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先進的な矯正技術を学び、糧にできる

京都四条矯正歯科クリニック【歯科医師・久保典生】

一般歯科で訪問診療を含む幅広い診療経験を積んできた久保典生先生。矯正治療の重要性を実感し、週1回の非常勤として矯正歯科に携わり始めましたが、矯正治療の奥深さに惹かれ、常勤医師として勤務することを決意しました。多岐にわたる歯科診療に携わってきた久保先生に、矯正歯科の魅力や、矯正歯科医師として大切にしていることについてお話を伺いました。

<プロフィール>

久保典生 DDデンタルクリニック 歯科医師

2012年、歯科医師免許取得。一般歯科に勤務後、歯科医師としてさらなる研鑽を積みたいという思いから矯正歯科に従事。京都四条矯正歯科クリニックの前身となるクリニックに入社し、現在に至る。

人の健康に寄与する歯科治療で、かみ合わせの重要性を実感

ー 歯科医師を目指された理由や、その後、一般歯科から矯正歯科に移られた経緯を教えてください。

人々の健康に貢献できる職業に就きたいと思い、歯科医師を志しました。歯科医療では、診査・診断の後に原因となる特定の部位を外科的に処置することが多いですが、治療の前後で自らの治療結果を視覚的に確認できる点に大きな魅力を感じました。

大学病院での研修を経て、保険診療や自費の補綴治療、訪問診療など幅広く対応する一般歯科に約8年間勤務し、幅広く経験を積みました。一般歯科では、かみ合わせや咬合を含めた総合的な視点で診断し、治療方針を立てる必要があります。その中で、矯正治療の重要性を実感する機会が増えました。しかし、当時の私には矯正治療の知識や経験がなかったため、専門の矯正歯科医師を紹介する以外に対応策がありませんでした。もし自分が矯正治療の知識や技術を身につければ、治療の幅をさらに広げることができるのではないかと考えるようになりました。

その思いから、まずは非常勤で週1回、矯正歯科を扱う医院に勤務することにしました。しかし、週1回の勤務では同じ患者様を継続して診ることが難しく、ワイヤーの交換や経過チェックが主な業務となりました。矯正治療のプラン立案や具体的な処置は主治医が担当するため、自分自身が初期のプラン設計から携わりたいという思いが強くなりました。また、実際に歯が動き、患者様が喜ぶ姿を目の当たりにしたことで、矯正治療を専門的に学びたいという意欲が一層高まり、転職を決意しました。

目立たず、リーズナブルで始めやすい矯正に共感

ー DDデンタルクリニックを選んだ理由、働く上での魅力を教えてください。

京都で矯正歯科医院を探す際、従来のワイヤー矯正に加えて、患者様の通院回数が少なく負担も軽減されるマウスピース矯正を学びたいと思い、取り扱いのある医院を探しました。当時、当院は現在のDDデンタルクリニックの前身にあたる医院でしたが、マウスピース矯正に加え、ジルコニアの被せ物を用いた審美補綴治療も行っており、多くの経験を積める環境だと感じて入社を決めました。

現在、DDデンタルクリニックでは、前歯の矯正を主とする「キレイライン」、奥歯全体を対象とした「インビザライン」、目立ちにくい裏側の装置「Brava(ブラーバ)」、そして韓国のバノバギイレブン歯科と提携したラビアル・ハーフリンガル方式の「口ゴボワイヤー矯正」など、多様な矯正装置を取り扱っています。これらの装置は、矯正治療における「目立つのではないか」という患者様の懸念に配慮したものであり、それらをリーズナブルに提供するDDデンタルクリニックの方針に強く共感しています。

さらに、DDデンタルクリニックの大きな魅力の1つは、矯正治療のレベルの高さです。非常勤だった頃や、常勤として最初に入職した前身の医院では、医師ごとに矯正の考え方やプランが異なり、多様な方法論に触れながら自分なりの方向性を模索する必要がありました。一方、DDデンタルクリニックでは、患者様のデータを送ると診療プランに基づいて作成された精密な装置が提供されるとともに、多くの先生方や技工士の方々と高度な治療方針について相談できる環境が整っています。

患者様によって異なるゴールをドクターと歯科衛生士と一緒に目指す

ー 久保医師が矯正歯科医師として大切にしていることはどのようなことでしょうか。

一般歯科で行う虫歯治療には明確なゴールがあり、そのゴールは患者様と歯科医師の間で大きく異なることはありません。しかし、矯正治療においては、患者様によって目指すゴールが異なります。たとえば、かみ合わせを改善したいのか、きれいな歯並びにしたいのか、あるいは前歯の見た目を整えたいのかといった要望が挙げられます。また、「費用を抑えたい」「目立たない方法がいい」などの希望もあります。ただし、患者様が望むゴールが、歯科医師の視点から見ると不十分な場合もあります。たとえば、前歯の不揃いが奥歯のかみ合わせに起因している場合、前歯だけではなく全体のかみ合わせを改善したほうが歯の健康にとって良い結果をもたらすことがあります。

そのため、患者様のゴールを丁寧にヒアリングしながら、最適な治療プランを提案し、納得いただいた上で矯正治療を開始することを重視しています。

 

転職してから4年ほどが経ち、手掛けた治療が終了した患者様もたくさんいらっしゃいます。きれいに整った歯並びを見て嬉しい気持ちになる一方、「よかった」で終わらせることなく、自分なりの改善点を見つけ、常に学び続ける姿勢を大切にしています。

誇りを持って働ける職場で、人の健康を支える

ー 求職中のドクターに向けてメッセージをお願いします。

矯正歯科に移り、改めて感じているのは、審美面を目的に矯正を希望される方が多い一方で、かみ合わせなどの機能面が見落とされがちである点です。矯正治療は、歯並びとかみ合わせを改善することで清掃性が向上し、将来的には歯周病などから歯を守る助けとなります。患者様が見落としがちな機能面を私たちドクターが拾い上げながら、患者様の希望するゴールにどのように近づけていくかを考えることは、難しくもやりがいがあり、この仕事の醍醐味だと感じています。さらに、最新の装置を取り扱う当院では、可能な限り歯を抜かないプランを提案し、患者様の歯の健康に貢献できると信じています。

また、1~2年にわたる矯正治療を無理なく続けていただくためには、患者様がリラックスして通える環境を整えることが重要です。その際、大きな存在となるのがスタッフです。当院は患者様が多く、忙しい環境ではありますが、和やかな雰囲気があり、働きやすい職場です。それでいて、スタッフ全員が歯並び改善への意識を高く持ち、京都の中でも満足度の高い治療を提供できると自負しており、スキルを磨くためにも最適な環境だと感じています。

さらに、当院は京都の中心部に位置しているため、10代から社会人まで幅広い層の患者様がいらっしゃいます。多様な症例に触れ、それぞれの経過を追うことで多くの経験を積むことができるこの環境で、新しい仲間とともに成長していきたいと思っています。

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