アポロ株式会社の熊坂です。Consulting Unit でマネジャーをしています。
私のコンサルタントとしてのキャリアは中途入社したデロイトトーマツコンサルティングからスタートしました。
その後、大手ファームを渡り歩き、気づけば9 年間コンサルタントとして生きてきました。 中途・未経験で入社した当初は右も左も分からず状態で、気合と根性以外のソリューショ ンがなく、連日連夜とにかく必死で働いていました。
そんな私が日々悪戦苦闘しながら、当時実際に意識して行ってきたことを織り交ぜつつ、アポロがコンサルスタッフに求める(求めたい)4つのマインド・スタンスについて今回は書きたいと思います。
特にコンサルティング会社で働く若手社員・未経験中途入社の方や、コンサルタントを志す方に読んで頂けたら嬉しいです。(もちろん社内のメンバも)
アポロがコンサルタント(スタッフ)に求める要素
その1 常に最善志向
もっと良くなる方法はないかを常に考え続けることが大事、という話です。
入社したての頃は先輩コンサルのパフォーマンス、クオリティについていくのがやっとだし、求められるタスクの処理スピードにとにかく追いつくことで精いっぱいになります。
ただ、そんな中でもこの志向を素地として持っているか否か、「もっと速く、効率的にアウトプットを出すにはどうすればよいか」「もっと誰が読んでも一目で分かる表現方法があるのではないか」などなど、自分への問いかけを妥協せずに行えるか、問いに深さや幅を出せるか、そして愚直に実行できるか、によってその後の成長スピードが大きく変わってくると思っています。
高校時代に野球部のOB が言っていた「センスのないやつは努力しろ」という言葉をいまだに覚えていて、コンサルに転職した頃はよくその言葉を思い出してましたが、努力すれば自身のパフォーマンスを一定レベルに引き上げることは誰にでも可能です。(もちろん仕方は大事)
その2 協働する姿勢
独力には限界があり、他者の力をうまく活用して実行・実現しよう、という話です。
自分が頑張らないと、自分が、自分が、、となってしまい、疲労と自己満足は残るが、成果は残らない。。 かくいう私も、人に頼るのはカッコ悪いという価値観と、目的を実現する上での手段として他者の力を活用することが混同し、切り分けができずにいたこともありました。
例えば、プロジェクトの中では、クライアント企業を動かす必要があるシーンが少なからず出てきます。日ごろから社内外のキーパーソンとの関係構築を行っていて、いざそういったシーンで彼らに動いてもらえる人とそうでない人とでは、最終的な成果に雲泥の差が出ます。
まずはキーパーソンを見つけること、そして飲みに行く等も織り交ぜながらコミュニケーションを欠かさないことから始めるのが良いと思います。
その3 俯瞰的・客観的視点
多様な視点や全体を意識して物事を考えよう、という話です。
コンサルに限らず、上司に報告した際に「この視点が抜けている」「この観点で検討したのか?」と突き返される経験は誰もが通ってきたかと思います。(いまどきそんな上司は 少ない?)
私も「お前、レビュアーの視点でセルフレビューしてから持って来いよ」「セルフレビューが甘いんだよ」とよく怒られてました。。
この”セルフレビュー”という言葉、自分で自分のアウトプットを見直し、精査・再考する行為を指すのですが、このときに「上司」「クライアント担当者」「クライアント意思決定者」・・・から適切な人をチョイスし、入れ替わり立ち替わり自身に憑依させることができるか、が目指すところだと思っています。 まずは上司、次に担当者からはじめ、経験を積む中で部長クラス、役員クラス、まで憑依レベルがあがれば一流です。
その4 目的達成意欲・当事者意識
目的を自分事として強く捉え、取組むべし、という話です。
「重要な検討事項については上司が対応してくれるからいいや」「このパートは他の人の担当領域だからキャッチアップしなくていいや」
日々それなりの業務量を抱えていると、「いいや」と思いがちになりますが、この「いい や」をどれだけなくして、自分ごととして置き換えていけるかが大事だと思っています。
「このプロジェクトは自分のもの」と捉え、「部分的に関与している上司よりも、自分の 方が常にそのクライアントのこと、プロジェクトのことを考えているんだ」という自負を 持てる状態まで自分を引き上げることから始めるのが良いと思います。
長文になりましたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。
書きながら、他にもこういう観点も大事なんだよな、これも盛り込みたいな、とあれこれ考えを巡らせましたが、特にコンサルティング会社で働く若手社員・未経験中途入社の方や、コンサルタントを志す方に伝えたいポイントに絞り込んだつもりです。(それでも長い、、、)
少しでもアポロのコンサルタントとして働くことに興味をお持ちいただけたら、ぜひご連絡頂けたらと思います。 まずはカジュアルに話を聞きたい、といった感じも歓迎です。
次回はベーシックなナレッジ・ノウハウ編について書きたいと思います。