株式会社トレードワークスは、金融業界向けに特化した独立系システム開発会社として、主に証券会社やFX会社等向けに安心・確実にインターネット上で取引ができるシステムを開発・提供しています。
元エンジニア社長の口癖は「エンジニアをハッピーに」。数少ない金融系IT会社としてエンジニア文化がベースになっているため、エンジニアにとって働きやすい環境が築かれています。
そこで今回は職種や立場が違う5名のメンバーに、さまざまな角度からインタビュー。トレードワークスの社風や文化の実態についてどのような背景があるのか、ぜひご注目ください!
◎多種多様なバックグラウンドを持つメンバー◎
―まずは、皆さんのキャリアとトレードワークスにジョインした理由、現在の業務内容などを教えてください。
川島:私はもともとテスターからキャリアをスタートし、その後は開発リーダーやプロダクトマネージャーなどの経験を積みました。現在はトレードワークスの執行役員兼CPO(プロダクト責任者)を担っています。
トレードワークスに入社したのは、リーマンショックの直後でした。2名の採用枠に対して数百名の応募があり、実は3回不採用にされていて(笑)。しかし代表の浅見が私をぜひにと推薦してくれたため、ジョインが叶いました。
現在のミッションは、中期経営計画などに対して適切な組織づくりを行うことです。具体的には、2026年までに金融ソリューション事業部において45億円という売上数字を出すべく、情報系基盤の共通化など、ビジネスモデルの強化を図っています。
鶴見:私がトレードワークスに入社する前は、キャッシュカード関係のアプリケーション開発に携わっていました。2社目にトレードワークスにジョインし、現在は運用チームリーダーとして社内の大局的な課題解決などに奔走しています。基本的にエンジニアのことはエンジニアに任せていますね。
多田:私はもともと小学生の頃からプログラミングが趣味だったのですが、大学は文系に進学しました。しかしやはりもともと理系だったために、授業が合わないと感じて中退。会計ソフトを開発しているベンダーに、プログラマーとして入社しました。その会社のメンバーがたまたま代表の浅見とのコネクションがあり、焼肉奢ってくれたのを機にジョインする流れになりました(笑)。現在はサーバーサイドを手掛けています。
田中:私は大学院卒業後にトレードワークスにジョインしました。現在はサーバーサイドのコーディングをメインで担当しています。
トレードワークスを選んだのは、自分が学生時代に学んだ言語でプロダクト開発をしていたからです。また、求人イベントで面談したときにすごく気さくに話を聞いてくれて、雰囲気の良さそうな会社だと思ったのも理由の一つです。
小原:私は高卒で上京し、前職はデータセンターでオンプレミスサーバーの障害対応などをしていました。前職ではお客様と直接関わったり、幅広い技術に携わったりするような機会がなかなかなかったため、今後は新しい挑戦ができる環境を求めて転職を決意しました。
具体的には自社サービスを手掛けており、AWSに触れる企業を探したところ、出会ったのがトレードワークスです。そのほかにはコロナ禍でテレワーク環境に迅速に対応した柔軟性や、オフィス環境の働きやすさなどを見て入社を決めました。
現在は入社して2年4ヶ月ほどです。インフラエンジニアとしてデータセンターのサーバー及びAWS、IBMを見ています。
◎ハイレベルな開発×積極的なチャレンジ◎
―入社前と入社後で、何かギャップに感じたことはありますか?
田中:面談のときに感じていたフランクさに関しては、全くギャップはありませんでした。メンバーはみんな気さくに話しかけてくれます。
小原:私も特にギャップは感じていません。雰囲気だけでなく、チャレンジングな環境についても同様です。もともと金融業界は求められるサービスレベルが高いだろうと期待していましたし、実際にその通りでした。例えばサービスにエラー画面が表示される時間一つ取っても非常に細かな調整が必要なので、日々シビアさを実感しています。
―トレードワークスならではの成長環境は、どのような部分にあるのでしょうか?
