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【業務内容紹介記事】自動車業界から医療機器開発へキャリアチェンジ。勤続15年目リーダーエンジニアのやりがいと成長

文系出身、自動車修理工場で技術を磨きながら、機械に関するスキルを積み重ねてきた和田さん。「キャリアの幅を広げるための挑戦」として、アウトソーシングテクノロジー(以下、OSTech)に入社し、業界未経験で医療機器メーカーの開発担当へとキャリアチェンジしました。

X線装置や内視鏡スコープなどの設計開発に取り組むだけでなく、チームのリーダー※としてメンバー育成や組織運営にも奮闘しています。異なる分野で挑戦を続ける中で得たやりがいや成長、そして14年間働いてきたOSTechの魅力とは?

ものづくりへの情熱とリーダーとしての視点が光る和田さんに、OSTechで働く楽しさを教えていただきました。

和田さん / SL (セクションリーダー) / 機電事業本部・南関東エリア・横浜支店

大学卒業後、ガラス瓶工場で設備保全を経験。その後、自動車業界で技術を磨き、2010年にOSTechへ入社。現在は医療機器メーカーにて設計開発を担当しながら、チーム運営やマネジメント業務にも携わり、組織の成長に寄与している。

※チームリーダーについて:技術組織(エンジニア組織階層)は下記のようになっております


キャリアの転機を迎えた自動車業界での挑戦

──これまでのご経歴を教えてください。

大学を卒業し、新卒で働いたのはガラス瓶を製造する工場でした。設備保全を担当し、機械の点検や修理を経験しました。もともと自動車が好きで、工具や機械に触れることに興味があったため、ものづくりに携わる仕事に楽しさを見出していたことを覚えています。その後、自分の興味がある仕事から外れたことで、将来のキャリアについて真剣に考えるようになって。

そんな中、知り合いの紹介で自動車修理工場に転職する機会を得ました。待望の自動車に関わる仕事です。資格を取得できる環境も整っており、実務を通じてスキルアップを図れる点は非常に魅力的でしたね。

ただ、結婚や子どもの誕生という人生の転機を迎えた際、家族のためにもより安定した待遇・条件で働ける仕事を目指したいと考えるようになり、前職のアウトソーシング企業に転職。自動車メーカーの開発業務に携わっていた際、ご縁があってOSTechに転職することになりました。

──OSTechへ転職をした決め手はなんだったのでしょうか?

きっかけは、前に一緒に働いていた方がOSTechに転職され、「一緒に働かないか」と声をかけてくださったことです。その方は私の仕事ぶりを理解し、信頼してくれていた方でした。そのため、彼と一緒に新しい環境で挑戦できるという話に自然と心が動きましたね。

一方で自動車業界以外の分野でどこまで自分のスキルが通用するのか、正直不安もありました。大学で専門的に技術を学んでいたわけではありませんから。最終的には、「キャリアの幅を広げるための挑戦」として転職を決意しました。

医療機器開発で感じるやりがいと成長

──現在の業務内容について教えてください。

現在は医療機器メーカーで、主にX線関連の装置開発を担当しています。クリニック向けのX線画像収録装置の開発がメインですが、移動式X線装置やマンモグラフィー装置、内視鏡スコープの設計にも携わっています。特に、移動式X線装置では小型化や軽量化といった技術的な課題を解決するために、チームで議論を重ねたことが印象的ですね。

また、請負プロジェクトのリーダーとして、チームの進捗管理やメンバーの教育にも力を注いでいます。

──具体的な業務の流れを教えてください。

お客さまからの依頼は長期的なスパンのものが多いですが、開発中は想定外の事が発生する可能性があるため、最初に納期から逆算して余裕を持たせたスケジュールを作成します。その後は日々の進捗を確認しながら効率良く作業を進めていく流れですね。

装置の「評価試験」においては、開発前の要素検討では決まった評価方法ではなく、項目も含めて色々な方法を検討するところから始めます。過去評価も参考にしますが、アイデアを出し合いながら最適な評価方法を模索することが出来るので、とてもやりがいのある部分でもあります。

開発時は、市場の要求をベースに決まった性能の条件を満たせているかどうかを、決まったテスト方法で確認していきます。
装置により差はありますが、耐久性、高温低温環境下での動作確認、処理能力や画質に関わる評価などがあります。

──設計変更が求められる場合もあるとうかがいました。どのように解決されていますか?

「設計変更」が必要となる場合の主な理由となるのは、不具合対応やコストダウン、生産中止部品への対応です。特に不具合対応では、現象確認から被疑部品の特定をした上で、迅速な対応策の検討が求められます。

正常装置との差を発見しなければならないので、いかに正常時の状況を把握しておくかも大事なポイントになります。つまり、開発時やその後の評価の際に、どれだけ正常時の動作や音などに注意して観察することが出来るか、で被疑部品特定までの時間を短く出来るようになります。

──実際に課題を乗り越えられた際のエピソードを教えて下さい。

以前、各評価が終わり、量産開始直後に重篤な不具合が発生したことがありました。設計チームは一人を残して全員で工場へ入り、解析したことを覚えています。

工場で解析、確認した結果、コストダウンで外した部品を戻すことで解決できたので、残っていた1名が設計変更の手配を行い、工場側ではその部品を取り付けて無事終了という事がありました。

個々では到底やりきれないボリューム感でしたが、チームで同じ目標に向かっていく事の重要性を改めて認識することが出来ました。

───チームワークで乗り越えられたのですね。普段の業務で使用するツールは何ですか?

