あなたは転職先の会社を選ぶとき、どんなことを重視しますか?
4月に中途入社した高梨さんは、これまで運用型広告のトップ企業に所属し、現場と経営企画の両方でマネージャーを歴任。
まさに社長の右腕として順風満帆にキャリアを築いてきた彼女が、なぜ転職を決断し、なぜ次の挑戦のフィールドとしてpamxyを選んだのでしょうか。
浮かび上がってきたのは、pamxyが持つ事業成長のポテンシャルとまるで漫画のような組織カルチャーでした。
成長ベンチャーで社長の右腕に
⸺ はじめに、pamxy入社以前の経歴について教えてください。
新卒で家具メーカーのニトリに入社した後、医療品ECを運営している企業に転職し商品開発やマーケティングを担当しました。その後、マーケティングの専門性を身に付けたいと思い、未経験ながら運用型広告(※1) コンサルティングのトップ企業と呼ばれるアナグラムに入社を決めます。その会社で、広告運用のコンサルタントから始まり、マネージャーとしてPL責任を持つことや人事担当、経営戦略室のマネージャーを務めました。
※1 広告主がターゲットや予算、クリエイティブ(配信内容)を自由に変更し、効果を高めることができるネット広告のこと。
⸺ ご自身の転機となった仕事はありますか?
アナグラムで、業界未経験からスタートしマネージャーを任せてもらえるまでになれたことと、経営戦略室で社長と二人三脚で組織づくりを経験できたことですね。
入社当時、運用型広告の未経験者は社内で私だけでした。知識や経験では他の社員に敵わないので、とにかく貪欲にチャンスを掴みにいっていたんです。例えば、新規のお客様を受注したときや新プロジェクトが走る際には必ず最初に手を挙げていました。マーケティングはPDCAを回すことで学べるので、多くの場面に立つことが重要だと考えたからです。その甲斐あって、経験者との差を少しずつ埋めていくことができ、約半年でコンサルタントとして独り立ちすることができました。
最終的には、プレイヤーとして大手からスタートアップまで幅広いお客様に対し、月単位の広告費が数千万円のコンサル案件からインハウス支援まで担当できるようになりました。その後、コンサルタントチームのマネージャーも務めることができ、私自身のマーケティングとマネジメントの能力を高められたのは良い経験です。
株式会社pamxy SNSマーケティング事業部
高梨 和歌子
知的欲求が強いタイプなので、ある程度マーケティングについて学べたら今度は、いち早く会社のコアメンバーとなり経営の上流を見てみたいと思うようになりました。
その思いが通じたのか、経営戦略の重点施策として、社長直々に人事部の立ち上げを任せてもらえることになったんです。私は経営戦略室のマネージャーとなり、社長と一緒に人事部の定義や採用戦略の策定、組織開発などを担うことができました。
社員数が30名から60名へ倍増していくフェーズで、組織の課題解決を経験できたのは経営目線を養う上で貴重な経験でした。
決め手は、逆境をともに乗り越えられるか?
⸺ 順調にキャリアを積み上げられていたと思うのですが、なぜ転職を検討したのでしょうか?
自分のやりたいことをもっと突き詰めたい、という挑戦心が芽生えたからです。
以前から代表の西江さんとは知り合いで、何度か転職のお誘いはいただいていたのですが、その時点では前職を離れる選択肢が考えられませんでした。というのも、社員の半数以上は私が面接したメンバーだったので、親のような気持ちになっていたんですよね。私が入れたのだから、彼らの成長に責任を持たなければ、と。
しかし時が経つにつれ、メンバーがメキメキと成長していく姿を目の当たりにし「頼もしいな」と感じる瞬間が増えてきました。それがきっかけで、改めて私自身がやりたいことを考え直してみたところ、個人的な趣味であるエンタメに携わる仕事がしたいと思ったんです。ありがたいことに複数社からお声がけをいただいて、最終的にpamxyを選びました。
⸺ 複数社からオファーがあった中で、なぜpamxyを選んだのでしょうか?
決め手は、代表の西江さんの存在が大きいですね。申し訳ないことにpamxyからのオファーは何度かお断りしていたのですが、西江さんはめげずに誘い続けてくれました。
そして話をする度に、私自身の前職への思いにしっかりと耳を傾けながらも「pamxyを一緒に大きくしてほしい」「高梨さんのやりたいことも叶えられます」とメッセージをくれました。話せば話すほど、懐の深さ・度量の大きさを肌で感じたんですよね。
組織や事業と、なんでも上手くいくときばかりではありません。だからこそ、苦しいときに一緒にもがいて生命時間を捧げられる人であるかどうかが大事だと考えているのですが、「この人とならやっていけるな」と思えました。なので、最後は迷いませんでしたね。
「左利きのエレン」が思い浮かんだ
⸺ それ以外にpamxyの入社を決めた要素は何でしょうか?
