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2025年度の内定者に自己紹介していただきました

はじめまして!株式会社インテグレート25卒内定者の田中龍哉(たなかりゅうや)と申します。
私は青森県つがる市という田舎で生まれ育ち、大学も県内の公立大学なので、これまでの約23年という時間を、青森で過ごしています。学生時代は「地元に貢献したい」「地元について深く知りたい」と思い、県内の特産品をシンガポールに輸出したり、伝統工芸を製作・販売したりと様々な活動を行ってきました。中でも、今回は私を表現できる2つの経験(❶アート❷古着)と、インテグレートへの入社理由❸について紹介します。

❶アート


(国際芸術センター青森 ACAC)


( 美術展 あかりのありか20th Gallery NOVITA)

私は幼少期から絵を描くことが好きです。なぜなら、絵を描いているときだけは何も考えずにひたすら没頭できるからです。なので、自身の気持ちをリセットしたい時によく絵を描いています。ちなみに大学在学中は、自身の作品を県内の美術展やアートイベントに出展していました。

また、現在は大学に隣接する施設AIR(アーティスト・イン・レジデンス)でインストーラーという仕事に携わっています。端的に言うと、AIRとは国内外のアーティストが一定期間滞在し、作品制作やリサーチ活動を行う施設です。また、インストーラーの主な業務はアーティストの意向を形にすることです。なので、作品の展示や制作の補助だけでなくリサーチも同行します。

❷古着


(タイ バンコク)

(タイ ロンクルア市場)

昨年5月に大学を休学し、知人と2人で古着屋を開業しました。ちなみに現在は大学生7名で活動しています。仕入れ先は東南アジアで、販路はECサイトとイベント出店です。理念は「人の内面にまで影響する服」を提供することであり、特に消費者の購入意思決定を追及しました。おそらくこの経験が、インテグレートの入社理由と深く結びついていると実感しています。


(タイ バンコク 買付の様子)

まず、以下の文章を読んでいただくにあたって、いくつかの前提確認があります。まず、服を買う理由、着る理由は人それぞれということ。また、古着はニッチな市場であること。そして、古着屋の仕事は一度着られなくなった服を売るということです。これらを踏まえ、私は普段から古着を購入する人をターゲット層とし、服のポテンシャルを最大限に引き出す必要があると考えています。
 
(これは少し偏った意見ですが、正直あまり服が好きではない、あるいは服に時間とお金をかけたくない人はユニクロに行くほうが賢い選択だと思いますし、わざわざ古着を選択する必要もないと考えています)
 
前述の通り、古着屋の仕事は死んだ服を生き返らせることです。つまり、一度手放された衣類の価値を再定義し、もう一度商品として販売する必要があります。ここで消費者に問いたいのが、「手放す前提で服を購入することは賢い選択なのか?」ということです。手放す理由をあげるとすれば、サイズや経年劣化の他に、流行の変化があります。
 
というのも、現代のユースカルチャーの多くはコスプレ状態にあります。具体的には、憧れている著名人のファッションを真似、あるいは参考にした商品選定を行う行為がマジョリティであるということです。しかし、裏を返せば、それだけ情報媒体の影響力が強いと言えます。

ここで、2つの問いが生まれます。1つ目はコスプレによるファッションの大量消費、2つ目は消費者の内面の問題です。まず、古着屋は2次流通ビジネスなので、提供者として大量生産、大量消費のサイクルに歯止めをかけることが社会的意義であると考えています。また、コスプレ状態であることは、内面を隠してしまうということです。なぜなら、服は着用しているだけで他人に影響を与える特性があり、自身のアイデンティティを表現するアイテムであるからです。

もちろん、私はコスプレを否定している訳ではありません。むしろ、手軽にファッションを楽しむことができ、外さない選択であるコスプレは賢い選択なのかもしれません。しかし、購入した服を長期保有できるかどうかという観点で見た時に、手放す要因の1つがコスプレであると考えています。

私は、「服が人の内面にまで影響させてしまう状態」を「服そのものに焦点が当てられている状態」と定義し、ブランドの歴史や各国のファッション文化、そして古着の流通経路を伝えることに注力しました。つまりは、長期保有が賢い買い物であるとすれば、手放さない理由を付加価値として提供することが重要であり、同時に情報媒体に頼らない購買意思決定プロセスが、購入者を幸せにすると考えています。

分かりやすくするために1つ例をあげます。以下の2人(A、B)のうち、長期保有する可能性の高い人物はどちらでしょうか?
例)リーバイス501のジーンズを購入する理由
A:好きな著名人がジーンズを履いていた(or周りが履いている)から
B:リーバイスの歴史やブランドに魅力を感じたから
 
正解はありませんが、少なくともAとBは目的が違います。購入する目的が「なりきること」なのか「服を買うこと」なのか。仮にAが理想とする著名人がジーンズを履かなくなった場合、そのジーンズを履き続けるのでしょうか?

しかし結局のところ、一度形成されたファッションの認識(マジョリティな購買行動)を変えることは困難であり、改めてメディアの影響力というものを痛感しました。

❸入社理由

上記の古着事業と重複しますが、私がインテグレートへの入社を決めた理由は、消費者の認識を形成する、あるいは変えることに魅力を感じたからです。学生時代にできなかった認識変容に、再度挑戦できる環境がインテグレートにあると信じています。

私の就職活動に欠かせない選択は、古着事業を続けるか否かということです。
結局、私は自身の事業を継続できないことを理由に企業へ就職することを決めたのですが、何か経験を活かせる仕事につきたいと思い、企業選択の基準は❶価値の創造と❷業務効率化の2つに絞っていました。
(古着事業に置き換えると、❶は服の魅力を伝えることであり、❷は商品のデータ管理です)
 
インテグレートに出会う以前の私は、❶に自信がなかったために❷を基準にSaaS業界を中心に受けていました。しかし、就職活動を続ける中で、本当にやりたいことが❶であることに気づき、インテグレートへの入社を決意しました。
 
内定者目線として、インテグレートの事業内容を一言でいうと、売れるしかけをつくることです。

売れるしかけをつくると言っても、様々な媒体を動かし、さらにそれらを統合させることは非常に難易度が高く、緻密な作業が伴います。ここで重要なのは、情報発信には責任が伴うということです。なぜなら、一度形成された認識は簡単に変えることができないからです。つまりは、流す情報には明確な根拠が必要であるということです。この「売れるしかけづくりの過程」こそが、私のやりたいことです。商品やサービスの価値を起点としつつ、最終的に消費者の幸福について考えるというインテグレートのビジネスは、上記で説明した古着事業にも通ずる部分があると考えています。なぜなら、商材は違ったとしても、消費者の購入意思決定を追求するという点では同じであるからです。

❹さいごに(n年後の自分に)

おそらく、今後どこかのタイミングで挫折を経験し、この文章を入社n年目に読み返しているであろう私に伝えたいことが1つあります。それは、入社理由を忘れないで欲しいということです。企業が理念に立ち返るように、初心を忘れず、自分の意思を貫いて欲しいということを書き残して、締めくくりたいと思います。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

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