なにをやっているのか
Sunday Morning Factoryはバングラデシュの児童労働をなくすために、2017年に立ち上げた会社です。
現地にアパレルの自社工場の建て、自社のベビー服ブランドを”Haruulala“の製造を行うことで、貧困地域に安定した雇用を生み出し、子どもたちが働きに出ないで良い環境作りに取り組んでいます。
また同時に、国内ではHaruulalaのブランディング活動を通して、エシカルファッションを当たり前にするための啓蒙活動をおこなっています。
2017年に8人で立ち上げた工場は、この2年半で60人まで増え、現在は50名の子どもたちが学校へ通っています。また、みんなで真心込めて作った商品は、自社オンラインショップの他、百貨店や雑貨屋さんなど、全国約100店舗で取り扱っていただけるようになりました。
今後はこのような50~100人規模の工場を、雇用が必要な多くの貧困地域で立ち上げ、工場の数だけ、Haruulalaのように、生まれる意味があるブランドをたくさん立ち上げて行く予定です。
カラフルなオーガニックコットンのベビー服ブランド ”Haruulala”。
https://haruulala.life/
なぜやるのか
自分の努力だけでは、抜け出すこと極めて困難な負の連鎖がそこにあるから
貧困地域での仕事の多くは、肉体を酷使する日雇いの仕事です。収入は少なく不安定で、毎日なんとかその日の生活費を稼いで生活しています。そのため、少しでも怪我や病気すると働けない上に出費が増えてしまい、すぐに家計が立ち行かなくなってしまいます。
そこで、子どもたちは家計を支えるために、幼いうちから学校へ行かず働きだすのです。
そして、大人になった彼らは、また安定した職につくことが困難になり、“貧困”という負の連鎖が続きます。
自分の力だけでは、抜け出すこと極めて困難な環境。
そこで、日本にいる私だからできることがあると思い、立ち上がりました。
どうやっているのか
社会のスタンダードを変えていく。
自社工場の雇用人数を増やすのはもちろんですが、バングラデシュの児童労働を撲滅することを自分たちでだけ成し遂げることはできないので、みんなで取り組めるように、社会のスタンダードを変えていこうと取り組んでいます。
例えば、バングラデシュでは、地域のモデルになるような工場創りを行っています。すでに今工場のある地域では有名になり、劣悪な環境の中、低賃金で長時間労働を強いる近くの工場からは転職を希望する人も出ています。
このように、私たちの工場への転職希望者が増えると、ほかの工場も真似せざるを得なくなり、結果地域の工場の環境も整っていくと思います。
また、日本側では消費者の意識を変え、商品の生産背景まで考えて、お客様が商品を選ぶようになれば、工場の環境も変えざるを得なくなるので、エシカルファッションを広める活動を行っています。