なにをやっているのか
Alter Worksは、「高効率なソフトウェア開発を軸に、価値創造を実現する」ために、顧客の事業開発を支えるパートナーとして、顧客のアイデアをどうソフトウェアに実装するかをテーマにプロダクトマネジメントとエンジニアリングを提供する会社です。
具体的には以下を行っています。
【プロダクトマネジメント】
- ソフトウェアを中心とした事業戦略の立案および推進
【エンジニアリング】
- 戦略に沿ったソフトウェアの設計、実装および運用
■具体的なプロジェクト例
【事例1: クリエイターエコノミープラットフォーム】
エンタメ事業会社のパートナーとして、所属するアーティストが参加するクリエイターエコノミープラットフォームの企画および開発を統括。プラットフォームとしての共通基盤と、各サービスの備える機能についての企画、設計および開発を実施。
【事例2: パーソナライズドCMS】
数千万人規模のユーザーを抱える事業会社のパートナーとして、ユーザー毎にパーソナライズされたコンテンツを最適な順序でリアルタイムに配信・表示するCMSの企画および開発を実施。秒間数千アクセスを効率的に処理。
【事例3: サーキュラーエコノミープラットフォーム】
リユース食器を提供する事業会社のパートナーとして、食器の貸出・返却手続きができ、それに伴う環境貢献を可視化するサービスの企画および開発を実施。LINEミニアプリ上に構築し、最低限の開発コストで全ての要件を達成。
■今後の展開
事業開発に必要となる機能はソフトウェア開発に限りません。特にマーケティングやカスタマーサポートなど、あらゆる事業でニーズのある機能やプロセスを開発し、顧客へ提供していくことを予定しています。
また、開発効率の大幅な改善を目的として、多くのソフトウェア・サービスで必要となる共通機能を汎用的なSaaSとして開発し、自社の強みを補強していくことに重点的に投資していきます。
なぜやるのか
■構造的な課題を解決し、あるべき姿を実現したい
新規事業の立ち上げは事業計画との戦いです。外部環境が猛スピードで変化していく現代において、新規事業の立ち上げ期は、限られた予算の中で、環境変化に柔軟に対応しながら価値を最大化する必要があります。また、デジタルトランスフォーメーションやデジタライゼーションと呼ばれる分野においては、デジタルによるユーザー体験のアップデートを通じて、ビジネスモデルそのものを変革することが重要であり、これも新規事業の立ち上げ期と同様、顧客ニーズの変化に柔軟に対応しながら、常に価値の最大化を目指すことが求められます。
受託開発の人月単価をベースにしたビジネスモデルは、開発や運用の効率化による規模縮小は、そのまま売上の減少として跳ね返ってきます。コアとなるパッケージやSaaSのプロダクトによる収益が存在しない以上、開発や運用の工数が売上の全てを決定するためです。これでは顧客と同じベクトルで仕事をするのは構造的に難しいといえます。
Alter Worksは、受託開発のビジネスモデルをアップデートすることで、顧客との本質的なパートナーシップをつくり、価値創造を実現していくことを目指しています。
■全てのエンジニアが本質的な価値創造にフォーカスするために
経済産業省の発表によると、日本においては2030年までにIT人材が79万人不足すると言われています。「Software is Eating the World」が現実化していく世界においては、高度なIT人材の育成に加えて、ソフトウェア開発自体の効率化が急務であると考えています。
優れた技術力を持つエンジニアの採用競争は激化し、人件費は高騰しています。年俸を上げて募集をしても十分な人数のエンジニアが採用できない昨今のIT業界において、最も貴重なリソースはエンジニアなのではないでしょうか。
海外にはAuth0やSendGrid、Cloudinaryなど、どんなソフトウェアにも実装されるような機能だけを提供するSaaSがたくさんあります。使えるものは全て使い、どうしても足りないものは極力再利用可能な状態で新しく作る。お金で解決できることは全てお金で解決し、貴重なエンジニアには事業の本質的な価値を創造する仕事にフォーカスしてもらうことで、効率的な価値創造に一歩ずつ近づけると考えています。