川島:金融系は「堅い」というイメージがありますが、その中でもトレードワークスは、非常に柔軟なチャレンジがしやすい企業です。新しい技術やプロダクト、チャネルが登場したら、エンジニア主導で挑戦し、スキルアップしていけますよ。
例えばAWSもその一例です。金融業界はセキュリティ的な観点から、クラウドのようなオープンな環境では開発したがりません。そのためこれまではオンプレが中心だったのですが、当社はいち早くAWSの導入にチャレンジしました。ほかにもスマホアプリ開発には、効率を考えてiOS、Android両方の環境で開発できるflutterを導入しています。
多田:flutterも開発者サイドからの提案ですね。
◎部署、年齢、立場をスルーしたフランクさ◎
―トレードワークスの社風についても教えてください。
多田:個人的には、何かトラブルが起きたときに特定のメンバーを叱責するよりも、まずは「仕組みに問題はないか」を探るところが好きですね。メンバーはもちろん経営層まで、「問題の原因を突き止めて改善していく」という意識が浸透しています。
雰囲気は、私の前職であるSIerとは全く違うなと。どちらも私服OKの現場でしたが、SIerの場合はそれでもフォーマルな格好で、背筋を伸ばして仕事をしている人が多かった印象です。トレードワークスは社内で雑談もよく交わされていますし、柔らかい雰囲気がありますね。みんな明るくて真面目です。
小原:コミュニケーションは取りやすいですよね。部署や年齢、立場も関係なく、話したいことがあれば思い立ったときに話しかけに行きますし、会話のハードルはすごく低いなと感じます。
あとは興味のある技術があれば、積極的に学べる機会もありますね。私は先ほどお伝えした通りAWSに興味がありそれをメンバーに話したところ、コーディングやAWSの勉強会に参加させてもらえました。
―勉強会はどのような形で開催しているのでしょうか?
田中:実際に行っているのは「LT会(Lightning Talk)」です。登壇者3~4人が10分/人程度、ライトニングトークを行う形で開催しています。テーマはテック系に限らず、自分の興味があることやメンバーに共有したいこと、最近業務で取り組んだことなど、何でもOKです。参加者はエンジニアが多いので、実質的にテック系の勉強会のような立ち位置になっています。
◎数億円規模のシステムをリリースまで手掛けるやりがい◎
―みなさんが仕事の中でどんなやりがいとは、どのようなものなのでしょうか。
小原:知らなかったことを学べる瞬間にやりがいを感じますね。特にトレードワークスでは、何かトラブルが起きてしまったときなど、失敗を通じてスキルを身に付けるシーンが多いなと感じます。
知識・経験不足によってこれまで理解できなかったことがクリアになると楽しいですし、業務の中で力不足を感じても、「いつか絶対に成長できるはず」という強い気持ちを持てます。
田中:私のやりがいは、リリースしたプロダクトが実際に動きはじめた瞬間ですね。一番「頑張って良かった」と感じます。だからこそ案件が終わった後に何か後悔をしないように、常にベストを尽くした開発を心がけています。
多田:私は目的に向かって計画や準備を行い、その通りに実行できるとうれしいです。ですから業務を進める上では、「目的や取り組む意味を必ずはっきりさせる」ことを特に意識しています。そのほうが無駄・不要な作業を省けますしね。
川島:証券のシステムは1日に数百億円の資金が動くものなので、非常に大規模な開発に携われていると日々自負しています。
もちろんユーザー目線でプロダクト開発を行い、実際に顧客が増えたことで社内から感謝される瞬間もうれしいです。
鶴見:私のやりがいは、組織の仕組みや環境づくりで、社内のメンバーの助けになるような活動をすることですね。
◎技術習得、プロダクト開発、組織運営……各々が描く今後のキャリア◎
―最後に、皆さんが今後描きたいキャリアについても教えてください。
小原:今後は小さなミスを見逃さないエンジニアになりたいです。小さなミスは、そのときは良くても、時間が経過してから大きな問題に発展してしまうことがありますから。
技術面でいえば、トレンドに応じてAWS以外のクラウドも手掛けてみるのはもちろん、ニーズを問わずオンプレにも引き続き携われたらうれしいです。
田中:私はいつか、自分が1から作り上げたプロダクトをリリースしたいという夢があります。スペシャリスト、ゼネラリストを目指したいですね。
多田:そろそろ若いメンバーを育てることに注力したいと思っています。これまではつい自分が手を動かしがちだったんですよね。これからは経営層との調整などを含め、メンバーが動きやすい環境づくりに徹していくつもりです。
川島:私は田中さんと似ていますね。エンドユーザー目線でまだ世の中にない新しいプロダクトを生み出して、感動を与えてみたいです。
鶴見:私は早めに後進を育てて、今のポジションを卒業したいと思っています。今後は会社の労務関係のほうに携わり、メンバーがより働きやすい組織づくりを支援していきたいですね。