私たちMETA GAMESは、ゲームやAIなど最先端技術に特化した技術サービスを手がける会社です。「技術革新とエンターテイメントの融合」をビジョンに掲げ、ユーザー視点を大切に、便利で使いやすいサービスの開発に取り組んでいます。
今回は育成担当として研修講師を務める西之園さんにインタビューを実施。META GAMESならではの教育カリキュラムや、講師業務のやりがいについてお話をうかがいました。
【プロフィール】
西之園 侑也:葬祭ディレクターの仕事を経て、2020年にMETA GAMESへ入社。現在は人事部門の育成担当として、教育プログラムの企画立案や講師業務に取り組んでいる。
ゲームの要素も取り入れながら効果的な研修プログラムを構築
――西之園さんは当社社員に対する育成業務を担当されています。具体的な業務内容を教えてください。
当社に入社したエンジニアに対して、技術面のスキルや、業務で必要となるコミュニケーションスキルなどを教育しています。現在は私とサブ講師の2名で研修を担当しており、私が開発関連のプログラム、サブ講師がITインフラ関連のプログラムを実施しています。
座学のみならず、1人1台PCを使ってシステムを構築したり、ネットワーク機器を用いたトレーニングを実施したりしています。当社は未経験で入社するエンジニアが多いものの、本プログラムを受講いただければ、プロジェクトでの基本的な業務には一通り対応できるようになりますね。
――研修のカリキュラム内容を教えていただけますか?
まず、はじめの1か月はインフラ関連のカリキュラムを受講してもらいます。具体的には、Linuxコマンドを用いたファイル操作や、シェルスクリプトを使ったスクリプト文の講習。また、SQLを使ってデータベースからの条件抽出を行ったり、ネットワークの基礎概念を学んでいただきます。そのうえで、最後に実機を用いた実践テストを行います。
その後の1か月は、開発関連のカリキュラムとして、Excel VBAとJava、Java Scriptを中心に学びます。Excel VBAは簡単な四則演算や条件分岐などの基礎の部分を、Javaはオブジェクト指向の考え方などを主に扱っています。
インフラ関連の研修は全社員に必ず受講いただき、開発関連の研修はご本人の経験やプロジェクトの状況などを踏まえて、必要に応じて受講いただくイメージです。
――META GAMESの研修プログラムならではの特徴はありますか?
当社はゲーム開発に強みを持つ会社ですので、研修プログラムの一環で、ゲーム開発ディレクターとの座談会の時間を組み込んでいます。「刺激的な話を聴くことができ、モチベーションが上がった」など、毎回受講者のみなさんから好評をいただいているプログラムですね。
ほかにも、家庭用ゲーム機を用いたレクリエーションの機会を設けている点も特徴的かと思います。当社のエンジニアが携わったゲームをみなで行うことで、会社に対する理解が進みますし、チームのコミュニケーションを深められるメリットもあると考えています。
同時に、私が講師を務める際は「どうしてその処理になったのか」といったロジックを考えてもらうようにしています。答えが合っているから終わりではなく、答えまでの道筋をきちんと説明できるようになることが大切だと思うからです。
目標が明確な人ほど成長スピードが速い
――未経験で入社したエンジニアが研修を通じてどのように成長したか、具体的なエピソードを教えていただけますか?
とあるエンジニアから、研修期間終了後に今後のキャリアに関する相談を受けました。その方のキャリア像を踏まえてあるIT資格を紹介したところ、取得に向けて勉強したいという話になったんです。私も2〜3か月の勉強期間を経て同じ資格を取得した経験があるのですが、そのエンジニアはなんと2〜3週間の勉強で資格を取得してしまいました。
さらに、その後も積極的に資格の勉強を重ね、入社して3か月程度で4つも資格を取得したんです。その成長意欲にとても驚きましたね。本人と話をしていても、業界未経験ではあるものの自身のキャリアや将来像をしっかりと考えている様子が伝わってきたため、自らゴールを設定できる人ほど成長スピードが速いんだなと改めて感じました。
――プロジェクトに配属後はどのような教育プログラムがありますか?