Alter Worksは、全てのエンジニアが本質的な価値創造にフォカースできるよう、汎用機能を定位供するSaaSの情報を収集し、ナレッジを蓄積し、活用事例を増やしていきます。その延長線上として、まだ世に無いSaaSがあればそれを開発し、さらなる効率化に取り組んでいきます。
■優れたソフトウェアが成功するには
私は以前、スマートフォン向けの動画広告配信システムの会社を創業し、KDDIグループに売却した経験があります。エンジニアとして広告・マーケティング業界の方々と向き合う中で、マーケティングの力を垣間見ることができました。技術的に優れたプロダクトでもマーケティング的な観点を外しては成功できません。
また、カスタマーサポート工数が想定より遥かに大きく、そこに掛かる人件費が重荷になり事業撤退に追い込まれるようなケースもあります。
事業開発には、ソフトウェア以外にも多くの要素があり、単純に開発効率を上げるだけでは、価値創造が成功する保証はないのです。
■事業開発に必要な機能・プロセスを顧客と同じベクトルで提供したい
ソフトウェア開発には必ず目的が存在し、それは企業活動においては、「売上を上げる」「コストを下げる」のいずれかを通じて利益を創出すること、に収斂すると考えています。そのため、顧客が本質的に必要とするのは、目的を達成するために十分な機能と品質を備えたソフトウェアおよび周辺業務を、最低限の費用で開発・運用する、ということだと言えます。
Alter Worksでは、一般的な受託開発の「決められた仕様を決められた期間・予算で開発・納品する」というサービスは行っていません。私たちはソフトウェアを中心とした事業開発のプロフェッショナルです。適正な対価を頂いた上で、最高の効率で開発し、周辺業務も含めてワンストップで提供する。そんな事業を運営することで、1つでも多くの価値創造を実現していきます。
どうやっているのか
■ 多様なメンバーを集める
事業開発を成功させるには、ソフトウェア開発だけでなく、マーケティングやカスタマーサポートをはじめとした職種の経験やナレッジ、情報やネットワークが必要不可欠です。また、企画立案、仮説立案、ユーザー体験設計においても、性別・年齢・住んでいる地域などの多様性が重要と考えています。
Alter Worksはメンバーの多様性については道半ばです。
2023年8月現在は以下のとおりです。
平均年齢:38歳
男女比:8:2
住んでいる地域:
- 東京
- 神奈川
- 鳥取
職種の割合:
- PM, Director: 17%
- エンジニア: 33%
- その他: 50%
前職:
- デジタルマーケティング会社のプロジェクトマネージャー
- 不動産会社のバックオフィス
- 中小SIerのエンジニア
- スタートアップのエンジニア
■ 自由と裁量をもって働く
メンバーにはプロジェクトの一員として、自分が最もパフォーマンスを発揮できる環境で働いて頂くため、勤務場所と勤務時間は自由としています。
ほとんどのメンバーは基本的にフルリモートで業務をしています。鳥取など地方に在住しているメンバーもおり、原則的に全ての業務がリモートで完結するよう設計しています。
また、勤務時間はコアタイムなしのフルフレックス制で、自由に勤務頂けます。
子育て中のメンバーが多く、柔軟に活用しています。
一方で、対面で働くことが重要な局面もあります。Alter Worksではシェアオフィスを契約しており、企画のディスカッションや、新入社員のオンボーディング、OJTなどに活用しています。気分転換に活用することもあります。
遠方に住んでいるメンバーが出社する際は、交通費と宿泊費を支給しています。
■ 幅広い知識と深い専門性に挑戦する
事業開発を成功させるためには、プロダクトマネジメントやエンジニアリングだけでなく、マーケティングやカスタマーサポート、法務や財務会計など様々な分野の専門性を発揮することが重要です。また、顧客のもつ業界知識や経験も全て引き出して活用していくスタンスで取り組む必要があります。メンバーは全員が何かの専門家であり、それぞれの専門性と、それらの隙間を埋める幅広い知識を掛け合わせることで、アウトプットの価値を最大化していけるのが理想的なカタチです。
困難なテーマではありますが、先例や経験をメンバー同士で共有し、学び合い、メソッドやフレームワークという型に落とし込むことで、メンバーが持続的に成長しながら少しずつ理想的なカタチに近づいていけるよう、日々の仕事に取り組みます。