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スタッフが感謝と思いやりのバトンをつなぐ「コンパッションすごろく」

「大橋コーチ、休日の出勤ありがとうございます!」
「ようこちゃん、毎時間しっかり消毒の掃除に行ってくれてありがとう!」
「岩田コーチ、レッスンの相談を聞いていただきありがとうございました」

「GODAI船橋支店」のスタッフルームに貼られた「コンパッションすごろく」には、数々の「ありがとう」が書かれた付せんがたくさん貼られています。
それにしても「コンパッションすごろく」って?そもそも「コンパッション」って?船橋支店フロントチーフの山口純子さんに聞いてみました。

目次
コンパッションすごろくとは?
ヒントは自粛期間中の「バトンリレー」
入ったばかりのスタッフも参加しやすい仕組みに
スタッフが「職場に来るのが楽しい」と自然と思えるようなスクールに

コンパッションすごろくとは?

――「コンパッションすごろく」。山口さんが社内のFacebookグループに投稿したのをみて気になったんです。どういう仕組みになっているんですか?

スタッフが別のスタッフを指名し、そのスタッフに対する感謝の気持ちを付せんに書きます。そして指名されたスタッフが他のスタッフを指名して感謝を付せんに綴る……その「ありがとう」のメッセージをすごろくのリレー形式でつなげていくものです。


――このハートの形のふせんに、感謝の言葉をつづって貼っていくと、すごろくが進む仕掛けなんですね。よく見ると真ん中にも小さいコースがあるんですね。

真ん中はショートコースのすごろくです。すごろくのコースが1つだけだとなかなか順番が回ってこないので、大小二つのコースを同時に進めています。そうすれば指名される人数が増えますよね。

――他にも道が途中で二つに分かれたり、多くの人が指名されるような工夫がされているんですね。

ヒントは自粛期間中の「バトンリレー」

――どうしてこういうすごろくの形にしようと思ったのですか?

この「コンパッションすごろく」をやる前は「ありがとうの木」という別の企画をやっていました。木の幹を描いて、その葉っぱに「ありがとう」の付せんを花に見立てて貼っていくものです。そうして、「ありがとうの木」を満開にしたんです。


――「ありがとう」の花が満開になった。すごいですね!

ただ、この「ありがとうの木」をやっている中で気づいたのですが、書く人がどうしても同じになってしまう傾向がありました。積極的に書いてくれる人と、ぜんぜん書かない人に分かれてしまったんです。

――表立って「ありがとう」というのもなかなか照れくさい、という人もいるでしょうね。

フロントスタッフには私から付せんを渡して「どんどん書いてね」と促したりしていたのですが、一方であまり強制させるのもどうかなと思って。どうしたらみんなが自然に書いてくれるかな?ということを考えました。

――みんなが自然に「書こう」と思えるシチュエーションを考えた結果が「すごろく」だった。

4、5月の自粛中に、FacebookなどSNSでバトンリレーが流行っていましたよね。「このバトンリレー形式なら、みんな書いてくれるかな」と思って、すごろくの形を思いつきました。

――バトンが回ってくると、一瞬「えっ?」と思うけど、指名されて嫌な気持ちにはなりませんよね。ちなみに、これは全部山口さんが作ったのですか?

「ホスピタリティプロジェクト」という全社横断的なプロジェクトに、私と岩田コーチが入っているので、ベースの部分は岩田コーチと2人で考えました。

入ったばかりのスタッフも参加しやすい仕組みに

――実際に「コンパッションすごろく」をやってみて、スタッフの反応はどうでしたか?

そうですね、「回ってきたら誰を指名しようかな」「誰にありがとうと言おうかな」などと考えてくれるようになりました。朝礼の時に「自分には回ってきてないかな?」とすごろくをチェックしたり、「また俺だよ……」と苦笑いするスタッフもいたり。


――まさにねらいどおりじゃないですか!

強制性はあるのですが、堅苦しくなく、楽しくやれているな、と手ごたえを感じています。入ったばかりのアルバイトスタッフも順番が回れば書いてくれるようになりました。

――新しい人古い人関係なく、巻き込めているのはいいことですね。こういう取り組みによって、感謝の気持ちが見える化されることで、どういう変化が生まれましたか。

みんな、他のスタッフを観察して、何かいいところを探そうとする雰囲気が生まれています。でも、これを書いてもらうために感謝されるようなことをするわけではないんですけどね(笑)。

――何かもらえるわけではないですからね(笑)。チームの雰囲気もよさそうですね。

もともと船橋はアットホームで、フレンドリーなイメージのあるスクールです。研修で来た新入社員の子も「船橋はお客さんとスタッフの距離がすごく近いですね」と言ってくれました。もともとそういった、楽しく笑顔になれるような環境づくりは大事にしたいと日ごろから思っています。


スタッフが「職場に来るのが楽しい」と自然と思えるようなスクールに

――ところで「コンパッション」という言葉。少し難しい言葉のようにも思うのですが、山口さんの中ではどのように捉えていますか?

「相手に寄り添うこと、思いやりを持つこと」とシンプルに理解しています。お客様に対して思いやりの気持ちを持って接するというのは当たり前ですが、スタッフどうしが思いやりと感謝の気持ちを持ちながら、いい関係で仕事できていると、自然とお客様に対しても思いやりを持って接することができると思います。

――いいお話ですね。先日の守屋さんの話を聞いていても思ったのですが、スタッフの仲の良さやチームワークの良さはお客様にも伝わりますよね。


※「GODAI note編集部」からの転載 https://note.com/godaigroup

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