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株式会社Hagino|創業背景と今後について

はじめまして、株式会社Hagino坪井悠起(つぼいゆうき)です。
「観光が日常化した未来のインフラを作る」ことを目指し、この7月にHaginoという会社を作りました。Haginoは観光、宿泊産業という人が大切な産業において、世界的な課題である人材不足を解決する会社です。

私はこれまで、観光宿泊業界に軸足を置きつつも、コロナウイルスを機に観光業界とは離れた国内外スタートアップで勤務をしてきました。そんな中で、改めて観光というこの産業の大きすぎるポテンシャルを再確認し、"観光で日本から世界のインフラを作る"ことができると確信し、Haginoという会社を新たに始めました。

Haginoには、すでに一流の最高な仲間が集まってきているものの、まだ見ぬ創業メンバーやインターンなどを募集しています。このnoteでは、Haginoに興味を持っていただいた方に向けて、私自身の内省も兼ねて、私や会社について紹介させていただきます。

■この記事の内容
・私のこれまでとHagino創業の理由
・観光で日本から世界のインフラを作る話
・Haginoの戦略


はじめまして

まず、私について少し自己紹介をさせてください。

私は、観光・宿泊業界の統計を見たり、観光tech企業のリサーチ行ったり、現地に行って現場の声を聞いたりすることがとにかく大好きな観光産業オタクです。

■略歴
2001年生まれ。立教大学経済学部在学中4年。
高校時より観光宿泊業界に従事。
その後コロナウイルスを機に、 スタートアップへ。
D2C企業などで法人営業として勤務。
その後、ぴんぴんころり株式会社、F Ventuesにて勤務をしつつ、若手観光コミュニティHITを立ち上げ。
2023年、観光宿泊業界特化の人材サービスを開発・提供する株式会社Haginoを創業。


滝行

観光が好きになったきっかけ

私はこの産業そのもの、観光宿泊業界の構造や歴史、そこで働く人々が本当に好きです。

なぜこんなにも観光や宿泊業界が好きになのか、それは母に由来するところが大きいです。
もともと私の母がパークハイアット東京に勤めており、幼少期から母の同僚や上司の方などとよくお会いする環境で育ちました。
母を含め、お会いする方々はみんながキラキラしていて、いつもホテルの話を楽しそうに話していることが本当に印象的でした。
それも今思えばそのはずで、その時にお話をしていた方々は、今も業界の最前線で活躍をされているトッププレイヤーの方々でしたので、本当にリッチな時間だったのだなと今になって感じています。
そんな環境で育ったので、昔はホテリエになりたいと考えた時期もありました。

そして本格的に観光産業が好きになったのは高校3年生の時です。
うちの高校は卒業論文を書く必要がありました。そこで自分は身近で興味のあった観光について「日本において観光産業による地方創生は可能か」と言ったテーマの卒論を書きました。そこで、観光のポテンシャルや面白さを知りのめり込んでいきました。
今何年かぶりに見返したら5万字以上書いていて、狂気を感じます。

また、その同時期にホテルの格付けなどを行うサクラクオリティマネジメントという会社でアルバイトをさせていただくことになりました。
今思えば、業界についてやマナー、そしてスキルもなくただのお荷物でしかなかったのですが一からたくさんのことを教わり、その時の経験は今も本当に役に立っています。

その時期から、宿泊業界だけでなく観光業界そのものが好きになり、ずっとリサーチなどをして追っていました。

突然のコロナ、スタートアップへ

自分が高校3年時の2019年は観光熱がすごい時期でした。
そんな中、高校卒業の直前コロナウイルスが日本にも上陸し、卒業式は縮小、入学式は中止となりました。
観光産業も大打撃をうけ、サクラクオリティマネジメントも離れることになりました。もちろん他に観光系のインターンやアルバイトの求人があるわけもなく、本当にどうしようか悩んだことを覚えています。

いろいろ考えた結果、観光産業は好きだけど、観光以外のことを何も知らないということに気づき、何か将来的に観光で生かすことができないかと考え様々な業界を見てみることにしました。

そして、不動産SaaSを展開するスタートアップ、その後D2C企業などで勤務をしていくうちに、自分でも事業をやりたいと考え、観光以外のドメインでいくつかの事業の検証をしては潰してなどを繰り返していました。

