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なにをやっているのか

私たちは「こころの美しさを引き出し、想いを持って生きる優しい社会づくり」を行っています。 ▼ミッション  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「花を愛でる人を増やす」 花を愛でる・・・それは“花の美しさ”と“こころの美しさ”が交わる瞬間。花をこころで見て、自分以外の大切な人や自然の尊さを想える利他的であたたかさに包まれる体験。 一瞬で散っていく桜の花びらを見て、人生の尊さを想える 一輪の花を見て、1日でも長く咲いてほしいと花の命を想える 花束を選びながら、大切な人を想える 明治39年から花を愛でる人を見つめてきた私たちは、花がこころを繋ぎ、人を笑顔にし、こころと暮らしをゆたかにする場面を数多く見てきました。 人間らしさやゆたかさが問われ始めている今、花の価値は再定義され、さらにその必要性は高まっていくと私たちは信じています。 自分の感性を信じて、大切にしたい想いを育み、自分らしく・人間らしく生きるために、花を愛でる人をこれからも増やし続けていきます。 ▼ビジョン  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「誇れるこころを、未来に」 忙しい毎日の中で人と人の距離は遠くなり、便利になっていく中で人と自然との距離は遠ざかっています。 わたし達の人や自然を想うこころは薄れはじめています。 人は本来、自分以外の誰かや何かを想う優しい気持ちを大事にしていたはずです。 あたたかさに包まれる体験を通して、想うこころを育んでいたはずです。 想うこころを未来に残していきたい。 人だけができる“想うというゆたかなこころ”を未来の子どもたちに残していきたい。 ”想う”という誇れるこころを未来に残すために、私たちは働いています。

なぜやるのか

「そう遠くない未来に、愛でる花が日本から無くなる可能性があることを知っていますか?」 ▼花業界はバブル期をピークに年々衰退しています。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ・生産者はここ30年で3割の人たちが花を育てることを辞めてしまいました。 ・花屋さんに花を卸す仲卸事業者はここ10年で2割が倒産しました。 ・花の末端市場は30年前の1.1兆円から8000億円~9000億円と2割も減少しています。 ▼そして、近い未来、少子高齢化が更に花業界を衰退させることがわかっています。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ・花の末端市場の約半分と言われている法人需要のうち、葬儀件数は今後20年でピークを迎え大幅に減少していきます。結婚式の件数は既にピークアウトし減少しています。 ・生け花などの作法やお供え用の仏花を中心として広がってきた花文化は、価値観や住環境の変化によって、若い人に受け継がれなくなっています。 20代の花を購入する割合は全体の1%しかありません。30代では7%、40代で10%しかありません。50代以上の人が8割以上を占める消費構造となっており、今後30年で50代以上の人が消費から離れると想定すると、個人消費は大きく減少します。 ▼花を愛でるゆたかさを誰かが伝えないといけいない。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 何万年も昔から愛でられてきた花を未来に残していくために、花を通して今後もこころを育んでいくために、誰かが花の可能性を伝えていかないといけません。誰かが時代に合った新しい花を愛でる体験を創り、持続可能な働き方や流通の構造を創らないといけません。

どうやっているのか

▼時代に合った「花を愛でる体験」を広げる  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 私たちは受け継がれなくなってきた花文化を復興させるために、時代に合った花を愛でる体験をつくることが最も重要だと考えています。 本来であれば花を最も消費してくれる50代以上の人に向けて花を販売したほうが、売上は上がりますし、会社も大きく成長します。 でも、それでは花の業界の未来のためにはなりません。 年齢・性別・所得・地域に関係なく、一人でも多くの人に花を愛でる体験を提供する必要があり、そのために子会社でmedeluというお花のサブスクリプションサービスを2017年に立ち上げました。 ▼持続可能な業界発展の仕組みづくり  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ たとえ花を愛でる人が増えたとしても、2つの構造的な課題を解決しなければ花業界は持続的に成長できません。 ◉業界全体の働き方を変える必要性 日本ではお花を仕入れる日が週3回しかないため、その日は業界全体が深夜から長時間働きます。その働き方は慢性的な人材不足を引き起こし、花業界従事者の高齢化、後継者不足、小売店の減少などを引き起こしています。 ◉既存の流通を変える必要性 花の流通構造は戦後からほとんど変わっていません。 生産者が花を育て、市場が花を集め、仲卸が花を広め、花屋さんが加工してエンドユーザーに花が届く一方通行の流れです。 →この商流ではエンドユーザーの声は生産者に届きません。生産者は何が売れるかわからないまま花を育てるしかありません。 →この商流では地方に花が集まりません。東京都では1日に20,000種類の花が集まるのに対して、福岡県では5,000種類、長崎県では500種類の花しか集まりません。また、都心で一度集められたお花が地方に流通するため、地方で目にする花は1日~2日のタイムラグがあり鮮度に問題が出てしまいます。 この2つの構造的な課題を解決するために、「どこにいても、いつのタイミングでも、小ロットでも、スマホ1つで、注文から24時間以内に、お店までお花をお届けするネット仲卸サービス」を2021年に立ち上げました。 人的な仕入れをシステム化することで、業界全体の物流と労働時間を平準化し、持続可能な業界の構造づくりを目指しています。