宮城県

起業から今に続く想い

大槻秀樹, 阿部仁美

代表取締役, 事務クラーク

大槻秀樹

あゆみサポート株式会社 / 代表取締役

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阿部仁美

あゆみサポート株式会社 / 事務クラーク

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on 2023/03/03

「関わりあるすべての人が、幸せに暮らせる未来を作る」

ーー創業までの経緯を教えてください！

元々、当社の代表は青年海外協力隊の隊員として空手の指導を行っていました。

そして、赴任先のモンゴルで保険代理店の経営者と知り合ったことをきっかけに、保険業界に参入。保険会社で5年近い経験を積み、2009年に当社を設立します。

ーーもともと、保険に携わるきっかけは何だったのですか？

きっかけは、短大卒業と同時に参加した、青年海外協力隊での経験です。

私は小学校低学年の頃から空手を習いはじめ、高校まで続けてきました。その後、短大を卒業後、厳寒期はマイナス40℃にもなるモンゴルの首都ウランバートルで、青年海外協力隊に参加。空手の普及促進・指導を行っていました。

その指導中に、宮城県仙台市の保険代理店経営者が、私の活動を視察に来てくれました。「帰国後に仕事があるかどうかわからないだろうから」と、名刺を手渡されたのです。

帰国後、その経営者と再会。法人営業に強く、縁故知人への営業は一切しないという保険会社独立制度を紹介していただき、その会社の独立支援制度を活用して研修生活をはじめました。

ーー当時、どのようなお仕事をされていたのですか？

当初ダメダメセールスマンの典型だったように思います。毎日300～500件ほどのテレアポ、そのうち1％だけアポが取れるという日々を繰り返していました。ダメダメセールスマンの典型だったのかもしれませんが、3ヶ月間はほとんど成果を出すことができませんでした。訪問しても居留守を使われたり、逆に宗教の勧誘を受けたり、健康器具の営業をかけられたり...。

正直なところ、当初は「生活のために仕事をする」という意識が強かったです。それが次第に、「本当にそれでいいのか。もっとお客さま本位の仕事をするべきではないか」と思うようになり、仕事のやり方が変わっていったのです。

例えば、従来の提案方法は、最初から商品を売り込むスタイル。はじめはニーズなどは考えず、保険会社のマニュアルに従って、売り込み、契約後にニーズに沿った商品を提案するというものでした。ですがそれでは、お客さまのニーズに応えるまでに、必要以上に時間を要してしまいます。私は、最初から商品を売り込むのではなく、お客様の情報を何よりも先にヒアリング。最適な商品を提案するようにしたのです。ちょっとしたことですが、「お客様には成功してほしい」という思いが伝わりやすくなり、契約数も格段に伸びていきました。

ーー苦労が楽しさに変わり、楽しさが起業に結びついた瞬間だったのですね。

リスクの解決策を提案するわけですから、責任は重大ですし大変です。街に出て遊ぶこともなく、営業活動に疲れ切って寝るために帰宅、なんて日々もありました。でも、熱い志を持つ経営者とお話すると、本当に勉強になることばかりで。楽しみのほうが上回りました。

楽しさを理解すると、「中小企業経営者の役に立ちたい」という思いが、次第に強くなっていきました。同時に、「自身が経営者として苦労・経験を積むことで、よりお力になれるのではないか。保険の仕事を、どんな方でも働きがいを感じていただき、うちで働くスタッフがより豊かな人生にしてもらえるように、保険代理店の価値向上に貢献していきたい。」と考えるように。結果的に、独立を決意しました。

会社設立の2年後には、2011年に東日本大震災を経験し、壊滅的な被害を受けた会社を数多く目の当たりにしました。そこで“保険”というものは事前に講じられるリスク対策であると同時に、最後の手段でもあるのだと痛感しました。

事前にリスク管理を行っていた会社は、時間はかかりましたが経営できるまでに回復。社員の方々からいただいた「ありがとう」という言葉は、今でも忘れません。

だからこそ、私たちあゆみサポートは全社一丸となって、企業様の未来の姿を描きながら、経営者様のみならずそこで働く皆さまが安心して働ける場を増やしてまいります。

保険を販売する会社として矛盾していますが、保険が必要ない世界が一番理想的。なぜなら、それだけリスクなく安定した経営ができている証ですから。リスクは、日々の行いや体制から軽減・撲滅できるものなのです。

普段から意識して、リスクの起きないような会社を目指す。この大切さを伝えられるのは、保険の特性を理解している私たちだからこそ、できるのではないでしょうか。