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書くことが得意ではなかった彼女が、ライティング会社の社長にまでなったわけ

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【インタビュアー】
ー伝えたいことを、伝えたい人に、文章で響かせる会社ー
株式会社ストーリーテラーズ ストーリーライター 菅原瑠美
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2021年に産声を上げた株式会社ストーリーテラーズは、「伝えたいことを、伝えたい人に、文章で響かせる」会社。

Wantedlyの運用代行、採用・広報・ブランディングのためのストーリー制作を主力事業としている。

また、自社で募集したストーリーライターの求人では、わずか3週間で100人以上の募集を集めるなど、急成長中の会社だ。

そんなストーリーテラーズの代表を務めるのは、高野 美菜子(こうの みなこ)。

現在、月間40万PVのアクセス数を誇る人気ブログの運営をしながらも、企業や経営者のストーリーをバリバリ執筆し続けている。

ここまで読むと、多くの人がこう思うだろう。

彼女はきっと、子供の頃から書くことが好きだったに違いない。だから今、ライティングの仕事をしているのだろう

と。

ところが実際の彼女は「昔から書くことが好きで、得意だというわけではなかった」と言うのだ。

そんな彼女が、なぜ今、書くことを生業としているのか。

その理由を、今回は紐解いてみたい。

彼女はどうして書くことが好き・得意になったのか

書くことが好きではなかった彼女が今、なぜ書く仕事に携わり、情熱を注いでいるのか?

それは、自分が書いた文章で「誰かの人生を変えた」経験をしたからだ。

文章で誰かの人生を変える」なんて、大げさに聞こえるかもしれない。でも事実彼女は、文章を通して、多くの人たちの人生を変えてきた。

きっかけとなったのは、2017年に彼女が開設した輸入車ブログだ。

当時、クルマ好きの夫が購入した輸入車に毎日のように乗っているうちに、彼女はその魅力にどんどんハマっていった。

「なんて気持ちの良いハンドリング!」
「まるで車と人間がつながっているみたい。こんな人馬一体感、感じたことがない!」

毎日のように夫にその素晴らしさを語っていたところ、こんなことを言われた。

そんなに好きなら、僕に言わずに、ブログでも書いたら?(笑)

その言葉がきっかけとなり、軽い気持ちで始めたブログだったが、

「書くからには、自動車評論家には書けない、リアルな記事を書きたい」
「所有したからこそわかる生の声を、わかりやすく楽しく届けたい」

という思いで、日々丁寧に記事を書き続けてきた。

そしてブログを始めて1年ほど経った頃、読者からとあるメッセージが届いた。

子供の頃からの夢だった車を買いました!このブログのおかげです!有難うございます

読んだ瞬間、心が震えた。

一生懸命書き続けてきたブログが、こんな形で読者の役に立っているなんて。

そこからは、毎週のように、

「背中を押してもらいました!」
「このブログに出会えて良かった!」

というメッセージが届くようになり、現在までに、ブログを見て実際に車を購入したというメッセージの数は、実に300通以上にのぼる

車は高い買い物だからこそ、購入前に躊躇したり、不安を感じてネットで情報収集したりする人も多い。

そんな人達にとって彼女のブログは、「憧れの車を手に入れて、自信に満ち溢れた人生を歩むきっかけ」となっており、

この実感こそが彼女に「人生を通した書くことへの意義」を与えてくれたのだった。

3ヵ月間、ブログが書けなくなった

こうしてみると、とんとん拍子にブログが成長したように思える。

でも実は違った。

3ヵ月間、全く書けない、という時期があった。

それは、ブログのアクセスが増え始めた頃のこと。

多くの読者からの応援メッセージが届く一方で、

「全然車のことをわかっていない」
「情報が間違っている」

など、記事への指摘や意見に反対するコメントも増えた。

ブログを書くのが怖い……。

そこから3ヵ月間、彼女はブログから離れた。

しかし、更新が3ヵ月途絶えていたにもかかわらず、ブログのアクセスは落ちなかった。

このブログを応援してくれる人が、全国にたくさんいるということだ。その人達のためにも、本腰をいれて、真剣にブログと向き合おう!

応援の力が彼女を変えた。

読者の存在が、覚悟をくれた。

それからは車に詳しい夫に協力を仰ぎ、事実関係もしっかり調べ、今まで以上に丁寧に執するようになった。

とはいえ、毎日のようにブログのネタを探すなど、大変ではなかろうか。小さい子供を育てながらの執筆となると、余計にだ。

確かに大変。でも、応援しています!楽しみにしています!といったメッセージが来ると、じゃあ、書かないかんよな~という気持ちになるんです(笑)

そこから5年後、この輸入車ブログは個人の車ブログの中で、ぶっちぎりのトップに上り詰めるのであった。

書く仕事を通してのこれから。

プロとして、「一発で顧客に求められる以上のクオリティのストーリーを作り上げるライター」になりたい。

彼女が、ライティングに携わる者として、実現したい目標だ。

ストーリーテラーズに執筆を依頼されるお客の中には、自分たちの商品や企業の価値が明確ではない状態で、一筋の光を求めて依頼される企業も多いという。

そんな中「自分が思ったことを好きに書けるブログ」と、依頼を受けて執筆するストーリーライティングでは、求められるレベルが大きく違い、日々試行錯誤の連続だが、

「お客様の要望に応え、お客様にもっと喜んでもらいたい」と願う彼女の想いが、ライターとして更なる高みを目指す原動力になっている。

「大変なことも多いけど、でも、こんなに喜んでもらえるんだから、書かないかんよなぁ〜(笑)」

そんな想いを胸に、今日も高野は、執筆を続けている。

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