1
/
5

ハスキー先生、ちょっとにおいを嗅ぎに…①ニセアカシア

ハスキー先生、ちょっとにおいを嗅ぎに… ①ニセアカシア

こんにちは!レボーンはにおいのビジネスプラットフォームの構築を目指しています。

目指すは、誰でも自由にデータにアクセスができ、サービスの開発や利用を通じて、すべての人々が生活を豊かにするために、においに対する認知や評価が活用される世界。そう遠くない未来の世界です。

―――

レボーンのサービスを少し解説。

におい測定・分析にはにおいセンシングデバイスのObre、そのにおいデータを可視化分析するためのソフトウエア搭載プラットフォームiibioi🄬Cloud。 iibioi🄬Cloudで作成した香りの再現デバイスhearom。レボーンはこれらのにおいの可視化・分析・再現から、においデータや官能評価を活用した様々なソリューションを提供する≪においのプラットフォームカンパニー≫を目指しています。

これらの画期的なサービスは、もともとヒトの感覚があってそれを再現するように組み上げているもの。

レボーンには、これらのサービスの技術に加えて、ヒトの感覚を高感度で使いまわすにおいの専門家がいます。

その専門家のひとり、レボーンには欠かせないハスキー先生。

ハスキー先生は、すごいひとなのです。ハスキー先生は人間型香り分析犬みたいな存在。いわゆる「におい」は、様々な香りが複雑に交じり合っていますが、香りの多様性と複雑さを犬並みの嗅覚とびっくりするような記憶力で分解、分析します。(先週のストーリー「においの世界へようこそ!⑦アロマホイール: 香りの世界への羅針盤」https://www.wantedly.com/companies/company_4574846/post_articles/910440 で紹介したような視覚的な分析も!)

ただ、それだけの特殊能力は、生まれながらの能力に加えて、日々の生活の中でも培われているのです。さて、前置きが長くなりました・・・

―――

ある月曜日、喫煙所てぼぉ~とたばこをふかしていたら、ハスキー先生がとなりに。

「ねぇ、しのら。ニセアカシアの花の匂い嗅いだことある?」 

                      (※ハスキー先生は、私のことを“しのら”と呼びます(^^♪)

「ニセアカシアは5月に咲く花。今の時期、もう花が終わっちゃって、花が咲いているところを探して北上したら、青森まで行っちゃった。」


どうも開発依頼でニセアカシアの花の香りを創る・・というお題があったとのこと。本当のニセアカシアの香りをかぎたくて、ハスキー先生はちょこっと旅(ぜんぜんちょこっとではないけど)に出たようです。

ニセアカシヤは正式な名前をロビニア・プセウドアカシア(Robinia pseudoacacia)といい、日本では「ハリエンジュ」とも呼ばれています。

この木はとっても背が高くて、30メートルくらいまで大きくなることがあるとか。日本での生息域は北海道から沖縄までと広く分布しており、春から初夏にかけて、白や黄色のかわいい花を咲かせます。今年は、花が咲くのが少し早かったようで、6月に咲いていた南限が青森。

羽のようにたくさんの小さな葉っぱがついている木で白や黄色のかわいい花が咲きます。花自体は白く房状に咲いて、香りは甘く優しい香り。春から初夏にかけて咲くので、お花見にもぴったり。でも、木の枝にはとげがあって、そばに行くには覚悟がひつようなんだとか。

一般的に「アカシア」というときには「ニセアカシア」のことを指して使われていることが多いようで、「ニセアカシア」の花のハチミツは「アカシアのはちみつ」と呼ばれて流通しています。日本のはちみつの大部分が、このニセアカシアを蜜源にしています。 また、優しく甘い香りは、神経性の不調に良いとされ、心を癒やすと言われているそう。

ハスキー先生曰く・・・

「 ハリエンジュの花の香りは幾分、藤の花にも似ますがもっと拡散性でとても優しいです。
 生花の成分の大部分は香りの無いワックス成分。もともと少ない香り成分はとても揮発し易く、すぐに消えてしまいます。酸化しやすい香り成分も多く、摘んだ花の香りは長持ちしません。また、熱に非常に弱いことも特徴です。

 こうした理由で、通常、花の香気を採るのに用いられる水蒸気蒸留法ではハリエンジュの花の香りを採取できません。

 生花の香りと、採れた精油の香りは、その成分組成を含めて全く異なってしまいます。香りの無いワックス成分が多く、そのため溶剤での抽出法も困難です。

 ですからハリエンジュ香の楽しみ方は、生花の香りを嗅ぐ手段しかありません

 一部では外来生物として嫌われる側面もあるハリエンジュですが、その香りは素晴らしいものです。  
 こうした花を常に身近に楽しめる環境にお住まいの方々が羨ましいですね。
  
 尚、下の写真のように、ハリエンジュの花をゆっくりと自然乾燥すると、
ハリエンジュの花の香りは全く無くなります。

 そしてなぜかハリエンジュではなく、アカシアハチミツの香りに変わります。

 ハリエンジュから採ったアカシアハチミツが一番「ハチミツ感」が強いのは、ハリエンジュがもともと有しているこうした香り成分特性に秘密があるのかも知れません。」


なるほど!ハスキー先生、香り解説、ありがとうございました<m(__)m>

そうか・・・ハスキー先生に教えてもらったニセアカシアの香り。東京では多摩川の上流あたりにたくさん生息しているらしい。近場だと代々木公園の丘の広場東側での観察報告もあり!来年は忘れずに嗅ぎに行くことにしよう!

―――――
においの専門家として様々なにおいについての飽くなき日々の探求。

レボーンの仕事や提供している新しいにおいのサービスに少し興味がわいたあなた。。。公式サイトにもいらしてください。 REVORN 公式サイト https://www.revorn.co.jp/

 

株式会社レボーンでは一緒に働く仲間を募集しています
同じタグの記事
今週のランキング
株式会社レボーンからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?