1
/
5

なにをやっているのか

私たちは、アフリカでエアコンのサブスクリプションサービスを提供するスタートアップです。日本の大手エアコンメーカー ダイキンと、東大発ベンチャー WASSHAの共同事業としてスタートしました。まずタンザニアから事業を開始することが決まっており、準備を進めています。 ダイキンとWASSHAの合弁会社設立について https://www.daikin.co.jp/press/2020/20200616/ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60410420W0A610C2LKA000/ いまアフリカでは、粗悪な格安エアコンであふれており、様々な問題が起きています。 ●すぐに故障する上、修理サービスが充実していない。タンザニアの場合、10台エアコンがあったら、なんと7台は故障したまま放置されている ●省エネ性能が低いため、電気代が高く、人々の生活への負担が大きい ●さらに、地球環境に悪影響を及ぼす このように、人々の本当の豊かさや将来のことを考えない製品を、私たちは「ゾンビエアコン」と考えています。 「ゾンビエアコン」に取って代わり、日本製の環境にやさしいエアコンを広めることが、私たちのミッションです。 ポイントとなるのは、サブスクリプション(使った分だけ支払う定額利用)方式です。 ●人々にとってネックとなる高額な初期費用(機器代)は無料に ●サブスクリプション費用を払っても毎月の電気代削減効果の方が大きくなる ●アフターサービスは全て無償化 ●モバイルマネーの課金システムで簡単に使える 人々は高品質の製品をお得に使い続けることができ、サービスを提供する私たちも、日本製エアコンは耐久性が高いため機器代を無料にしても継続的に利益を得ることができます。しかも、将来の地球環境を守ることにもつながります。 エアコン自体の品質の良さとサービス網に加えて、モバイルマネーのテクノロジーを掛け合わせることで、唯一無二のサービスとしてアフリカで一気に市場を獲得することを目指します。

なぜやるのか

すでに述べた通り、アフリカの「ゾンビエアコン」は深刻な問題です。電気代が高い上に、故障しても修理できないため、人々の生活は不便なままです。さらに、地球環境への悪影響を見過ごすことはできません。 少し専門的な話になりますが、エアコンの地球温暖化への影響を左右するのは冷媒技術です。日本のエアコンメーカーは、業界の第一人者として、高度な冷媒技術を発展させてきました。環境に何らかの負荷のある製品を販売する以上、その影響を最小限にとどめる努力をするのが事業者の責務だと私たちは思います。 2050年には、アフリカは世界全体の4人に1人を占める巨大なマーケットになると言われています。この巨大市場は、ビジネスとしての魅力はもちろん、地球環境への影響の大きさを考えても見過ごすことはできません。 サブスクリプションにより高品質のエアコンが広まれば、いまタンザニアで困っている人が幸せになるのはもちろん、未来の環境にもプラスです。また、日常生活が送りやすくなると共に、エアコンに関する知識や技術を持つ人を育て、雇用を生み出すこともできます。 「ゾンビエアコン」を売るメーカーの目的が「いま」の「経済的な利益」だとすれば、私たちは「いまと未来」「生活と社会」のすべてを幸せにしたい。そのような想いで、エアコンのサブスクリプションに取り組んでいます。

どうやっているのか

私たちは創業したばかり、しかも大企業の技術力とスタートアップの革新的なアイデアを融合させて新しい事業を作っているので、新しいものを生み出すのが好きな人には大きなやりがいがあると思います。 チャレンジの成功に向けて、大切にしている4つの価値観(Value)をご紹介します。 ◆Bright and Cheerful ( 明るく、元気よく) 自分たちが明るく、元気に働いていなければ、顧客を明るく元気にするサービスはできません。 スタートアップでは毎日がうまくいかないことの連続です。だからこそ、ポジティブに挑戦し続けることがとても大切です。「何とかなるさ」の精神で、常に前向きであることがメンバー全員に共通しています。 ◆Speed matters ( スピードが命、最速で実行する ) 事業の成功には、スピードと実行力が特に重要です。事業構想のタネの状態から法人設立までかかった時間はたった半年です。思いついたらやってみる、行き詰まったらすぐにコミュニケーションを取るなど、受け身ではなくすぐに行動することを大切にしています。 ◆Integrity to people and society ( 人と社会に誠実に) お客さんにも、チームメンバーにも、自分自身にも、誠実に向き合うことを基本にしています。 チームに関しては、現在はインド、アメリカ、タンザニア、ケニア経験者というバラエティ豊かなメンバーで構成されており、違う経験を持つ相手を心から尊敬し合う関係ができています。相手の良さを最大限引き出しながらみんなで最善策を作り上げようとする、温かい空気が流れています。 ◆Work as professional ( プロフェッショナルとして働く) 給料を1円でももらう以上はひとりのプロとして働くという精神をみんなが持つようにしています。未知のことにも心を開いて努力し続けることを大切にしています。