私の場合は、装置、PC(CAD含む)、データベースや管理システムとその時によって異なりますが、メンバーは様々でCADを使った設計であったり、各種ドキュメント作成、また装置に向き合ってデータ収集や評価試験などをすることが多いと思います。これらのツールは習得しておくと後に色々な業界でも役に立つ汎用性の高いものです。

加えて、週に一度はお客さまやチームの責任者と進捗確認の打ち合わせを行っています。また、OSTech社内では定期的にリーダーミーティングが開かれ、情報共有や組織運営について話し合っています。そのため、私は装置よりもPCを使う時間が最も多いですね。

── 自動車業界と医療機器業界、それぞれの開発現場で違いを感じる部分はありますか? 

仕事の進め方としては、自動車業界は商品規模が大きいため、分業化が進んでいるので、効率という点で優れていると感じます。一方で医療機器開発の現場は、人数は少ないですが個人の業務範囲が広い印象です。チームの規模感も医療機器開発の方が比較的小さく、チーム全体で状況を把握しながら仕事を進めるスタイルですね。

ただ、ものづくりに対する考え方は共通している部分も多いです。どちらも人の命に関わるものですし、それ故にお客様も我々も関係なく、ものづくり、つまり仕事に対する責任と情熱はどちらの業界も変わらないと感じます。

それと、現場での感覚も重要だという事を改めて感じます。データや、装置から発せられる音の変化などから、物が破損する前の感覚や危険を感じる感覚など、自動車整備士時代から現場で培ってきた経験が活きていると感じます。医療機器は人の命に直結するものなので、より慎重さが求められますが、長年の経験で培われたエンジニアとしての感覚が役立っていると感じますね。

チームを率いるリーダーとしての役割

──業務の中で特に大切にしていることはなんでしょうか?

コミュニケーションと、課題解決時の対応を大切にしています。

コミュニケーションに関してですが、私たちの仕事は、アウトソーシングという形態もあり、技術職にとどまらずサービス業の側面も強く持っています。どのようにすればよりお客さまに満足していただけるかを常に考えています。そのため、コミュニケーション能力や人間性も重要です。メンバーにもその意識を持ってほしいので、しっかりと伝えるようにしています。

私自身も、自分本位にならないように全体を見ながら指示・調整をすることを心がけています。立場上は指示することの方が多いですが、メンバーが理解し納得できるような説明、また環境作りを心掛けています。

また、チームや会社全体の成長も見据えながら行動することも大切です。お客さまに満足していただくと同時に、私たちも個人だけではなく技術組織として成長し、価値を高めるために努力しています。

課題解決時の対応は、決して批評家にならない事と判断のスピードを意識しています。

「ダメだ」「使えない」「出来ない」で終わるのではなく、課題解決に向けて思考を止めずに進めていくこと、これはエンジニアとしての基本姿勢であると考えています。

口だけではなく、まずは行動していく事を意識し、的確かつスピーディーな情報・データ収集を行う事で、判断スピードを上げられます。そのためのツールなどもありますが、扱う人の意識も重要と考えていますので、この点をメンバーにも伝えています。

──やりがいを感じる瞬間を教えてください。

設計通りに装置が動いたときは、本当にうれしいですね。また、不具合が起きた際に原因を突き止めて解決できたときの達成感は、何にも代えがたいものがあります。

装置と長く向き合うことで愛着も生まれてきます。ある意味では、自分たちが生み出した装置は「我が子」のような存在です(笑)。だからこそ、完成したときの達成感は非常に大きいです。

そして、装置が実際に現場で使われているのを知ると責任の重さとやりがいを改めて感じます。初めて担当した装置が医療機器にも関わらず年間数千台生産され、現在では6~7万台に達していることを聞いたときは驚きと同時に誇りを感じました。

風通しの良さが活きるOSTechの魅力

──長年OSTechで働く中で、どのような魅力を感じていますか?

「風通しの良さ」でしょうか。若手も多く活気がある一方で、長く働いているベテラン社員も多いことから、バランスの取れた職場環境が整っています。自分の意見を伝えやすい雰囲気があるので、現場で感じた課題や改善案を気兼ねなく相談できることは、若手・ベテラン問わず誰にとっても魅力に映るのではないでしょうか。

また、私自身、リーダーとして技術組織(エンジニア組織階層)の立ち上げから会社と共に成長できている実感がありますし、技術組織としてまだまだやれることがあるので、これからも共に成長していきたいと思っています。

ここ数年で規模がますます大きくなっているので、より多様な人材が集まる会社になっています。この成長の中でも、現場の声を大切にする風通しの良さを維持していくことが、会社全体の発展にもつながると考えています。

──OSTechに関心を抱いている方に向けてメッセージをお願いします。

未経験でもポジティブな姿勢を持ち、自分の成長に向けて努力できる方であれば、OSTechで長く活躍できると思います。スキルは後から身につけられるので、前向きに挑戦する気持ちが何より大切です。また、私個人としては、自分の意見を持ちながらも、周りの意見を柔軟に受け入れられる方に来ていただけるとうれしいですね。

OSTechでは、多様な業界でキャリアを広げるチャンスがたくさんあります。一緒に新しい挑戦を楽しみながら、成長していける仲間と出会えることを楽しみにしています!


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