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なにをやっているのか

私たちは「地域共生社会の実現」を目指し、広島県福山市鞆の浦を拠点に、①グループホーム ②デイサービス ③小規模多機能サービス ④居宅介護支援事業 ⑤放課後等デイサービス ⑥宿泊業 ⑦駄菓子屋、計7事業を7つの施設で展開しています。 <施設紹介> ◆ 鞆の浦・さくらホーム  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 築350年の古民家を改修し、2004年に開所したグループホームと地域密着型デイサービスです。グループホームは鞆の浦にゆかりのある方々の地元に溶け込んだ自然な生活を、デイサービスでは地元の食材を使った食事や、ひのき風呂での入浴はもちろん、地域のこども園や小学校、町内会などと連携をとりながら、利用者さんに日常生活の豊かさを感じていただくための支援を行なっています。   ◆ さくらホーム・原の家  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2011年に開所した小規模多機能型居宅介護です。鞆町の北側の集落を拠点に、29人の定員で運営しています。ご自宅での生活を継続するために、通いと訪問、泊まりを組み合わせたサービスで支援をしています。利用者さんは地元の人ばかりなので、ご近所さんがふらっと遊びにきてくれたり、散歩中に声をかけてくれたりする、そんな環境です。 ◆ 鞆の浦・さくら荘 いくちゃんの家  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2009年に開所した小規模多機能型居宅介護です。鞆町の南側の集落に位置する民家を拠点に、12人の定員でこぢんまりと運営しています。みんなで昼食をつくったり、コタツでみかんを食べながら昔話に花が咲いたりしています。いくちゃんの家にはご近所の方がよく遊びに来られます。 ◆ さくらんぼ ・さくらんぼ星の家  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2014年に開所した放課後等デイサービス。2017年にはさくらんぼ星の家も増設し、合計20名の子どもたちが通っています。”生きづらさを抱えた子ども達も普通に過ごせるような町になってほしい” という思いが込められ、「楽しい」を大前提に、子どもたちが成長しやすい環境を提供しています。 ◆ さくらホーム・おおの家(兵庫県相生市)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2008年に開所した、兵庫県相生市にある地域密着型のデイサービスと小規模多機能型居宅介護です。訪問と通いと泊まりを組み合わせながら、利用者さんの在宅生活を支えています。おおの家の施設長はいつもスタッフに寄り添ってくれる経験豊富な看護師の辻下さん。関西ならではのユーモア溢れる利用者さんとの会話が飛び交い、いつも笑いの絶えない職場環境です。 ◆ お宿と集いの場・燧冶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 築95年の古民家を改修し、2019年にオープンしたお宿と集いの場です。1階がユニバーサルルームとなっており、体の不自由な方の宿泊も可能です。全国各地の方と鞆の浦を繋ぐハブとして、また、ユニバーサルツーリズム研修や地域住民の集いの場としても活用されています。 ◆ あこう屋  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ さくらホームから徒歩1分の場所にある駄菓子屋です。子どもからお年寄りまで、みんなが気軽に来れる集いの場で、いつも温かい笑顔で溢れています。

なぜやるのか

鞆の浦は、瀬戸内海のほぼ中央に位置する、昔から「潮待ち」として栄えた港町です。江戸時代から続くどこか懐かしい雰囲気が漂う古い町並みには、約3,800人の人が暮らしています。地元の人は鞆の浦のことを「鞆(とも)」と呼んでいます。スタジオジブリ『崖の上のポニョ』の舞台となり一躍有名となったことから、もしかしたら一度は耳にしたことがある方もいるかもしれません。 そんな歴史ある港町で、私達は「地域共生のまちづくり」を地域の人たちと一緒に進めています。 ◆ 支援が必要な人が地域で暮らすためには、住民に受け入れてもらうことが必要  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 創設者である羽田冨美江(理学療法士)は、義父の介護を経験したことからあることに気が付きました。それは、「支援が必要な人が地域で暮らし続けるためには、地域住民に受け入れてもらうことが何よりも大切」ということ。「誰もが安心して自分らしく暮らせるまちにしたい」という一心で、介護が必要な人と地域の人とを結ぶ場所、さくらホームを立ち上げました。以降、「地域と共に生きる」ことについて丁寧に向き合い続けています。 ◆ 大切なのは地域住民との関係性を日々丁寧に紡ぐこと  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 地域住民が何かしらの「変化」を受け入れるには時間がかかります。今年で18年を迎える私達は、地域共生を掲げ活動をはじめた最初の5年は、無関心との闘いでした。10年経った頃から町の人の意識が変わり、15年が過ぎた今、ようやく住民の皆さんと一緒に地域で共に暮らす豊かさを感じることができています。地域共生の文化を築くには、相当の時間がかかります。しかし、行動し続けることで地域の人の意識は確実に変わる。私たちは、支援の必要な人と地域住民との日々の丁寧な関係性を紡ぐことを大切にしています。

どうやっているのか

◆ ノーマライゼーションの想いを大切にした風土と町全体で見守るための拠点作り  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「ノーマライゼーション」とは、デンマークで誕生した概念で、お年寄りや障がいのある方を含めて、年齢、性別、国籍問わず誰もが当たり前の生活を送れるように社会の環境を整備していこうという考え方です。私達は高齢者や障がい者も、そうでない人と同じように日常生活を送れる社会の実現を目指しています。 拠点は利用者さんの生活区域の約400m圏内に設けています。生活に近いところに拠点があれば、地域の人たちも気軽に施設に出入りでき、利用者さんも地域に顔を出しやすくなります。 ◆ 想いを同じくするスタッフが続々と移住  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 親和には、介護福祉士や看護師、ケアマネージャー、社会福祉士、作業療法士、保育士、柔道整復師など、多くの分野のスペシャリストが在籍し、利用者さん一人ひとりに丁寧に関わっています。スタッフの中には、愛知や京都、沖縄など、県外から移住してきてくれた方もいます。また、親和の想いに共感し施設の見学にこられる全国各地の訪問者は、年間約300人以上いらっしゃいます。 ◆ 大自然と文化を感じながら豊かな心で働ける  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 職場のすぐ近くには海があります。利用者さんのお宅へ訪問する道中には海が見え、瀬戸内の穏やかなさざなみや風の音、鳥の声が聞こえるためとても心が癒やされます。お昼休みは海にいってリフレッシュするスタッフもいます。鞆の浦ならではの、ゆっくりとした時間の中でのびのびと働くことができます。