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自身の心拍を把握すれば笑顔が上手くいく理由

転職時の面接の場面やビジネスシーンでのセールスの場面など、第一印象がいかに重要かは広く認識されています。即効性のある「笑顔」というシンプルで効果的なテクニックが多くの場面で重宝されています。しかし、その場の笑顔だけで上手くいくほど、事は簡単ではありません。実は、ここで重要なのが「自分の身体の中の感覚に気づく力」です。なぜこの力が重要なのか考えていきましょう。

0.1秒で印象が決まってしまうから

笑顔は、ポジティブな印象を与えるだけでなく、コミュニケーションの質を向上させる強力なツールです。人は他人の顔を見て100ミリ秒(0.1秒)で印象を形成するとされています。

そのため、数秒間の笑顔は、相手に対する第一印象をポジティブに変えるのに十分な時間です。笑顔を見ると、相手も自然と笑顔になりやすくなるミラー効果が働き、互いにポジティブな感情が伝播します。

また、笑顔を作ることで脳内でドーパミンやエンドルフィンが分泌され、ストレスが軽減されます。この即効性のある効果は、ビジネスや日常のあらゆる場面で有用なのは、皆さんご存じのとおりです。

あなたは心拍の活動をどれほど正確に感じられますか

しかし、その場の笑顔だけで効果を期待することは、現実には非常に難しいです。笑顔の効果を持続させ、良い結果に結び付けるためには、他人の感情をより正確に読み取ることが必要です。

それには「自分の身体の中の感覚に気づく力」、つまり内受容感覚(心拍知覚:自分の心拍の活動をどれほど正確に感じられるか)が関係しています。

内受容感覚が敏感な人ほど、他人の表情を模倣しやすく、他人の視線にも敏感であることが京都大学の研究(*1)によって示されています。

自分が見えていないのに相手の事が分かるはずがない

他人の感情をより正確に読み取る事ができれば、笑顔や発言のタイミングを自然にコントロールできるようになります。

相手を敏感に読み取るためには、まずは自分に敏感になる必要があるのです。

自分が見えていないのに相手の事が分かるはずがないと言われると、確かに納得できる研究結果です。

「笑顔」と「自分の身体」関係なさそうで実は関係する

「笑顔になる」ことと「自分の身体の中の感覚に気づく力」を組み合わせることで、ポジティブな印象を与え、その良い効果を継続することができます。つまり、即効性のある笑顔と継続的な内受容感覚の向上は、互いに補完関係にあると言えます。

内受容感覚を向上するには、自分の呼吸や心拍に意識を集中させる力を鍛える必要があるかもしれません。ボディスキャンやヨガ、ピラティス、ロードバイクなどの運動も体の感覚を鋭くするのに役立ちそうですね。運動している方に笑顔が多いのも頷けますね。

ここまで読んで下さってありがとうございました。


(1) 引用:自分の身体の中の感覚に気づきやすい人ほど、表情模倣が起こりやすく、他人の視線にも敏感であることを解明 | 京都大学 (kyoto-u.ac.jp)


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