ヴィストでは、放課後等デイサービスや、児童発達支援を通じて、障害のある子どもたちへキャリア教育を提供する「ヴィストカレッジ」を運営しています。
そして、このヴィストカレッジで、発達に特性のある子どもたちの可能性を広げるのが、現在募集中の児童指導員です。
実際の支援現場では、どのような方法でキャリア教育を行っているのでしょうか?
今回は、ヴィストカレッジ富山県庁前で人気のワーク「プログラミングビスケット」の集団ワークについてご紹介します!
ICTの活用で重要なこととは?
昨今よく耳にするようになった「ICT」という言葉ですが、どのような意味が含まれているのでしょうか。
ICTは、IT「Information Technology」(情報技術)に「Communication(通信、伝達)」が加わったもので、単なる情報処理にとどまらず、ITよりもネットワーク通信によるコミュニケーション、情報や知識の共有の重要性を強調しています。
(参考:ICT(情報通信技術)とは?ITとの違いと政府が進めるICTの利活用)
プログラミングビスケットでは、利用者さんである子どもたちの「コミュニケーション」を大切にし、ワークを組み立てています。
集団ワークビスケットについて
ビスケットは、月2回・2ワーク(17時~/18時~)で開催しています。
参加対象は小学校1年生~6年生で、主に1~4年生の参加が多いです。各時間4名ほど、多いときには6名の参加があり、大変人気のワークとなっています。
集団ワークビスケットは、毎回決まった①~⑤の流れで進めています。
①自己紹介(名前、学年+スタッフからの質問)
②ワークシート記入(作成するもの、めあて)
③作成
④発表
⑤ワークシート記入(振り返り)
こちらが実際に使用しているワークシートです。
スタッフ間で話し合い、その都度ワークシートの更新を行っています。
ワークシートの目的は
作るもの ⇒ 見通しを立てる
スタッフからのめあて ⇒ 個人のめあてを意識する
自分のめあて ⇒ 自己理解
ふりかえり ⇒ 自己評価
としています。
はじめは、自分でめあてを立てることが「難しい」と話す利用者さんが多かったのですが、
繰り返すうちに、自分自身でめあてを立て、実践できる利用者さんが増えていきました。
ワークシートをご紹介!
それでは、実際に利用者さんが記載したワークシートをご紹介します。
皆さん自分の作るもの、めあてを考えて、取り組むことができています。
「前よりも上手に書く」と向上心を持って取り組んだり、前回のゲームをさらに面白くして「バージョンアップさせる!」と常に意欲的に作成されたりする姿が見られます。
「ともだちの作品のよいところをみつけた」では作品発表を通して、友達のすごいところやおもしろい作品を見つけられたかをふり返ります。
実際の作品はこちら!
それでは、利用者さんが作成した作品を紹介します。
以前より進化した爆弾ゲーム
「前に作ったゲームをさらに面白くしたい!」と話すA君の爆弾ゲームです。
単純な動きだけでなく、縦・横・斜めと、ランダムに岩を動かすプログラムを追加していました。
作ったゲームを自分自身で行い、プログラムを何度も微調整しながら完成させていました。
得意を活かした漢字ゲーム
ワーク開始時は何を作ろうかと悩み、手が止まっていたB君。
そこでスタッフが、B君の得意な漢字を使った作品を紹介しました。
すると「漢字のゲームを作る!」と意欲的に取り組み始めました。
「さんずいの付く漢字は……」と頭に思い浮かべて書きます。
このゲームは、ボタンを左右に動かし、タップするとさんずいが出てきます。
漢字が成り立てば「〇」。成り立たない漢字であれば「×」になるようプログラミング がされていました。
好きな漢字をきっかけに、プログラミングを通して、B君の興味・関心が広がったのではないでしょうか。
プログラミングで作ったポスター
こちらは、プログラミングで作成したポスターの作品です。
ポスターを作成してくれたCさんは「エントランスに貼ってほしい」とお話しされ、毎月1つずつオリジナルポスターを作成してくれました。
スーパーマリオの世界観を真似てみたゲームも!
こちらは、任天堂の「スーパーマリオ」をイメージした作品です。
ビスケットでは、ワーク開始前の待機時間や作成中にYouTubeに載っているプログラミングビスケットの作品を流しています。
それを見て「僕もこれを作りたい!」「どうやって作るんだろう」と試行錯誤しながら自分の力で作るお子さんもいます。
「スーパーマリオ」をイメージして、キャラクターや色づかい、細かなところまで真似て作ることができました。
作品発表でも盛り上がりました
友達が作った作品発表を通して共有し合います。
また、実際に友達が作ったゲームの実践も行い、「すごい!!」「面白い」「僕も作ってみたい」「教えてあげるよ」との声が聴かれました。
将来求められる力を見据えて支援を行っています
利用者さんに大人気のビスケット。
また、ビスケットのほかにもICTを活用したワークはとても人気が高いです。互いに好きなことや興味のあることを通して、自然とコミュニケーションが生まれ、楽しみ合う姿が見られます。
ICTを活用したワークでは、スタッフが「教える」のではなく、子ども同士をつなぐための見守り役として支援をしています。
今後も支援プログラムの内容や、活動の様子をご紹介していきます。よろしければブックマークやフォローをいただけると嬉しいです!
また、もっと詳しい話を聞きたい、といった方はオンライン会社見学や、ミートアップへご参加ください!皆さんとお話しできるのを楽しみにしています!