こないだ新宿から江ノ島までトゥクトゥクで行きました

ぴんぴんころりとF Ventures、そして創業

そんな中で、スタッフとして参加したIVS那須で、Launch Padに出場していた株式会社ぴんぴんころりの小日向えりさんに、お声がけをいただき勤務することになりました。
シード期からシリーズAという面白すぎる時期に働かせていただいたことで、事業を起こしたいという思いは強くなりました。一方、えりさんの領域と事業に対する圧倒的な愛を感じ、自分が本当に好きでやり切れる事業を改めてやりたいと思い、改めて観光で事業をやろうと決断しました。
ぴんぴんころりは本当にあったかい組織で居心地がよく、事業ドメインも最高で、えりさんやメンバーの方々には感謝しかありません。

起業した報告をえりさんにしにいった時

そしてぴんぴんころりを辞め、事業検証をしていた中で、ちょうどVCに興味があったこともありF Venturesで働き始めました。
F Venturesにいた期間はあまり長くありませんが、スタートアップに対しての解像度が爆あがりしました。半年後には起業すると宣言していた自分を受け入れてくださった両角さんには頭が上がりません。
また、創業直前、迷走していた時期に元F Venturesで現在i Fundパートナーの弘中さんに「業界に今何もバリュー出てないよ」と言われ、当時の自分にめちゃめちゃに刺さり今があります。そう言った素晴らしい先輩方との縦の繋がりもF Venturesの魅力です。
VCインターンに興味ある方F Venturesおすすめです。

そして、創業直後に開催されたのがF Ventures主催のTORYUMONです。
多くの方からたくさんの反響とご縁をいただき、良いスタートが切れたかなと思います。

TORYUMONで入賞した時

Haginoの思い、目指す未来

観光は日常化する

私はこの半年間、未来の観光の姿などを常に考え続けていました。
そこで一つ、自分なりの確信に近い仮説を持つことができました。
それは「観光は日常の一部になる」ということです。
今は、観光は余暇産業であり、非日常の代名詞とも言える行為で、それこそが価値となることも少なくありません。
一方で、今世界の中で起きている変化とこれまでの歴史を見ていくと、観光は日常の一部となっていくと私は確信しています。
例えば、
今東京に住んでいる方が江ノ島に行く時、旅行という言葉はほとんど使われません。しかし、数十年前までは江ノ島へ旅行に行くという言葉を使っていました。
このことは、クリティカルではないものの一つの例としては挙げられると思います。

観光が日常化していくことの究極系は、世界的な多拠点生活やノマドワーカーなどがマジョリティになっていくことだと私自身考えていますが、その未来はまだ直近ではなかなか訪れないと考えています。(この未来に関する考察については話せばめちゃめちゃ長くなるのでまた別で記事を書こうと思います。)

一方で、国を跨いで、先の江ノ島の例のように、旅行感覚がなくなる未来はそこまで遠くなく訪れ始めるはずです。つまりは、観光領域におけるインフラを作るということは、10年後20年後における社会インフラを作っていると言っても過言ではないと私は考えています。

観光のポテンシャルとHaginoのポテンシャル

観光産業は、すでに日本の基軸産業ですが、2030年には自動車産業を超えて日本1位の輸出産業になると言われています。
また、グローバルにおいてもコロナ前は世界のGDP×1,1倍という成長を見せており、世界的にも成長産業の1つです。

ではなぜ、観光大国日本から世界をリードするような会社が生まれないのか。

私自身その理由は複数あると考えていますが、一つ大きな要因は日本の観光の歴史から生まれた既存エコシステムが要因だと考えています。

日本は今でこそ世界有数の観光大国ですが、実はインバウンドが本格的に解禁されたのは2011年のビザ緩和からです。それまでは日本は全く世界の中で観光で目立つ国ではありませんでした。
つまり日本は2011年まで国内のみで市場が成立しており、その前提で産業基盤が構築されていました。しかしこの10年の急激な変化で、それももう限界に来ていることは周知の事実かと思います。

そして、そんな観光産業を変えていくためには、観光領域におけるスターカンパニーの存在が不可欠です。では、そのスターカンパニーへあるべき姿と、条件は何か。その会社は今までの観光業界を支えてきた方々と、新しく次の観光を作っていきたいと考えている方々のハブとなる会社になるべきで、そのために両者への深い理解と入り込みが必要不可欠だと考えています。一方で、このレガシー産業においてそれはそう簡単ではありません。

しかし、Haginoは若手観光コミュニティでの経験や私自身のキャリアなどから、そこへの数少ないエントリーチケットを持っている企業です。

これから10年15年と世界的に観光産業は大きく変化していくと言われています。
だからこそ、観光大国日本のエコシステムの中心として、 次の観光のあるべき姿を作り、そして日本から10年程度遅れて観光サービスが整ってきている東南アジアなどへ、そして世界的へと進出していきます。
弊社は今まさに、時期・ポジションともに最高の位置にいると確信しています。

