エイムテック代表の武田です。
今回はキャリアパスについてご紹介します。
エイムテックでは、少し変わったキャリア面談を実施しています。
それは入社から2年間、3ヶ月に1回の頻度で私と1 on 1をすることです。
それがキャリアパスとどう関係があるの?と思われるかもしれません。
実は私は20年以上、IT業界にどっぷりと浸かっているためか、話を聞いたり、特性が分かれば、その人がどの分野で一流になれるのか?がある程度分かります。
例として、入社3年目のHさんを紹介します。
Hさんは現在30代半ば、チームリーダーとして現役でバリバリ活躍中です。
Hさんが入社前、不安に思っていることを話してくれました。
私はワードプレスなら触れます。ただもっと専門スキルを身につけて、キャリアを積めるエンジニアになりたいです!ただ、今からスキルを身につけられるか分からないし、自信もありません。
一方で、Hさんのこれまでの経歴を聞くと、お客さんのやりたいことを理解して自社チームと擦り合わせることができていたり、朗らかさの中にも芯があって、責任を持って最後まで仕事をやり遂げていたように感じました。
彼女は自分にはスキルがないと言っていましたが、私からしたらすでに十分なスキルがあると思えたんです。
徐々に頭角を表すHさん
さて、冒頭で紹介したようにエイムテックでは、入社後にキャリア面談を実施しています。
そこで入社後のHさんと話したことはこのようなことです。
・Hさんは一流のエンジニアになってどんな世界を描きたいの?
・Hさんの培ってきたキャリアや性格はこういう領域で活かすことができるよ
一言でITと言ってもその領域は本当に広く、25年の経歴がある私でも全領域をカバーすることはできません。だからこそどの領域で一流になるのか、が大切なのです。
Hさんは最初、ひたすら目の前の仕事をこなしていましたが、1年ぐらいで変化が現れてきました。
それまでは、顧客から言われたことを完璧にやろうとしていたのですが、次第に顧客に対してこうしたらいいのでは?と自分なりのカラーを出すようになったのです。
この自分のカラーってすごく重要だと思っていて、顧客の要望を受け入れた上で、さらにこうしたらいいのでは?というアレンジが自発的にできると、完成した時の達成感はさらに大きくなるし、仕事にももっとやりがいが出てきます。もちろん人にもよりますが、Hさんはアレンジした方がやりがいを得られるタイプでした。
Hさんが少しずつ自分なりのカラーを出して仕事をコントロールできるようになるのを見て、私もすごく嬉しく思ったのを覚えています。
Hさんは今、顧客の業務整理をおこなっています。顧客のシステムを誰よりも深く理解して、どんなシステムで動いているのか、どこをシステム化すべきか、を全て文字やイラストに落とし込むことが出来るのです。それこそ一人前のエンジニアとして、会社を辞めてもフリーランスとしてやっていけると思います。
ですので次は、何をやるのか定義した案件を実際にチームを率いて構築していく、という業務をお任せしています。
チームリーダーの方が向いているからこそ
Hさんはプログラミングの工程については分からないところもあるため、そちらの業務も経験したいそうです。ですが、敢えてチームメンバーに頼ってもらうことでコントロールできる業務領域を広げて欲しいと考えています。
Hさんも「不安はあるけど、多分できると思うのでやってみます!」と、少し背伸びをしながらも頑張ってくれています。
一言でIT業界といっても、業務内容は本当にさまざまです。
そして、何が得意か、何が好きか、どうすれば自分が満足できるか、といった特性によってどの分野で一流になるかは人それぞれ。
だからこそ、自分の特性を見極めた上で、どんなスキルを身につければ、価値観を満たせるような仕事ができるのか。
これを、2年間のキャリア面談を通して理解、獲得してもらえたらと思っています。
これは余談ですが、2年間もキャリア面談をやる理由は、私の価値観に基づいています。というのも、本人の特性や理想を聞いた上で、その方向に向かうガイドをできることがすごく嬉しいのです。
2年のキャリア面談って少し変わってるな、と思われるかもしれませんが、将来のことや今の不安など、なんでも話してください。