事業と組織、それぞれに魅力を感じたからです。
まずは、事業面についてお話しします。
現状のpamxyはIP事業(※2) とSNSマーケティング事業の2つが主力事業として立ち上がっています。IP事業は、すでに累計100万人以上の登録者を抱えるYouTubeチャンネルへと成長し、その知見を活かして法人向けにSNSマーケティング事業としてご支援することでシナジーが生み出せています。
前職でマーケティング支援をしていた身として思うのは、自社で100万人以上のファンを抱えながらマーケティング支援をしている会社なんて他で聞いたことがないんですよね。どの会社もマーケティングをする最終の目的は、自社サービスを使い続けてくれるファンを生み出すことです。このゴールに対し、肌感覚を持って支援できるpamxyは、他社に比べて飛び抜けた成果を出せるポテンシャルがあると思っています。
※2 intellectual propertyの略で「知的財産」のこと。自社YouTubeチャンネルの運営だけでなく、グッズ制作や実店舗開発などの横展開をしている。
⸺ 組織面で魅力に感じたことも教えてください。
漫画が大好きなので例えてしまうと、「左利きのエレン」や「ブルーピリオド」を想起するような人たちの集団であることが魅力に感じています。
……どういうことかよくわかりませんよね(笑)。説明しますと、2つの漫画は主人公が置かれている環境こそ違いますが、テーマは似ていて「純粋無垢な人の挑戦」が描かれていると思っています。このテーマが「pamxyってどんな人がいるの?」と聞かれたときの回答とまさに一致していて、ピュアに挑戦し続けたい人たちが集まっている会社だと感じています。
これは、創業者の西江さんと斉藤さんの影響だと思います。
pamxy設立前に二人で始めたYouTubeチャンネルの登録者数が現在では90万人(※3) を超えていて、実際のところ、個人で食べていくだけならその収益だけで十分だと思うんです。しかし、彼らは法人化してそのお金をすべて会社に投資し「より良いエンタメを届けたい」と複数の事業展開をしています。つまり、自分の目先の利益は二の次で、常に挑戦し続けていたい人たちなんです。そんな二人に惹かれて集まったのが今のメンバーなので、自然と会社全体にその空気感があるんでしょうね。
※3 登録者数は、2022年4月18日時点の数値
次なる成長ステージへ
⸺ 高梨さんが入社し、pamxyにどのような変化が起きるのでしょうか?
まずは、私が今まで培ってきたことを会社に還元し、SNSマーケティング事業部を一段レベルアップさせたいと思っています。今まではpamxyの得意分野であるSNS(YouTube・TikTok・Instagram・Twitter)を中心にお客様のマーケティング支援をしていましたが、これからは広告(Google・Facebook・Yahoo!・LINE・Criteoなど)も用いて、お客様の課題に合わせたマーケティングのトータルコーディネートができるようにしていきます。
SNSマーケティング事業の売上が向上すれば、いま以上にIP事業や新規事業に投資ができるようになり、ミッションの「エンターテックで、世界中ココロ躍らす。」に近づけますから。
また、人事部の立ち上げから経営戦略室と会社の中枢を見てきた経験を活かし、pamxyを急成長し続けられる組織にすることにも貢献したいです。ベンチャーでは30人の壁、50人の壁と拡大期に起きがちな組織課題があると言われますが、ここを先回りして対処していきたいです。
……と、格好よく言っていますが「メンバーには疲弊せず楽しく働き続けてほしい。そのための環境を整えたいな」という思いが本音です。
⸺ pamxyを通じて、高梨さん自身がやりたいことは何でしょうか?
クリエイターが報われる世界をつくりたいと思っています。
クリエイターとは、漫画やアニメ、YouTubeといったエンタメに限らず、芸術家、音楽家......などすべての表現者のことを指します。彼らは作品を生み出すことに全エネルギーを注いでいるため「作品をどう人々に届けてお金にしていくか?」までを考え切れないことが多いと感じています。だからといって、クリエイターの方々に「マーケティングをしなさい」と啓蒙するのではなく、我々のようなクリエイターの気持ちを理解でき、マーケティング力も持ち合わせている集団が支援していくことが望ましいと考えています。
具体的にどうやっていくのかはまだ明確化できていませんが、私がpamxyで追求したいテーマですね。
⸺ 最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
これから、pamxyは新たな成長ステージに入っていきます。マーケティングについて学びたい方やエンタメが大好きな方など、少しでも興味を持ってくださったならぜひ一度お話しましょう。
ピュアに、エンタメ×テクノロジーの力で人々のココロを踊らせたいと思っている仲間とともにお待ちしています。一緒に働くからには、その人にとって最高の経験ができるよう私も本気で向き合おうと思います。
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取材・編集・執筆:TH
編集・写真:渡辺
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