こんにちは、イチアール株式会社人事担当です。
今回は、「ビジネスのちょっとしたコツ」についての講習会を行いました。
エンジニアにおいても、ロジカルかつシンプルに伝えるということが求められます。
例えば、
・安易に「明日」とか「来週のこの時間」といった抽象的な表現を使っていませんか?
・「わかりやすく説明してくれる?」と言われた経験ありませんか?
些細なことで、伝わり方は変わります。
そんなちょっとしたコツや事例を交えて講習会を行いました。
エンジニア向きのテーマではないと思われるかもしれませんが、エンジニアの方なら、無駄なコードを書かない、わかりやすい設計書やER図を書くといったことは、基本中の基本です。前者ならロジカルかつ、具体性が求められます。後者はシンプルに伝わることが求められ、どちらも今回ご紹介する内容の延長線上にあります。
今回は、講習会レポを踏まえて、ロジカルシンキングについて紹介します。
ロジカルシンキングってどういう意味?
ロジカルシンキングを直訳すると、論理的思考です。ロジカルシンキングにおいて特に重要なことは、物事を結論と根拠に分けて筋道立てて考えることです。その他にも、物事の因果関係やつながりを考えることはロジカルシンキングに該当します。
ロジカルシンキングは、適切な行動を取るために思考をまとめることや、人にわかりやすく伝えることに使われます。ビジネスシーンでは特に、ロジカルシンキングは必須です。
ロジカルシンキングの例文は?
ロジカルシンキングという用語は、文章や口頭でのコミュニケーションでも使用される機会が多いです。たとえば、以下のような使い方です。
・動揺しているときこそロジカルシンキングが重要だ。
・ロジカルシンキングのためのツールとしてマインドマップを用いる。
・ビジネスシーンでは感情的にならずロジカルシンキングを行う必要がある。
・ロジカルシンキングを用いることでコミュニケーションがスムーズになる。
・冷静にロジカルシンキングを行うことでトラブルを避けたい。
ロジカルシンキングという用語はこのように使われることが多いですが、ロジカルシンキングという単語を口にすることではなく、実際にロジカルシンキングを行うことが重要です。
ロジカルシンキングの特徴は?
ロジカルシンキングは、論理的というイメージが先行しています。この論理的という用語をもう少し細分化することが重要でしょう。論理的を細分化すると、以下のような特徴が挙げられます。
・情報を整理できる
・頭の中を整理できる
・複雑な事象を単純化できる
・矛盾点がなくなる
つまり、ロジカルシンキングには難しそうなイメージがありますが、整理整頓や単純化が重要ということです。言い換えれば、ロジカルシンキングは細かく情報を整理していくことが必要です。
ロジカルシンキングの4つのルールは?
ロジカルシンキングには、以下4つのルールがあります。
・複数の軸でデータ分析をする
・客観的に評価する
・過去、現在、未来のつながりで仮説を立てる
・結論の前に決め方を決める
以上がロジカルシンキングのルールです。まずデータ分析で重要なのは、複数の軸を持つことです。データ分析では対象となる数字の根拠を考えますが、根拠を複数パターンで考えることや、幅広い数字を抽出することが重要です。
評価の客観性とは、他人や他社との比較です。他のものと比較して一喜一憂する必要はありませんが、客観的に評価するためには事実として他のものを認識しておく必要があります。
過去、現在、未来での仮説とは、一連の流れでストーリーを作るということです。過去に何があった、なので現在はどうべき、そうすると未来には何が起こる、という時系列です。未来から現在への逆算、現在から過去への原因解明が重要です。
最後に、結論を出す前に結論の出し方を決める必要があります。どのような選定基準で、どのような要素があれば結論を出せるのかをあらかじめ設定するなどです。
ロジカルシンキングの習得方法は?
ロジカルシンキングの習得方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
・フェルミ推定
・ディベートの練習
・研修、グループワーク
まずフェルミ推定とは、フェルミ推定と呼ばれる問題を解くことです。実際に検証すると時間がかかることを、推定によって解きます。有名な例としては、日本にある電柱を推定するような問題があります。
実際の電柱の数はわかりませんが、いろいろな確度から検証して推測します。たとえば、面積当たりの電柱の数から日本全体を推定する、田舎と都会で分類して推定する、などです。
ディベートの練習は、1つの主題に対して賛成側と反対側に分かれて議論を行います。深くテーマを掘り下げること、肯定否定の両面から検証することでロジカルシンキングが身に付きます。
研修、グループワークもディベート同様にロジカルに思考をまとめ、相手に伝える必要があります。その結果、ロジカルシンキングが身に付きます。
ロジカルシンキングのメリットは?
ロジカルシンキングのメリットとして、大きく分けると以下の2つがあります。
・思考力が身に付く
・コミュニケーション能力が向上する
ロジカルシンキングで身に付く思考力は、事実と解釈の分類、因果関係の整理、分析の客観性などです。そして、思考力が身に付くとコミュニケーション能力の向上にも役立ちます。
コミュニケーション能力が身に付くことで、自分の意見を論理的にまとめられる、相手の意見を適切に理解できる、主張が食い違った際に適切な着地点を見つけられる、といったことにつながります。
ロジカルシンキング 何に役立つ?
ロジカルシンキングは人生全般に役立ちますが、特にビジネスシーンで役立ちます。ビジネスシーンでは、文書作成、プレゼンテーション、交渉、業務報告、部下の育成などの業務が発生します。
ロジカルシンキングが身に付いていると、場に応じて最適な判断、行動ができます。ビジネスシーンでは、ロジカルシンキングが役立つというよりは必須スキルと言えるでしょう。
ロジカルシンキングの注意点は?
ロジカルシンキングはメリットが多く役立つものですが、注意点もあります。それは、常にロジカルシンキングを用いることでかえってコミュニケーションに不具合が生じる場合があることです。
たとえば雑談では、結論を出すことや論理的にまとめることよりも感情のやり取りが重要な場合もあります。雑談でロジカルシンキングを使った結果、正論を押し付けてしまう、人間関係がこじれてしまう、といった可能性があります。
ロジカルシンキングはあくまでも手段であって目的ではないので、ときにはあえて封印することも必要でしょう。
最後に
ロジカルシンキングが重要という事実は、すでに多くの人に浸透しているでしょう。ほとんどの仕事でロジカルシンキングが必要とされています。言い換えれば、ロジカルシンキングの精度が高まれば選べる仕事の幅が広がり、また書類選考や面接に強くなるので結果的に採用されやすくなるでしょう。
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