こんにちは。
株式会社Espoirの中山です。
本日のテーマは「リーダーに求められるものはズバリ◯◯的思考」です。
プロジェクトやチーム、組織をリードしていくポジションを担う際、視野の広い人が求められます。
ただし、単純に視野が広いだけでは役割を全うできません。
本記事では素質として求められる真の意味でのリーダーの考え方・捉え方について解説します。
エンジニアとしてのキャリア形成をする上で目標の一つとして挙げられるリーダーポジションを目指す人はぜひご一読ください。
リーダーは総じて俯瞰して見ている
常に上から下を客観的に見下ろしている
PMやPL、あるいはリーダーポジションに就いていて、安定した運用をもたらしている人は全員共通してある思考を持っています。
それは俯瞰的思考です。
俯瞰的思考とは上から見下ろすように客観的に考えていく思考です。
例えると、鳥が空から地上を見下ろしている感覚です。高いところから視野を広めて見ることで全体像を掴みやすくなることからこの思考は舵取り役を担う人には必要不可欠な考え方です。
これはメタ思考とも呼ばれており、身に付けることができれば自身を客観視できるようになり、より物事に対して本質を見定められるようになります。 この捉え方は開発現場やビジネスシーンにおいても非常に重要なのものです。
本質を見定めるときに必要な能力
物事に対して俯瞰して見ると見渡せる範囲が広がります。
ただ見ているだけでは気づかなかった情報や要素にも気づけることとなり、問題解決にも繋げることができるようになるでしょう。
しかし、俯瞰して見ずにいると視野が狭く自分本位に陥ってしまいます。不要なスキームや漏れも発生することでしょう。
本質を見極めらないことで他人の考えや立場を理解することもできず、感情的になってしまうこともあるかもしれません。
上記のことから一般的に俯瞰的思考は問題解決のためには欠かせない力と考えられています。
ゲームで言うところのTPS
先ほど、鳥に例えて表現しましたがもう少し親和性のある例えですとゲームです。
近年、FPS(一人称)のゲーム作品が流行っていますが、TPSゲームは第三者視点であることから見える情報がFPSよりも非常に多いです。
ゲームとしての難易度は下振れしますがTPSの方が戦略的かつ俯瞰して楽しむことができるでしょう。
最近のゲームはとにかく情報量が多く視覚的にも感覚的にもキャパシティーオーバーは起きやすいです。
そのため、どのように立ち回るかを考えられるような広い視野を持つことで最適解の攻略方法を見出せるわけですね。これはビジネスシーンでも共通しています。
俯瞰的思考はいつ役立つか?
キャリア形成における全てで役立つ
- 学習面
俯瞰的思考があると、学習に取り組む上で必要不可欠な計画や全体スケジュールを逆算して立てることが迷わずできるようになります。まず自身のステータスと目標地点との距離を把握して、特性も踏まえてどう学習を進めていくかを計画していきましょう。そして計画通りに学習が進捗しているかを適切にセルフチェック・クロスチェックしてブラッシュアップしましょう。これらから俯瞰的思考に基づいた行動で着実に成果を出すことができるようになるでしょう。
- 問題解決面
エンジニアリングする上でソリューションに導くには一問一答のような知識問題とは異なり、複数のプロセスが求められます。特にプログラミングや数字を用いた問題などではその傾向が強いです。そういった問題を解く際、事象を俯瞰して考えることで脳内で全体像を描いてさまざまなケーススタディから分析することで、正しい策を講じることができます。複雑なプロセスが絡む問題であればあるほど、俯瞰的思考の重要性が問われます。
- コミュニケーション面
俯瞰的思考は円滑な人間関係の構築にも役立ちます。相手の立場に立ったり、不特定多数における立場や考えの全体像を把握することでフラットな視点で最適解を見つけ出せます。これは行き違いやトラブルを未然に防いだりリカバリー対策を講じることにも役立ちます。
- ビジネス面
ビジネスにおいてリーダーの必須要素であることは一般的にも認知されています。利害関係者が多数いることが多く、そういった中でも全ての関係者の意見や立場を考慮して調整力を応用して物事を進行していく役割を果たすには俯瞰的思考が必要不可欠です。十分な俯瞰的思考を持つ社会人であれば、日本国内だけでなくグローバルな環境でもプロジェクトを進める存在感を発揮できるようになるでしょう。
イメージ練習はサッカー
俯瞰的思考が最も生かされているのはサッカーです。
サッカーは広いグラウンドの中をフィールドプレーヤー10人とGKが自身のエリアと相手のエリアを常に分析しながらゴールを奪い合うスポーツです。
この時、どこに誰がどのような動きをしていて、自分や仲間がどんな行動をすれば良いかを全員が認識していないと勝負はあっという間に俯瞰的思考に優れたチームに傾きます。
ピッチに立つ選手だけではなく監督も同様です。
サイドで見ながら適切に戦況を見極めて選手に指示を出す行為もまさに俯瞰的思考を要します。
テレビやスタジアムで観戦する人はさらに広い視野で見ることができるでしょう。
現在、※カタールW杯が開催されており、我が日本代表も強敵を次々と退けて大躍進を遂げています。
※ストーリー公開時
その日本代表のプレーを俯瞰して見ることで自身の認識や視野の広さを鍛えることに活かせることでしょう。
俯瞰的思考は習慣化すべき
「なぜ?」と考える習慣を持とう
いかがでしたでしょうか。
自分を第三者目線で見る思考を身につけたら、次のステップとして他人の行動や事象についても俯瞰して考える習慣をつけましょう。
製造現場や工場などでは、製造上の問題解決でなぜなぜ分析という手法が用いられます。
なぜなぜ分析とは発生した事象に対してなぜ起きたのか?なぜ防げなかったのか?という疑問を繰り返すことで直接原因だけでなく根本原因まで探ろうとする分析方法です。
こういった多面的な捉え方や俯瞰的思考は日々いろんな場面で活用できます。
Espoirではエンジニアとしての技術的な素養を学ぶだけではなく、開発現場や将来的な独立やフリーランスで活躍していくために必要な考え方やメソッドを研修コンテンツとして提供しています。ご自身のキャリアを最大限に活かしたい、興味があると思う方はぜひ一度お話しましょう。