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なにをやっているのか

東京都主催「TOKYO STARTUP GATEWAY2019」でオーディエンス賞」を受賞。小池都知事ともパシャリ。
多くの支援者、応援者、資金を得て、今まさにスタートラインにいます。
(株)みんなで人生会議は「高齢者と家族の入院・介護の日々を物心ともに豊かにし、後悔がないものにすること」をビジョンに令和元年9月に創業されました。この創業には、他でもない代表の笈沼自身が、父の介護、看病、認知症、そして死を経験し、その時に見た画一的な製品・サービスに対する違和感を抱いた原体験が背景にあります。 その原体験から、KDDIでEコマースの担当部長として勤務していた笈沼は、仕事をしながら服飾講師である母とともに入院中や介護を受けている方向けのオーダーメイドの”ケア衣料”の開発を開始。その後、このケア衣料の事業アイディアは、東京都主催のビジネスコンテスト「TOKYO STARTUP GATEWAY2019」(応募総数1,803件)でファイナリスト10件に選出、来場者約400名による共感投票の中で最多票を獲得した人に授与される「オーディエンス賞」を受賞しました。 そして今年3月、新たな挑戦を開始。新型コロナウィルスによる生活様式の変容を見込んだ量産用製品の製造とオンライン販売の事業を企画。この事業は、中小企業庁「ものづくり・商業・サービス補助事業」「JAPANブランド育成支援等事業」、東京都「女性・若者・シニア創業サポート事業」に採択され、今まさに、支援者、応援者、資金を得て、新しい価値で社会を変えていくスタートラインに立っています。 社名にある「人生会議」とは、2019年11月より厚生労働省が提唱している標語で「もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組」のことです。 厚生労働省「人生会議」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html 当社は、この主旨に心より賛同するとともに、さらにその解釈を拡げ、ご本人の”意思”の尊重と家族との”つながり”にフォーカスしています。怪我や病気になる前から死を前向きなものとして捉え、死に向けた”今”を日々後悔なく過ごすための製品・サービス、機会をご本人とその家族へ提供します。 当社参画メンバーには皆、自身や大切な家族の介護、病気、死に関する深い原体験があります。その時に見た光景をもっと明るく開かれたものにしたい、そんな純粋な想いが私たちの原動力となっているのです。

なぜやるのか

ケア衣料は、患者と家族、看護師、介護士、医師、理学療法士多くの意見をもとに開発されています。
「選びたい・装いたい・人に見せたい」デザインと機能性を兼ね備えた服、それがコンセプトです。
■自由が制限される入院生活で、患者・家族共に後悔しないために 皆さんのご家族の中で、長期間の入院を経験された方はいらっしゃいますか ? 普段の生活からは完全に切り離された環境に不安を感じ、病院主導の生活リズムを強いられ、自由な生活は制限されます。人生の楽しみに「衣食住」があるとして、確かに入院中に住空間や食事に制限を受けるのは仕方がないことかもしれません。 しかし「衣」に関してはどうでしょうか ? 病院から与えられた無機質で画一的な入院着は、「選んで楽しい」「⼈に⾒せたい」「装って外へ出かけたい」という衣服が本来持つべき価値がそぎ落とされ、原価や耐久性、衛生管理のしやすさ等に偏重されています。衣服は、その人のアイデンティティを感じることのできる要素の一つであり、制約の多い入院生活における患者の気持ちを明るくし、生きたいという活力を生むものだと思います。そして患者の家族も「最後までその人らしく過ごせた」と思い、看取る側が抱えがちな「後悔」を減らすことにもつながるはずです。 ■「服を着る喜び」を取り戻し、入院・介護の日々を豊かにする (株)みんなで人生会議は「高齢者と家族の入院・介護の日々を、物心ともに豊かにすること」をビジョンに創業されました。この創業には、他でもない代表の笈沼自身が、認知症の父の介護、看病、そして死を経て、介護・入院の画一的な衣服に違和感を抱いたことが背景にあります。笈沼の父が入院中着ていた服は、本人が勝手に服を脱いだり、身体を掻かないよう、首もとのチャックに鍵をかけられ固定されるつなぎのような服でした。 「まるで服が人を拘束している」、そんな印象を受けました。なぜ人は死に向かうにつれて、「着る服を自分で選ぶという尊厳」すら奪われていくのか。もし自宅にいた時と同じように、着たい服を着られていたなら、認知症の進行を遅らせることができたのではないか。そんな疑念と後悔が、今の事業へと繋がる第一歩になっています。 ■着用者とその家族の心をつなぐケア衣料の開発を この原体験から、当社ケア衣料は、入院や介護の日々において「選びたい・装いたい・人に見せたい」という着用者の意思を尊重するとともに、家族へ希望を与え、後悔をさせない製品という理念に基づいて開発されています。 国内の高齢者市場は2025年に100兆円、リハビリ市場だけでも1兆円超に達します。更に、新型コロナウイルス感染症は、高齢者とその家族との面会を困難なものにしています。両者の心をつなぎ、闘病、介護の日々を彩り、前向きなものにする製品・サービスのニーズはさらに高まっていると僕らは実感しています。

どうやっているのか

■多彩なキャリアを積んだメンバーと多業種連携 当社は、介護、リハビリ、入院のライフスタイルを革新する企業です。現在は、IT、コンサル、銀行、アパレル、介護、医療など多様な業界で豊富な経験を積んだ出身者が集い、日夜、新たな製品・サービスの開発に取り組んでいます。 現在開発中のケア衣料のユーザーは、要介護1以下で健康であったが急な病気や怪我で不自由となった回復志向が特に高い方を対象にしています。将来的には認知症等の加齢疾患を患った方、病院で終末を迎える方へ対象を拡げます。 当初は、既存のオーダーメイドケア衣料と共にオンライン販売を開始(2020年12月予定)その後、パートナーであるリハビリ事業所に従事する理学療法士、作業療法士等と共に普及を図ります。アパレル、介護、医療、リハビリといった多業種連携によって新たな価値を創造し、他社との差別化を図ります。