こんにちは。株式会社HOKUTOの採用広報の徳永です。
組織の使命を意味するミッション、そして組織内の行動規範となるバリュー。転職活動を進めるうえで、会社がどのようなミッションを掲げているのか、どのようなバリューが定義されているのか、気になる方も多いと思います。
今回は、HOKUTOのミッション・バリューについてインタビューをさせていただきました。登場するのは、現役の医師でありながらHOKUTOの役員を務める山下さん、組織施策全般を担当するPMの山本さんの2名。HOKUTOがどのようなミッションを掲げ、どういうバリューのもとで動いているのかを解説していただきました!
医師に愛されるプロダクトを作る。その先は?
ー本日はよろしくお願いします。HOKUTOではどういった背景でミッションが定義されたのですか?
山下:実はつい最近まで、HOKUTOでは明確なミッションが定義されていませんでした。メンバーや事業が拡大していく中で、改めて「私たちは何を目指すのか」を言語化したいと思い、代表の五十嵐とここにいる山本、そして私でミッションを作ることにしました。
山本:1から作ると言うより、今まで五十嵐をはじめ各々が目指してきたこと、事業への想いを言語化する作業に近かったと思います。3人でホテルに缶詰になって、HOKUTOが世の中に提供できる価値は何なのかをブレストし、まとめていきました。
ー最終的に決まったHOKUTOのミッションを教えてください。
山下:「より良いアウトカムを求める世界の医療従事者のために」というミッションを掲げました。アウトカムというのは、医療業界でよく使われる用語の1つで、介入によって得られる結果や成果を意味します。
HOKUTOは、最新鋭の医療機器を作るといった直接的なアプローチではなく、現場で戦うプレイヤーである医療従事者をサポートします。医療従事者が効率よく業務を進められることができる、より正しい意思決定をできるようにすることで、結果としてより多くの患者さんが救われる。そんな世の中の実現を目指し、このミッションを掲げることにしました。
ーありがとうございます。他に候補はあったんですか?
山下:最初は「医師に愛されるプロダクトを作る」という候補があがりました。ただ、結局医師に愛されるだけでは世の中にプラスは生めないという話になったんです。例えば、医師が熱狂するアプリゲームを作ったところで、彼ら彼女ら自身のその場の満足感を生むだけで、世の中は何も変わらない。
「医師に愛されるプロダクトを作る、その先は何?」という風に問いを一つずつ重ねました。最終的には社会を良くすること、医療の目線でいうと、より多くの患者が助かることが大事、という結論になりました。
HOKUTOを成功させるために、全員の目線を揃える
ーなるほど。続いて、バリューについて教えてください。
山下:HOKUTOのバリューは「In User」「By Team」「For Objective」の3つです。1つずつ解説します。
まずは「In User」。
医師としてHOKUTOに参画し、様々な職種の方々と接する中で気がついたことがあります。それは、私たちのプロダクトのユーザーである医療従事者の目線に立つことは、医療業界に身を置いていない人にとってはかなり難しいのではないかということです。しかし、医療従事者をサポートするプロダクトを作っていく上では、利用者が何を求めているかを深いレベルで理解することが必要不可欠です。五十嵐がHOKUTOを作る際に全国の医学部に潜り込んだように、「意識的に一次情報を取り少しでもユーザーについて理解していこう」という意味を込めました。
次に「By Team」。
HOKUTOには、現役の医療従事者、エンジニア、非医療業界出身のBizDevなど、多様なバックグラウンドを持つメンバーが所属しています。このような環境で、「1+1」を「2」以上にしていくには、多様な価値観から生じる創造的な対立を経て、チームのアウトプットを最大化しようとする姿勢が重要だと考えています。
医療従事者向けのプロダクトを作っているという背景から、ともすれば現場に立っている医療従事者のポジションは強くなってしまいがちです。しかし、1ユーザーとして課題を身近に感じているからといって、ソリューションを提供する側として常にベストな答えを出せるわけではないんですよね。
そのため、質問や意見をぶつけ合い、集合知を最大限引き出せる環境作りを大切にしています。
最後は「For Objective」。
ミッションにある通り、私たちは医療従事者に対して良いものを提供することで医療に貢献したいと考えています。したがって、私たちの本質的な目的は医療をより良くすることであり、HOKUTOのすべての仕事はこの目的のためにあります。目先の指標や結果に惑わされず、いつでも目的に立ち返られるよう、「目的のために」という意味を持つこのバリューを掲げました。
ーバリューを定義する目的はどう置いていますか?
山本:ミッションを達成するために、「何を重視するのか」の共通認識を築くことを目的にしています。先ほど山下が話した通り、HOKUTOには職種、経歴ともに多様な人が所属しています。また医療という複雑な事業領域でプロダクトを作っているため、それぞれが大事だと思うことがズレやすい環境にあるのです。そんな環境の中でメンバーが目線を揃え、一丸となってミッションの達成に集中できるようバリューを定義しました。
多様性の組織を一つにし、ミッション達成へ導く
ーミッションやバリューは組織カルチャーの形成に大きく影響すると思うんですが、HOKUTOはどのような組織なんですか?
山下:言語化したのは最近ですが、バリュー通りに行動できている人ばかりだと個人的には感じています。この3つのバリューは代表の五十嵐のこれまでの経験が色濃く反映されているので、自ずと彼が大事にしていることに共感したメンバーが集まっている印象ですね。
山本:今HOKUTOには業務委託含め30人近いメンバーが所属しています。組織としての一体感を保ち、これから人数が増えても本質的な価値貢献ができる集団であり続けるために、定義したバリューをしっかり浸透させていきたいですね。
ーバリューを浸透させるためにやっていることは何ですか?
山下:今はOKRをベースに評価制度を運用しているのですが、今後はそこにバリューを紐づける予定です。「バリュー通りに動けているか」を1つの評価基準にします。
山本:日頃から社内でバリューを発信するようにしています。具体的にはバリューをSlackのスタンプにしたり、毎週行なっている代表の社内向けYouTube配信でもバリューについて触れるようにしたり、といったことですね。
ーありがとうございます。最後に、今後組織をつくっていくうえでの意気込みを聞かせてもらえますか?
山本:HOKUTOの組織の強みは、バランスだと思っています。様々なバックグランドや役割を持つメンバーが強みを活かしながら、成果を出している。事業を伸ばしていくためにも、これから組織を大きくしていく必要がありますが、引き続きバリューをベースに組織づくりを進めていき、ミッションを達成していきます。
山下:コロナ禍においても、HOKUTOの事業のスピードは一切落ちていません。これを可能にしているのは、3つのバリュー通りに全員が動けているからだと思っています。全メンバーがユーザーに真に向き合えていますし、チームで動いている意識も強い。そして、全員が目的をぶらさずに各々のやるべきことをできている。人数が増えても、この3つのバリューをもとに全員がパフォーマンスを出せるようにサポートしていきたいです。それが必ず、世界中の医療従事者を救うことに繋がると信じています。
ーありがとうございました!