PROFILE
■鶴田 純也(営業企画チーム リーダー)
ネットワークとデータベースのテクノロジーの著しい発展により、膨大な数のユーザーに対して、個々に異なるアプローチで、一斉にマーケティング活動を行うことが可能になった。そのためのITツールがマーケティングオートメーション(以下、MA)だ。上手く活用できれば、日本経済の停滞を打ち破る切り札になり得る。グローカルMAは、企業のMA活用を支援するベンチャー企業。多くの大企業のMAによるマーケティングを成功に導き、日本経済の牽引役になるという大志を抱く。今回は、営業企画チームリーダーであり、社内ではトップの右腕になっている鶴田純也を取材。ベンチャー企業で働く醍醐味を語ってもらった。
100万人単位のユーザーを持つ大企業が顧客
――始めに、鶴田さんが担当している業務内容を教えて下さい。
顧客企業のMAに関わること全般に携わっています。具体的には、MAツールの設計・設定、マーケティング施策を考えるためのデータ分析、マーケティング施策の企画・提案、BIによる効果測定など。クライアントは100万人単位のユーザーデータを持っている大企業ばかり。6~7社のプロジェクトに、同時進行で携わっています。
――100万人単位ですか! 世の中に大きな影響を与える仕事に携わっているのですね。では続いて、グローカルMAの経営を担う一人としての業務内容を教えて下さい。
主に人事制度や業務マニュアルの構築、メンバーへの浸透に携わっています。例えば、経費精算マニュアルを作成し、メンバーの誰もがアクセスできるフォルダに格納し、皆に周知する、といったことです。グローカルMAは、ゼロから立ち上げ、成長途上にあるベンチャー企業。今は、会社としての土台作りのステージにあります。
また、社長である福嶋さんの経営の意思決定の参考になるよう、意見を言ったり、提案をしたりしています。例えば、「新しいITツールを入れよう」という時、「このツールの方が良い」とか「そのツールはお金の無駄です」とか。他には、新しいメンバーの採用面接を担当していて、今後、メンバーが増えるに従い、人財育成の業務がメインになってくると予想しています。フロントに立つMAスペシャリストを育てていくことが、これからの私の大事な役目だと思っています。
世界を放浪して日本の大企業の凄さが見えた
――ベンチャー経営者の右腕としての役割を担っているのですね。では、鶴田さんが、そうした活躍ができるまでには、どのような経験を積んで来たのか、聞かせて下さい。
大学では経済学を専攻していたのですが、「視野を広げようと」、一旦、休学して放浪の旅へ出たことが、人生の大きな転機になりました。アジアから中東、ヨーロッパを回って、アメリカへ。その途中、様々な場所で日本の製品やサービスが「凄い」という評判を耳にしました。そのような環境の中で、「そうした評判を作り上げているのは誰か」と考えた際に、だれもがよく耳にする「大企業」なのではないかという結論に達しました。
帰国して就活を始めるに当たり、「大企業に就職したい」と思う一方で、「一度、大企業に入ってしまったら、その会社のことしか知らない人間になってしまわないか」という不安もありました。それならば、「大企業を支援している会社に入れば良い」。そう考えて、多くの大企業をクライアントにしていた、大手Webマーケティング会社に新卒入社しました。
その会社はWeb制作がメイン。当然、そうした仕事を担当するとばかり思っていたら、「MAを扱う新規部署ができたから、そっちに行って欲しい」と。その時、初めて“MA”という言葉を聞いた位、何も知らないまま、担当することになりました。その部署で、私の直属の上司になったのが、現・グローカルMA代表の福嶋さんだったのです。
当初は、顧客企業が既に導入したMAについて、運用支援を行う仕事がメインでした。そこから、徐々に導入支援や活用支援といった、より高度な仕事に携わるように。MAのスペシャリストとしての基本的なスキルは、ここで身に付けました。HTML/CSSやSQLなどの技術面だけではなく、マーケティング面に関してお客様と話す機会も多く、両方を知ることができたのは、非常に良い経験だったと思っています。
常に新しいことをしていた福嶋が起業するなら俺も
――なるほど。その後、上司だった福嶋さんがグローカルMAを起業することになった訳ですね。鶴田さんは、なぜ、「付いていこう」と思ったのですか。
端的に言えば、「福嶋さんだから」です。前職の会社は大手だったので、良くも悪くも「決められたことを決められたようにやれば良い」という雰囲気がありました。そういうカルチャーの中で、福嶋さんは常に新しいことをやっていました。それが、部下である私にとって、非常に面白く刺激的でした。
「もし、この人がいなくなったら、この会社は、この部署はどうなってしまうのだろう。全然面白くなくなるかもしれない。それはイヤだ」。そう考えたら、結論は明らかです。それに、福嶋さんは、かつて起業した経験があり、さらに前職ではコアメンバーとして株式上場も経験しています。この両方を知っている人って、中々いないので、「必ず、会社を大きくするに違いない」と。私自身まだ20代だったので、仮に失敗しても幾らでも取り返せる。「それならチャレンジだ。行くしかない!」と思いましたね。
――福嶋さんから、どのようなシチュエーションでお話があったんですか?
福嶋さんと居酒屋で飲んでいる際に話がありました。最初はびっくりしましたし、すぐに話を飲み込むことはできませんでしたが、真剣な表情で話す福嶋さんを見て、本気なんだなと感じました。
プレーヤーとしての視点からマネージャー視点に
――グローカルMAを立ち上げた後、一番、自己成長を感じた経験をシェアして下さい。
1つ1つの案件に対しての向き合い方が変わったと感じています。前職は大手だったので、もし1つの案件が飛んでしまったとしても、会社が無くなるといったようなことにはならないかもしれません。でも、ベンチャー企業ではそういう訳にはいきません。例えば、「もし自分が倒れたとしても、仕事は回っていくようにしなければいけない。それを考えた上で、どのようにチームを作っていくのか」と。プレーヤーとしての視点から、マネージャーとしての視点に変わってきたのかなと思っています。
――今後、グローカルMAを、どのような会社にしていきますか。
受け身ではなく、主体的に動けるメンバーが母体となった会社にしていきたいと思っています。そのためにも、まずは私自身がもっと成長しなければいけない。私はMAの経験者としてメンバーに教える立場。でも、自分ができる上限が皆に教えられる上限。成長して自分ができる上限を引き上げていかないと、メンバーを高いところまで引っ張っていくことはできませんから。まずは自分が会社の中でも一番勉強している存在にならないといけないと思っています。
メンバーの一人ひとりが主体的に考えることができるMAの専門家集団。そうした組織を作り上げられれば、顧客企業に大きな価値を提供できるはずです。MAを導入しているけれど、マーケティング施策に活かせていない企業は非常に多いのではないかと思っています。そういった企業に、自分達が持っている知見を活かして支援していくことで、効果的なマーケティング施策ができるようなり、エンドユーザーさんにも良い体験を提供できる。ひいては、日本経済を盛り上げていくことができると考えています。そうやって高い価値を提供できる会社になった先に、株式上場などの景色が見えてくると思います。是非、自分達の手で、IPOを果たしたいですね。
──最後に、求職者へのメッセージをお願いします。
未経験でも、やる気さえあれば大丈夫。私自身、文系出身で、Webサイトがどうやって作られているのかさえ、知らない状態からスタートした。それが今、「MAって面白い!」と益々、感じられるようになっていますから。MAのエンジニアもマーケターも非常に需要がある仕事です。そうした仕事に就く一方で、一緒に会社を大きくしていく夢を追い掛けませんか。待っています!