こんにちは。広報担当の大須賀です。
早速ですが、プレカルで現在行っている処方箋入力代行サービスは現在テスト段階(β版)のものとなっており、本番導入に向けて日々開発を行っております。その本番導入目前であるprecalのβ版ができるまでも様々な困難があったとのこと・・・!
今回はプレカルが手掛ける処方箋入力代行サービス(precal)の開発責任者である遠藤さんにprecalβ版ができるまでの開発の裏側をインタビューしました。
薬剤師と連携を取りながら方向性を話し合う
β版を開発するに当たってどんなことをされたのですか?
まずは薬剤師の方々と連携を取ることからですね。僕はエンジニアなので医療系の知識は無く、最初は薬局で薬のデータを管理しているレセコンという機械も「レセコンって何?」というところからでした。
薬にしても「頓服?用法?」と分からないことが多かったです。なのでプレカルに在籍している薬剤師の方々にその都度教えて頂きながら、まずは必要な知識を付けて行きました。
-薬剤師とエンジニアだと業種が全然違いますもんね。私も初めは理解するのが大変でした・・・笑
そうなんです。笑 でも、みなさん優しい方なので嫌な顔せず1つ1つ教えて頂けました!CEOの大須賀さんは薬剤師でもありますがプログラミングの知識もあったので、既に”こういうものを作りたい”という考えと今のサービスよりも前に独自で考えられていた開発データを持っていたんです。なので、そのデータを元に実際の運用の方向性を話し合っていきました。
他に行っていったこととしては、薬のデータベースを作ること等ですね。薬には何錠、何g等の単位があったり、医薬品コードが付いていたり、1つの薬品だけでもいくつかの繋がりがあるので、その繋がりを管理するために薬品のデータベースを設計することが必要でした。そういった専門的なことも薬剤師の方々に聞きながら一緒に進めていきました。
課題解決のために細かなを修正を重ねていった
-β版開発に当たって大変だった部分は何ですか?
大変だったことかー笑(いっぱいありそうな遠藤さん) できるものを作るというよりは ”求められているものを作る”ということで始めていったので、今思うと全部大変でしたね。
薬の知識以外だと、薬局内のシステムにデータを渡すための繋ぎこみが大変でした。プレカルでは、入力したデータを薬局内のレセコンというシステムに渡して入力完了としています。レセコンはもちろんクラウドソフトではなくレガシーなデスクトップアプリなので、受け取り窓口が用意されているわけではありません。なので、どうやってデータを受け渡すか苦労しました。レガシーでかつ知識がない領域であるからこそ面白くもあり、大変でもありましたね。
-レガシー・・・確かにまだまだ改善の余地がある業界ですよね。サービスを始めてからはどうですか?
いざデータの受け渡しを行ってみると、薬局側のレセコンで文字化けしていたり、そもそも全く読み込みがされなかったり・・・開発環境の違いも原因の1つではあったのですが、どうすればスムーズにデータを受け渡せるか本当に試行錯誤しました。不必要な情報を可能な限り削ったり、読み取りやすい文字数に調整したりと、薬局側にとってより使いやすいように調整を重ねていきました。
-サービスの使いやすさは非常に重要ですよね。逆に嬉しかったことは何ですか?
嬉しかったことはやっぱりβ版が初めて薬局に使用された時ですかね。
自分たちで作ったシステムを使って薬局から処方箋データが届いた時は感動しましたよ!入力者が入力して、出来たものが返却されて、通知音が鳴って、データがタブレットに表示されて・・・最低限の機能としては成り立ったのかなと思うことが出来ました。今となっては、初期で作ったものはまだ改善の余地しかないっていう感じなんですが、それでも嬉しかったですね。
今後の本番リリースに向けて
-最後に、今後の本番リリースに向けて進行度としてはどのくらい何ですか?
もう折返し地点まできているかなという感じですかね。開発って実際にツールを使ってパソコンで打ち込むよりもそれに伴ってどう開発を進めていくかの設計に費やす時間がとても大事なんですが、その設計がある程度出来てきました!
-着々と進んでいる感じですね!
ちゃんとできるのか不安な気持ちはありますけどね。笑 まだ他にもやるべきことはあるので、開発チームのメンバーや薬剤師の方々とも連携を取りながら本番リリースに向けてこれからも頑張っていきたいなと思います。
-貴重なお話ありがとうございました!