今観光宿泊業界で起きている問題

観光宿泊業界は見落とされがちですが、人がコアな価値を生み出している産業であり、人が付加価値を生む唯一無二とも言える産業です。
しかし、現在観光宿泊業界は深刻な人材不足に陥っており、一刻の猶予もないほどに現場は逼迫しています。
事実、宿泊業界の平均有効求人倍率は約6倍となっており、人が居なさすぎて稼働率を下げているホテルも多くあります。また、ホテルによっては採用担当の方なども現場に出ざる終えなく、それでも人が足らないと言った状況で、これが慢性的に起きてしまっているのが現状です。
そしてこれは、日本だけで問題ではなく世界的な問題でもあります。

我々はこの課題に真剣に取り組み、解決していきます。
(また人材不足の原因などについては別で詳しい記事を書こうと思います。)

Haginoが目指している未来

我々は、10年後20年後には場所/国という制約にとらわれることなく生活し、観光と日常の境がなくなっていくと信じています。
その未来では今にも増して宿泊を始めとした観光産業の存在は生活の中で大きなパートを占めるものになると考えています。

もちろん、AIやロボティクスの発達によって安価なホテルなどは今にも増して省人化されていくでしょう。ただ、この産業はあらゆる業界の中でも、特別に人こそが資産であり、人が価値を生み出す産業です。
だからこそ、ロールモデルとなるような人を生み出し、 観光や宿泊を志す方が増える未来を作っていく必要があるのです。

我々はそこへ挑戦し日本から10年15年後のこの産業におけるセンターピン、人のインフラを作っていきます。

何をやるか

単一プロダクトではなく、複数プロダクト展開

観光はスタートアップとはあまり相性の良くない産業です。
とりわけ、ワンプロダクトで日本からスタートアップしていくことは極めて困難だと考えています。

だからこそ我々は、創業初期から多角的に複数のプロダクトを展開し、それらのシナジーによって、産業へ大きなインパクト出していきます。

具体的なプロダクト

現状まだ、具体的なプロダクトは許可等の関係上、公にできないものもあるのですが、初期から

  • メディア
  • 人材
  • コミュニティ
  • リスキリング

これらのサービスを展開していく予定で、その他もまずは宿泊業界に対して新規事業展開していく予定です。

観光宿泊産業の当たり前に挑戦し続ける

この産業はとてもレガシーな産業です。
だからこその素晴らしい面もたくさんあります。
ただ、我々はそこから一歩踏み出していかなくていいけません。

だからこそ、誰よりも産業を信じ、産業に真摯に向き合い、あるべき姿を追求していきます。

そのためには、業界に向き合いつつ、スタートアップとして視点を広く持ち今までの当たり前を疑い、試行回数をとにかく増やしていく必要があると考えています。

強い仲間で、次の当たり前を創る

優秀でよいやつが集まる組織

良い事業を創っていくためには優秀でかつ、人としても尊敬し合える環境が大切だと考えています。
だからこそHaginoはただ、優秀な人が集まる組織ではなく、ビジョンに共感し、人として尊敬し合うことができる優秀なメンバーが集まる組織を目指しています。

0→1で泥臭く、一緒に大きな夢へ向かう

今弊社は、創業期でここで船に乗っていただけるメンバーは総じて、創業メンバーだと考えています。
だからこそ、0→1の経験がある方が集まる組織になっています。
それぞれが、自立しつつも支え合い、夢や目指す未来に信じ、泥臭くやり続けることで、1人では見えない、創れない未来を作っていこうと考えています。

Haginoの創業メンバーになりませんか?

長くなりましたが、我々は日本から観光を通じて10年後20年後の世界的な人のインフラを作っていきます。

ただ、完全な0→1フェーズで、全く何も整っていないのが今の状況です。
各事業、そして会社のカルチャーなどもあなたに作っていっていただきたいと考えています。

一緒に、観光宿泊を通じて世界を支えるという大きすぎる夢を追う"創業メンバー"を募集しています。

共に、次の観光、そして社会インフラを作っていきましょう。

また、現在募集しているポジション以外でも全てにおいて人不足ですので、弊社にご興味、質問のある方や観光についていろいろ語りたいという方は以下のURLよりぜひご連絡ください。

観光の未来について話しましょう!
「観光の未来について話しましょう!」- 坪井悠起さん
https://meety.net/matches/mXkMGmzbHVeT



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