こんにちは、イチアール株式会社人事担当です。
近年、Web技術の過渡期ということでWeb3が注目を集めていますが、
本記事では、そんなWeb3についてご紹介していきます。
Web3とはなにか?
Web3は分散型インターネットとも呼ばれます。Web1、Web2に次いでWeb3が誕生しました。分散型インターネットは、ブロックチェーン技術を利用することで実現できます。一か所のサーバーに情報を保存するのではなく、各ユーザーの端末に暗号化した情報を保存し、それらを照合することでまとまった情報とする技術です。
Web1、Web2は中央サーバーで情報管理をする仕組みになっていました。Web1は一方通行のインターネットで、Web2は双方向のインターネットです。Web1は限られた情報発信者がテキスト情報を発信していたのに対し、Web2は各ユーザーが画像や動画の情報を自由に発信できるようになりました。
このようにWeb1からWeb2に変わったことでインターネットの世界は大幅に変わりました。そして、近年Web3の普及が進んだことで再度大幅にインターネットの世界が変わりつつあるということです。
Web3で一体、 何が変わる?
Web2までのインターネットは、上記でも触れた通りサーバーを経由します。クライアント端末同士でやり取りする場合も、いったんサーバーを経由する必要がありました。これをクライアント・サーバー方式と言います。
一方で、Web3はクライアント端末同士で直接やり取りが可能です。これをP2P方式と言います。Web3はクライアント端末同士で直接やり取りするため、セキュリティが向上します。
P2Pのように、サーバーが攻撃されて情報漏洩するようなことがないためです。また、Web3は中央サーバーがないので、国家間の壁もありません。国ごとのURLの違いもなくなり、どの国からでも同じURLでサービスを利用できます。
Web3のユーザーメリットは?
Web3のユーザーメリットとして、以下が挙げられます。
- セキュリティが強化される
- 決済・契約の中間マージンが
- データ管理がユーザー主体になる
Web3はデータを個々のユーザー端末が分散管理するので、データの改ざんが難しくなります。そのため、セキュリティが強化されています。従来までのWeb2では中央サーバーがデータをまとめて管理するので、サーバーを攻撃されればデータが流出します。
またWeb3で個々のユーザー端末が情報を分散管理することで、情報管理のための中間マージンが削減されます。Web2までではいろいろなところで中央サーバーがデータを管理するための中間マージンが発生していますが、Web3ではその中間マージンが発生しません。
そしてユーザー端末が個々のデータを管理すれば、ユーザー主体のデータ管理になり、個人情報が流用されることが減ります。情報漏洩はもちろん、自分が知らないところで個人情報が扱われるリスクも減るということです。
たとえばWeb2では、個人情報を取得し、ユーザーに最適と思われる広告を表示するようなことが行われています。自動的にユーザー最適化されることもあるのでメリットとも言えますが、個人情報が一部勝手に扱われるというデメリットもあります。
その点、Web3は自分の知らないところで個人情報を取得される心配が少ないです。
Web3 誰が言い出した?
Web3という用語は、2014年にイーサリアムの共同設立者であるギャビン・ウッドによって作られました。その後2021年に、暗号通貨愛好家や大手IT企業、およびベンチャーキャピタルなどから関心を集めました。Web3の概念自体は2014年に誕生し、2021年から本格的に実用化されていったということです。
Web3の問題点は?
Web3には以下のような問題点があります。
- Web3サービスは敷居が高い
- 手数料がかかる
- 詐欺が多い
- 保証がない
- 法整備が未成熟
まず、現状Web3サービスを利用する際にはウォレットを作成する必要があります。ウォレットの作成は簡単ですが、今はまだ馴染みのないものなので参入障壁を感じる方も多いでしょう。今後Web3が普及すれば参入障壁は下がるはずです。
手数料がかかることも、Web3の普及を妨げています。Web3が利用されるようになってから日が浅いため、詐欺事件が多数発生しています。詐欺メールが送られてきて、開くとウォレットに保管されている資産を盗まれるといった事件です。
何かトラブルが発生した際、Web3だとサポートがありません。法整備が未成熟で、トラブルが発生してもそのまま放置されているケースがあります。法整備は今後進むと考えられますが、ITが普及し始めた時代と同様に、時間はかかるでしょう。
最後に
徐々に普及が進んでいるWeb3ですが、その需要は増えつつあります。
未経験でも可能な補助的な業務もあり、イチアールでもWeb3案件を取り扱っております。
ご興味がある方は、ぜひ気軽にお話を聞きに来てください!
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