このストーリーは弊社メンバーが投稿したnoteの引用です。
社内制度は大切にしたい価値観の結晶
株式会社1LDKのオフィスマネジメント室長の長渕です。
前回の記事では「1LDKを表す言葉」を通じて会社の文化や日常の雰囲気をお伝えしました。
今回からはいくつかの回に分け、もう少し踏み込んで1LDKの組織制度についてピックアップしてご紹介できればと思います。
会社制度は創業メンバーが会社として大切にしたい価値観をより体験として具現化する時に発生する思いの結晶のようなものだと考えています。
以前に紹介したとおり1LDKは会社として大切にしている価値観があります。
「Be Living -部屋で過ごすように、自然体で-」
「Cozy Up -感謝と配慮で居心地よく-」
「Dining not Dying -死ぬ前に、ちゃんと飯を食おう-」
これらの価値観が具体的に日々の業務や各個人の日常体験となるように会社として様々な制度を作っています。
今回は「Cozy Up -感謝と配慮で居心地よく-」という価値観の上で成り立っている制度「ワーケーション」を紹介します。
全員が協力して成り立つ「ワーケーション」
1LDKはエンタメコンテンツの制作を主な事業ドメインとしているので、WEBTOONの週刊連載、デジタルコミックの定期連載、音声コンテンツの制作など外部のクリエイターと業務を共にすることが多いです。
そのため多くの関係者と制作進行する中で土日を含めPCやスマホを全く開かずに長期の休暇を取得することはなかなか現実的ではありません。
ただ、お盆やゴールデンウィーク、シルバーウィーク期間に業務責任を果たしながらであれば旅行や帰省、インプットに時間を取れる状態にすることで、完全な特別休暇(いわゆる夏休み)を制度として作ることはできないけれど、業務進捗に影響を与えないようにリモートテクノロジーを活用して必要な仕事をしながらであれば堂々と遠征がができる制度を作りたいという思いからこのワーケーション制度を設置しました。
ワーケーション勤務は各年度で5日間、業務責任を果たしながらであればオフィスを離れて旅行や帰省やインプット休暇等の目的で好きな場所で勤務できる制度です。
あくまで休暇ではなく勤務日扱いとなり、業務進捗を最優先とし責任を果たしながら社内メンバー間で協力しあい、自由な時間を確保してもらっています。
導入にあたっての恐れと悩み
ワーケーションの導入にあたり、実は懸念点も多く、制度自体を作るかは非常に悩みました。多くの巨大エンタメ企業でさえも特別休暇(いわゆる夏休み)を設定している会社はあまり多くない中で、
「まだ創業間もないスタートアップがそのような制度があっても良いのだろうか。」
「どこまでの業務を調整して休んで良いのか。」
「さすがにあのMTGはあの人に参加してほしい。」
「人によっては全然自分の時間が確保できない。」
などなど、考え始めるときりが無いくらい、いろいろな課題が生じる可能性があると思いました。
ただ、そんな曖昧さを考える事が面倒だからメンバーの人生が充実する為の制度を作る事をやめたくはなく、この制度を維持するためにメンバー全員が互いに、配慮し、協力しながら、問題を回避する事に気をつけながら制度を運用しようとしています。
この話はまた別の機会にできればと思いますが、1LDKでは会社運営の効率化だけを考えて複雑性や曖昧さを避けた機会的な組織設計には否定的です。
最初からこの制度を作る事さえしなければ発生しないような問題も、メンバー全員が互いに感謝と配慮を持つ成熟した組織であれば、乗り越えることができると信じているからです。
長く愛される制度にしたい
制度を設計するオフィスマネジメント室としてはこのワーケーション制度を長く愛され、活用される制度にしたいと思っています。
エンタメコンテンツのプロデュースワークというハードな仕事をしながらメンバー全員が物心両面で幸福であって欲しいという願いを込めてスタートをきったこの制度ですが今のところは大きな問題もなく運用することができています。
ただ、今後もメンバー全員が制度の存在を当たり前だと思わずに、自分以外の第三者の状況や価値観を尊重し合いながらこの制度を大切に育てることで、「Cozy Up -感謝と配慮で居心地よく-」という価値観が実現できると良いと思っています。
さいごに
今回は1LDKの会社制度の一つであるワーケーションについてご紹介しました。次回も1LDKの組織制度について発信していければと思います。
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