基本的にプロジェクト内でのOJTが中心ですが、今後は資格取得に向けた通信講座やオンラインの講習会などを人事主導で行う予定です。
また、配属後は各エンジニアに1人ずつ担当営業が付きますので、キャリア面の相談は担当営業にしていただく場面が増えるかと思います。一方で、私も担当営業から情報収集をしていますし、エンジニアから直接連絡をいただくこともよくあります。「今は●●の勉強をしている」「●●の資格を取得した」などの近況報告をもらうと、私もとても嬉しいですね。
――今後どのように教育プログラムをアップデートしていく予定ですか?
今後はAI開発の教育にさらに力を入れていきたいと考えています。引き続き、有識者や講師リーダーたちと今後のトレンドなどに関する情報交換をしながら、どのようなカリキュラムが最適かを検討していく予定です。
キャリアの可能性を広げるアプローチを重視
――西之園さんが感じる研修講師としてのやりがいは?
たくさんありますが、個々に向けて教え方をカスタマイズした結果、それがご本人にとって効果的な学びとなった瞬間にやりがいを感じます。やはり、同じ内容を教えたとしても人によって感じ方や受け取り方が異なりますので、一人ひとりをきめ細かくサポートする姿勢が大切だと思うからです。
――一方で、講師の仕事において大変だと感じることはありますか?
自身のキャリアや方向性が見つからないエンジニアに対し、仕事や将来に関するアドバイスをしたところ、それがご本人の希望にマッチしないときに悩ましく感じます。
そのような方々にもできるだけ視野を広く持ってもらいたいとの思いから、例えばプロジェクトで活躍するエンジニアに、座談会などで話をしてもらうようにしています。当社には業務系のプロジェクトにアサインされるエンジニアもいますし、ゲーム以外のエンタメコンテンツに携わっているエンジニアもいます。なるべく登壇する人たちのスキルが偏らないように工夫しつつ、キャリアの可能性を広げてもらえるようなアプローチをしていますね。
――今後の目標を教えてください。
研修を受講したみなさんがプロジェクトに出てしまうと、なかなか状況が分からず、十分なサポートができない点が現在の課題です。今後は現場との連携をより深めながら、プロジェクト配属後のフォローアップにも注力していきたいと考えています。
求めるのは「はじめの一歩を怖がらない人」
――育成担当の視点から見たMETA GAMESに向いている人材は?
「はじめの一歩を怖がらない人」ですね。誰でも初めて取り組む事柄には躊躇しがちですが、まずは一歩を踏み出す勇気が大切だと思います。私自身も前職とはまったく異なる業種への転職でしたが、代表の酒井から「怖がらずにやってみよう」と声をかけてもらったことがきっかけで当社に入社を決めました。
また、実際に当社で活躍しているメンバーたちに共通するのは、「これをやりたい」という軸がはっきりしていることです。そのうえで、いつまでに何をするかを考えながら、夢や目標までのスモールステップを細かく設定できる人が高い成果をあげている印象です。
――西之園さんが考えるMETA GAMESの魅力を教えてください。
まずは「人」を大切にしてくれる会社である点が一番の魅力です。私もはじめは営業職として入社しましたが、価値観や興味を考慮していただき、現在の仕事にアサインしてもらいました。エンジニアに関しても、専属の担当営業にマンツーマンでサポートしてもらえる体制がありますので、とても働きやすい会社なのではないかと思います。
そして、自由度の高さも当社ならではですね。一方で、”やりたいこと”と”やれること”は異なるケースもありますから、自らの将来像に対して愚直に頑張る姿勢も必要だと思います。評価や給与も含めて、個人の努力が反映される仕組みが整っている会社ですので、興味をお持ちいただいた方はぜひ一度お話ししましょう。