なにをやっているのか
私たち株式会社CYBOは、細胞を計測する新たな技術を活用して、がんや血栓症の診断など主に医療向けの製品を開発している会社です。
生命の基本単位である細胞をより深く知り、より広く活用することを目的として、医師、特に病理医の皆様に役立つシステムを開発しています。
■開発コンセプト■
・人材不足による業務の滞りを解消する
日本に病院やクリニックはたくさんありますが、医師の中でも病理医は2,600名程しかおりません。当社は、病理が実施している検査をデジタルに置き換えるためのツールを制作。人材不足による業務の滞りを解消し、より多くの方が適切な医療に辿り着けるよう尽力しています。
・目視による検査の質、診断の質を、従来のデジタル顕微鏡で実現させる
がん検診や診断を行う臨床現場では、顕微鏡で細胞を目視・確認して判断する方法が広く用いられています。特に、医師にとって従来のデジタル画像だけで判断するのは難しく、顕微鏡で再確認するなどワークフローが重複するケースが頻出しています。
目視と同等の検査・診断を実現すべく、従来のデジタル顕微鏡の課題を追求。現場の医師の意見を反映した目視検鏡の代替となる画像を提示できるよう、試行錯誤を続けています。
■開発中のプロダクト■
・ENMA:細胞画像をAIで解析し、目的細胞を分取する革新的な画像活性セルソーター
・SHIGI:スライド上の細胞を高速3D撮像し、リアルタイムでAI解析を行う細胞スキャナ
■今後の展望■
人手不足が続く医療現場ですが、検査の受診率が上がれば、がんの予防促進につながるはず。ゆくゆくはがんや血栓症を見つけられるシステムを医療機器として発売する予定です。また、病院ではがんだけでなくさまざまな検査が行われています。臨床現場から上がってくるニーズそれぞれに即した機器の開発・提供も視野に入れています。
病気に国境はありません。CYBOは世界に役立つものをつくり続けていく所存です。
なぜやるのか
■Vision■
あらゆる産業の成長に、細胞の力を。
AIで細胞解析を革新するプラットフォームカンパニー。
私たちはメーカーではありません。
細胞解析という分野のプラットフォームをつくっています。
人類は長い時間をかけて、細胞の力を活用してきました。
食品、医療、エネルギー、環境など用途はさまざま。
細胞の力をもっと応用できれば、世界はより豊かになるはずです。
私たちはAI技術を活用して、細胞をさらに賢く利用できるようにします。
「細胞をより深く理解し、より早く見分ける」という細胞計測技術が、CYBOが世界に誇るコア技術。さらにAIや画像処理といったソフトウェア技術に、高速撮像などのハードウェア技術を組み合わせて細胞解析を進化。病気の診断・治療はもちろん、医薬品や食品生産にも応用できるよう世界のどこにもないプラットフォームの構築を目指しています。
CYBOはメーカーではありません。
生命の根源である細胞をテクノロジーと創意工夫で解き明かし、未来を育むプラットフォームをつくっています。
■細胞をより深く知り、細胞をより広く活用する■
各種疾患の精密な診断、安全安心な細胞医療、効率的なバイオ生産などの実現に貢献します。
■起業から今につながるストーリー■
CYBOが設立されたのは2018年。当初は東京大学を中心とする研究グループが開発した「高速イメージング技術」「AI技術を活用した細胞分取技術」をベースに研究開発を進める会社でした。
細胞診専門の医師からお声がけいただいたことをきっかけに、「細胞分取技術」を顕微鏡診断分野に応用・実用化する道を歩み始めます。
▍最先端の技術とAI活用技術
さまざまな場面で活用されるようになったAIですが、有効活用するために情報のデジタル化は避けて通れない事実。私たちが持つ「細胞分取技術」を用いて、細胞画像のデジタル化ソリューションを提供しようと事業化を決意します。
また、複数の病院・製薬企業とも連携し、病気の診断や最先端の科学研究に当社技術を役立ててまいります。
どうやっているのか
■高い検査精度を実現する独自技術の開発■
細胞を観察することだけが「細胞診」ではありません。医師は顕微鏡を奥行き方向にも操作し、細胞の立体構造をイメージしながら、がん細胞かどうかの判断を行っています。つまり、人の手を介さず、デジタル情報のみでがん細胞の有無を判断するならば、「3次元の高精細なデジタル化技術」が必要です。
ただし、同技術を実現するには、計算処理にかかる膨大な時間と、判断に用いる膨大な数のデジタルデータを実用可能なレベルに引き上げなければなりません。
私たちは3次元の高画質顕微鏡画像をハイスピードで取得しつつ、大幅に圧縮する独自技術を開発。さらに、同技術で大量に集めた3次元高画質画像を用いて、AIの学習も実施するようになります。深層学習を経た解析結果は高い精度を有しており、CYBOの技術はラボにとどまらず、広く医療業界へ、社会へ価値を提供しています。
■このように働いています■
現在の社員数は13名。お互いの年齢が近いこともあり、上下関係のない風通しの良い職場をつくっています。
オープンな雰囲気の中で行われるミーティングも、魅力の一つ。気軽にコミュニケーションがとれるので、質問や困りごとがあれば気兼ねなく声をかけてきてください。