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多様化する面接方法と面接NG例

今回は「多様化する面接方法と面接NG例」をテーマにお送りします。

IT業界をはじめ全ての業界で人材争奪戦の状況が続いている昨今では、面接は企業が応募者を一方的に評価する場ではなく、企業も評価される側として謙虚で対等な立場で臨むことが大切です。応募者に企業や面接官のファンになってもらえるような面接を目指しましょう!

目次
1. 多様化する面接方法
・面接と面談の違い
・オンライン面接
・動画面接(録画面接)
・AI面接

2. こんな面接していませんか?
・印象や直感を重視して評価する
・志望動機を重視しすぎる
・出身地や家族、思想や信条に関する質問をする
・区切りのない会議スペースなどオープンな場で面接を行う


1. 多様化する面接方法

・面接と面談の違い

面接は選考の一部として合否が伴いますが、面談は情報交換や企業の意向上げが主な目的で行われます。面談は企業が求職者にアプローチするダイレクトリクルーティングの中でよく耳にすると思いますが、仕事内容の説明や条件の話し合いなど、企業と候補者がお互いを理解する場です。企業が一方的に説明をして質問をする、という形式ではなくカジュアルに会話をするイメージです。そして、企業にとっては自社の魅力をアピールして応募意欲を高めるチャンスの場です!
選考には直接的な影響はありませんが、面談終了時に双方同意の上で一次面接扱いにすることもあります。

・オンライン面接

ここ数年コロナ禍の影響もありオンライン面接が急増しました。応募者に対して移動時間や交通費の負担をかけない点や、企業側にとっても多くの応募者と面接することが可能な点から、今後も続くと予想されます。
一方で通信トラブルや画面越しでのコミュニケーションのとりづらさが懸念点として挙げられます。
一次面接をオンラインで実施し応募者を絞り込み、二次面接以降を対面とする企業が多く見られます。

・動画面接(録画面接)

応募者に自己紹介・自己PRや志望動機など事前に決められた課題を収録して貰い、面接官が動画を見て選考します。
一次面接を動画選考に置き換える場合もありますが、書類選考+一次面接扱いとして選考を進める場合もあります。
動画なので複数回見ることができ、応募書類からは判断しにくい熱意や人柄を見ることができます。

・AI面接

AI面接一番の特徴は、面接官による評価のムラがなくなり公正に判断できるという点です。
面接ではアンコンシャスバイアス(無意識の偏見や先入観)により評価に偏りが出てしまうことがありますが、AIで行うことにより採用基準を統一し、明確に判断することができます。
一方でAIは合理的に評価することは可能ですが、評価の過程や理由は説明できません。
選考基準を元に容赦なく合否の判定を出すため、面接が不得意だが優秀な応募者を不合格にする可能性があります。
一部の大企業が導入の動きを見せているものの、普及するまでにはまだ時間がかかると見られます。


2. こんな面接していませんか?

・印象や直感を重視して評価する

「高学歴だから仕事ができそう」「運動部出身だから根性がありそう」「自分と考え方が似ていて好印象だ」などと感じたことはありませんか?人は無意識に偏見や先入観から印象を抱くことがありますが、それをアンコンシャスバイアス(無意識の偏見や先入観)と呼びます。
アンコンシャスバイアスは公平な評価を妨げます。アンコンシャスバイアスについて知っておくことで評価に偏りが出ないよう注意しましょう。

・志望動機を重視しすぎる

初期の選考段階において、応募者の志望動機というのはあってないようなものです。
特にスカウトから選考に進んだ応募者は、「声をかけてもらったから」「気になったから」という軽い気持ちで選考に進んでいることも多いです。
面接官が応募者の志望度を高められるような動機付けができると良いですね。

・出身地や家族、思想や信条に関する質問をする

「家族構成は?」「出身地は?」「愛読書は何ですか?」
何気ない質問のように思いますが、これらの質問は不適切な質問です。
公正な採用選考の基本的な考え方としては下記の2点を実施することが大切です。
・応募者の基本的人権を尊重すること
・応募者の適性・能力に基づいて行うこと
労働局などが企業の経営者及び人事担当役員等へ向けた必読書として冊子『採用と人権』を作成しています。
応募者の適性・能力とは関係ない事柄で採否を決定しないよう、採用に関わる人は目を通しておきましょう。
採用と人権(東京都)https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/shiryo/saiyou-jinken/

・区切りのない会議スペースなどオープンな場で面接を行う

面接はデリケートな個人情報を取り扱う場です。最近増えている区切りのない会議スペースなど周囲に話す内容が聞こえる場所は面接会場としてふさわしくありません。また、応募者がリラックスできる環境を整えることも大切です。部屋の広さ、席の配置、室温などにも配慮しリラックスした状態でコミュニケーションがとれる環境を心がけましょう。

ワミィでは、採用担当者向けの『面接官スキルアップガイダンス』を提供しています。
面接に課題を感じている方は、お気軽にご相談ください。

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