なにをやっているのか
これまでタスクアンビエント空調を実現するためには、個別席毎にセンサーを設置する必要がありましたが、無線で環境センサーに給電することで、多数のセ ンサーを設置し、室内環境の最適化を図ることに成功しました!
ロボットハンド先端部の高頻度な断線によるメ テナンスコストの負荷は長年の課題でしたが、センサーモジュールの完全ワイヤレス化によって、断線のリスクが防止され、配線 や 電池交換のコスト・工数を削除することが可能に!
6GやIOE(Internet of Everything)社会の実現には、多量のセンサーが必須となりますが、これまでの配線・バッテリーでは全てのデバイスを稼働させることはできません。
そこでまさに今、市場から大きく求められている技術が当社の”ワイヤレス給電”です。
当社の技術は
(1)17m先への長距離給電が可能
(2)双方向のデータ通信が可能
(3)あらゆる角度に給電が可能
といった特徴を有します。
1)FA(Factory Automation)領域
ダイナミックに稼働するロボット先端部の配線は、高頻度で断線することが多く、FA業界においては長年の課題でした。ロボットハンド先端部など、「断線しやすい可動部」や「配線しにくい箇所」のセンサーのワイヤレス給電を実現することにより、この課題を解決します。またこれにより、取り替えコストの大幅な削減も可能となります。現在、市場導入は2022年後半以降を予定し、それに向けた製品開発を行っています。
2)ビルマネジメント領域
タスクアンビエント空調は、空間の中で人がいる領域は最適な環境を保ち、不在時や人がいない領域は環境条件を緩めることで、快適性と省エネルギーの両立を図るシステムです。しかしセンサーを設置するのに多額の配線コスト、バッテリー交換コスト(廃棄も含め)がかかるため、十分なビルマネジメントシステムが構築できないという課題がありました。エイターリンクが持つ技術を大手ゼネコン、ディベロッパーと実証実験をした結果、ワイヤレス給電によって温湿度センサー、照度センサーやCO2センサーを稼働させるだけでなく、ドア・窓センサー、人感センサー、漏水センサー、コンクリート内のひずみセンサーなどを一括してワイヤレス給電を行うことが可能となっています。この技術は2021年11月より実際の市場投入を予定しており、今後「マイクロ波ワイヤレス給電」による建築物のデジタルトランスフォーメーションに貢献してまいります。
3)メディカルインプラント領域
エイターリンクは心臓のペースメーカーをはじめとする「メディカルインプラントデバイス」をワイヤレス給電する研究開発を行っています。メディカル領域における最初のターゲットアプリケーションは感覚器へのデバイスを想定しており、現在基礎開発を行っています。市場導入は2025年以降を予定しています。
なぜやるのか
個人の能力だけでなく、チームで成果を出すことがefficientであるというマインドと行動を大切にしています。
求めている人材は、戦略思考(勝ちにこだわり勝ち筋を試行錯誤する)があること。そして、自分が持つスキルに固執せず、社外からもリソースやインプットを獲得し成果に繋げようと努力が出来る人です。
「ワイヤレス給電によって配線のない“デジタル世界”を実現する」をビジョンに掲げ、2020年に設立されました。我々は、テクノロジーを見えなくすることで、顧客のイノベーションに貢献したいと考えています。
どうやっているのか
創業メンバーや社外取締役との1枚です。オフィス内ではカジュアルな服装で働いています。勤務形態は裁量労働制を採用し、個人の責任と裁量で業務を進めて頂いています。
共同代表の田邊(右)は、米国スタンフォード大学にて、バイオメディカルインプラントデバイスに関する研究に従事。 電波を通しづらい人体において 20cmの距離に配電できるワイヤレス給電技術を開発しました。同じく、共同代表の岩佐(左)は、商社時代にシリコンバレーにて田邊に出会い、ワイヤレス給電の将来性を痛烈に感じ、田邊と一緒に当社を設立しました。
■独自技術による競争優位性
・アンテナ、回路、センサーシステムに関する技術と特許を保有している。
・高周波、低電力回路に関する知見やノウハウを持ち合わせている。
■スタンフォード大学出身のエンジニアを中心としたエンジニア集団
イノベーティブでスピード感あるベンチャーマインドを持ち、サイエンスとテクノロジー、インプリメンテーションにより社会に貢献していく。
■プロセス
・顧客と共に成果にコミットしている。顧客自身が強い課題感を抱えており、その課題を当社が解決できるビジネスに集中している。
・アジャイル開発、コンカレントエンジニアリングの手法を採用(典型的なウォーターフォール型プロジェクト管理ではない)