「地方を復活させるHinotoriになる」Hinotori代表|大﨑庸平>>私が Hinotori を創業した理由
こんにちは。株式会社Hinotori創業者の大﨑庸平です。
今回は、なぜ私がHinotoriを立ち上げたのか、その想いをお話しさせていただきます。
怒りと希望が交差した熊野古道
私がHinotoriを創業したきっかけは、「怒り」と「希望」という相反する感情が交差したことにあります。その舞台となったのは、熊野古道でした。
ある日、熊野古道を歩いていた私は終バスを逃してしまいました。途方に暮れていた私を救ってくれたのは、地元のあるお母さんでした。その優しさに触れ、心が温かくなったのを覚えています。しかし、その半年後。災害とコロナの影響で経営難に陥った宿を視察した際、そこで思いがけない再会を果たしました。
私を助けてくれたあのお母さんが、その宿のオーナーだったのです。「もしかして、大﨑さんですか?」その声を聞いた瞬間、胸が締め付けられました。かつて私を助けてくれた方が、今は苦境に立たされている。
まごころを持つ地域の方が、ボロボロになっている姿を目の当たりにして、涙が溢れそうになりました。熊野古道では、コロナ禍で22件もの宿が廃業に追い込まれたと聞きます。中には、命を絶ってしまうほど追い込まれた方もいたそうです。
この「理不尽」な現実に対する怒りが、私の心に火をつけました。
第二の故郷との出会い
一方で、私の中には「希望」の光もありました。
それは、大学1年生の時に出会った福島県南会津郡の「まごころの宿 星乃井」での経験です。当時、私は友人と共に東京から福島までママチャリで無計画な旅をしていました。
栃木の山奥のラブホに男3人で泊まった翌日、私たちの手元には3000円しか残っていませんでした。
寒さに震えながら、藁にもすがる思いで星乃井に電話をかけたのです。「いいからとりあえず今からすぐ来なさい!」この一言で、私たちの運命は変わりました。
星乃井は、見ず知らずの私たちに食事、温泉、温かい寝床を提供してくれただけでなく、家族ぐるみで歓迎してくれたのです。さらには、2日間の滞在費を無料にしてくれました。この経験が、私にとって「第二の故郷」の意味を教えてくれました。それ以来、星乃井は私が辛い時にいつも帰る場所となり、年に4~5回訪問する大切な場所になりました。
Hinotori の誕生
これらの経験を通じて、私は地方旅館の「まごころ」に日本の価値を見出しました。
そして、この「まごころ」に光を当てる世界を作りたいという思いが芽生えたのです。2024年3月1日、私は株式会社Hinotoriを設立しました。
「地域のまごころが報われる世界を創る」
これが私たちのミッションです。Hinotoriでは、旅行のあり方を変えることを目指しています。具体的には以下の3つに取り組んでいます。
1. ショート動画のWEBメディアの制作
2. 感情を起点に旅を始められる予約サイトの構築
3. 地方旅館・地域観光のマーケティング支援
私たちは、「地域で選ぶ」から「感情で選ぶ」へ、「文字と画像のOTAサイトで選ぶ」から「ショートドラマ(動画)で選ぶ」へと、旅の選び方を変革したいと考えています。
未来へ向けて
私たちの挑戦は、始まったばかりです。単に地方旅館を助けるだけでなく、旅行を通して体験する観光・食事・移動など、すべての体験を向上させ、「地方」が主役となる世界を作ることが最終目標です。旅行者が地方の奥地へ足を運ぶことが、オーバーツーリズムの根本解決であり、地域を盛り上げる最適解になると信じています。
Hinotoriの挑戦は始まったばかりですが、多くの方々の支援をいただきながら、一歩一歩前進しています。感情で旅を変え、地方を輝かせる。まごころが報われる世界を実現する。その日まで、私たちは挑戦し続けます。
Hinotoriに興味を持ってくださった皆さまへ
私たちHinotoriは、まだ生まれたばかりのスタートアップです。
だからこそ、皆さまの「想い」と「行動力」が、直接事業や社会に大きなインパクトを与えられる環境があります。
もしあなたが、
- 地方の魅力を世界に発信したいと考えている
- テクノロジーを使って人々の心を動かしたいと思っている
- 「まごころ」という日本ならではの価値を守り、育てたいと感じている
- 旅行業界に新しい風を吹き込みたいと考えている
- そして何より、自分の力で世の中を少しでも良くしたいと思っている
のなら、ぜひ私たちと一緒に挑戦してみませんか?経験や学歴は問いません。大切なのは、あなたの「想い」と「行動力」です。
私たちは、熱意ある仲間と共に、感情で旅を変え、地方を輝かせる未来を創っていきたいと考えています。あなたの「想い」をぜひ聞かせてください。一緒に、日本の観光に革命を起こしましょう。
皆さまからのご応募を、心よりお待ちしております。