募集しています。ぜひお話だけでもしてみませんか。

社会福祉法人 悠久会では一緒に働く仲間を募集しています
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