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【前編】最後にシャッターを切るのはカメラマン。自分に与えられた役割とカメラを通して見える世界とは

こんにちは!360pict(サブロクピクト)採用担当です。
今回は、カメラマン品田のインタビューを前編・後編に分けてお届けします。

前編では、
・360pictを選んだ経緯
・不安だったこと
・VR撮影ならではのこだわり
・カメラマンのやりがいやおもしろさ

などについて聞いてみました。ぜひ、最後までご覧ください。

【プロフィール】
カメラマン 品田
寡黙で落ち着いている一面と、静かに情熱を燃やす負けず嫌いな性格を持ち合わせる。趣味は映画やアニメ、写真を撮ること。サッカーはみるのもやるのも好き。現在はカメラマンとしてVR事業に貢献し、Wantedly用の写真撮影も担当。

自己紹介をお願いします。

カメラマンの品田です。よろしくお願いします。
性格は、一見落ち着いているように見えるとよく言われますが、実はとても負けず嫌いです。素晴らしい写真を見つけると「この作品はどうやって撮ったのか、なぜこの構図なのか、何を伝えたいのか、なぜ伝えたいのか」など自分なりに「なぜ」を追求し、納得できるまで分析する時間を作ることも。

新しいことに挑戦することも大好きで、探求心と好奇心が強いです。日常生活でも気になることがあればすぐに調べたり、映画やアニメ、アーティストのMVなどをカメラマンの視点で観たり、作品の考察をしたりしています。

カメラは元々趣味の1つであり、ちょっとした買い物であっても、休みの日でも常に持ち歩いています。私にとってカメラはスマートフォンと同じくらい必需品で、いつどんな時でも最高の瞬間をカメラに収められるように意識して生活しています。

本日はどうぞよろしくお願いします。

これまでのキャリアと360pictへ入社した経緯を教えてください。

私のキャリアは印刷業界の化学製品を開発・製造する企業からスタートし、主に写真プリンタのインクや現像液の製造、物流管理の仕事に関わりました。

その後、写真スタジオでカメラの修行をさせていただき、スタジオカメラマンになりました。スタジオでは主にブライダル写真、家族写真、成人式の写真撮影に従事しました。建物を撮ることにも興味があり「次は建築写真を勉強したい」と考えていた時に360pictに出会いました。

面談では、フラットで堅苦しくない雰囲気や人間性を大切にしている印象を受けました。また360度カメラを用いた簡易的な撮影ではなく、一眼レフで本格的なVR撮影を行うことを知り、カメラマンとしてスキルの幅を広げる絶好の機会だと感じ360pictへの入社を決意しました。

VR領域に挑戦するにあたって不安だったことはありましたか?

スタジオや人物撮影で磨いた構図の知識や、ストロボ使用などのライティングスキルが、「VR撮影に直接応用できず、基礎から学び直す必要がある」という不安がありました。また、建物は思うように動かすことはできせず、被写体が外観、貸室、建物内部の通路や共用部など複数あります。パノラマ画像を繋ぎ合わせた後のことも並行して考えなければならず、1日の中で撮影のアプローチが大きく変わることに困惑したこともあります。

例えるならスタジオ撮影は短距離走、不動産のVR撮影は長距離走で、種目が変わると走り方も変わり、振り返ると入社当初は慣れるまで苦労しました。

一方でこれまではスタジオのお客様が楽しむために写真を納品するという仕事から、不特定多数の世の中の人に自分が撮った作品が浸透し、歴史を刻めるかもしれないという高揚感も同時に感じていました。自分なりに今与えてもらった環境をうまく咀嚼し不安を払拭していきました。

360pictに入社してみて感じたことはありますか?

カメラマンでありながら土日祝が休みで、リモートワークも併用可能な点がある意味革命的だと感じています。カメラを仕事にしたいと考えていても、ライフステージによっては諦めている方も多いのではないかと思います。

また状況によっては撮影後にそのまま直帰しても良いという柔軟な考えをもってくれているため、急ぎの編集や制作作業に集中したい時にかなり助かっています。働きやすい環境が整っていますね。

現在の仕事とオフィス業界のVRならではのこだわりを教えてください。

VR用のパノラマ画像、建築写真、映像案件の撮影〜制作を行っています。Wantedlyに使用する写真撮影も担当し、今では360pictにおけるカメラ業務全般を任せてもらっています。

VR撮影では「ただ行って撮影」ではなく建物、貸室として魅力的な撮影ができるよう大量の家具やブラインドなどを整える作業もありますし、大きな建物の撮影では館内を歩き回る体力も必要です。

また屋外の撮影では動かして良いものは動かし、通行人や車両が少ない瞬間を待つ粘り強さ、寒さ暑さ、天気の状況などその日に合わせた忍耐力や柔軟な対応が求められます。屋内でも同様に通勤時間やランチタイムを避けるために早朝に現場に向かうこともあります。

機密な計画と根気強く粘った先に、良いタイミングに恵まれ奇跡の一枚を撮影できることもありますが、常にそうとは限りません。それでも時間が許す限りその瞬間を見逃さず撮影することにこだわりを持っています。

主役は建物であり、不要な情報をできるだけ削ぎ、ダイレクトに見たい箇所を見られるようにすることや、VRの閲覧者が「ここは本当はどうなっているのだろう」と疑問を持ってしまう箇所を少しでも減らすことがカメラマンとしての役割の一つだと思っています。

そのために「不要なものを写してしまってもフォトショップで消し加工すればよい」という考えもあるかもしれません。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが私は「いかにリアルであるか」も非常に重要だと考えています。

フォトショップでの加工はあくまで人工的に合成して行うため、実際に内見した際に、違和感を感じさせ、本当の意味でリアルな空間をVR上に映し出せているとは言えない場合もあると思うからです。

建物を既に知っている人が見た時も同様で「こんな建物だっけ?」と違和感を感じることがないよう、壁の構造や質感、デザイン、照明の細部に至るまで可能な限りリアルさを追求し、現実との差異をなくす努力をしています。

フォトショップで加工することで、よりリアルに近づき見せるべきものを見せられるケースと、私たちが粘ることで建物本来の状態や環境を写し出せるケース、どちらの利点もうまく使い分けながら妥協せず最善策を日々模索することが360pictらしさ、そして私たちの価値だと感じています。

カメラマンとしてのやりがいや面白さ、魅力を教えてください。

「感動した」「御社に任せてよかった」という感謝の言葉をいただく瞬間にやりがいを感じます。会社として、チームとしての実力が認められると大きな達成感が得られますし、時には同僚から褒められることもあり、純粋に嬉しいですね。

写真においては、最高の瞬間を逃さず捉えることの「尊さ」を大切にしていますし、その瞬間を残すことができた時に私にとってのやりがいや面白さにつながっています。人でも建物でも風景でも、一度過ぎ去った瞬間は戻ってきません。

その日、その時間の、最高の瞬間を収め、大事な思い出として記録する。二度と同じ瞬間は来ないことを認識しながらも、それでも絶えず記録や記憶に残し続けることを考えると、写真は人生と通ずるものがあると思っています。当たり前なことであってもそれらを念頭に、かけがえのない瞬間を永遠に記録することのできる仕事はカメラマンの特権であり、生きがいを感じます。

また良い写真には、その日の気温や周囲の環境、お昼に何を食べたか、その日はどんな1日だったか没入感と共に想起させる力があります。震災の際、瓦礫の中から最も探されるのが写真だと聞いたことがあります。写真には唯一無二の大切な人との思い出を蘇らせる力があり、写真の大きな魅力の一つだと考えています。

私も常々、私が撮影した写真やVRを見た方がその場所にいるかのような臨場感を感じ、空気、温度、湿度、匂いを感じ取ってもらえるような情緒ある作品を作りたいと強く思っています。スタジオカメラマン経験で培った「最高の瞬間の尊さ」を噛み締めてVR撮影に臨むことで、日々様々なドラマに遭遇し、人として成長させてくれるカメラが私にやりがいを与えてくれています。

いかがでしたでしょうか。品田の熱意が垣間見えるインタビューとなりました。次回はさらにカメラマンとして必要なことや360pictにマッチする人や今後の目標についてご紹介します。

後編もお楽しみに。

【実績事例】
実写VR事例『京阪神虎ノ門ビル』
採用VR事例『トリドールホールディングス』
WEBサイト制作事例『浜松町PREX』

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