株式会社スバル

「ファミリーマートの品揃えはどこも同じ」そう思う方も多いのではないでしょうか。実際はちがいます。とくにスバルでは、過去のデータに基づいた仕入れの戦路で成果をあげています。 たとえば季節ごとの商品。バレンタインのチョコレート、恵方巻、クリスマスケーキなど色々ありますが、こんなときこそ過去の実績を活かすチャンスです。お店の立地、お客様の年齢層、前年の気温や天気、近隣でイベントはなかったか、結果どれだけ売れたかなど、様々なデータを駆使しながら戦路を立てていくのです。 店長の強気な判断も、お店の売上を伸ばすきっかけになります。ときにはヨミがはずれ、在庫を抱えてしまうかもしれませんが、失敗を怖がっていては店長は務まりません。 「失敗を怖がらずに、つねに攻めの商売を」、スバルではそんな思いで新人さんを育てています。 一般的にコンビニの1日の平均売上は60万円前後と言われています。対してスバルには90万円を超えるお店がたくさんあります。立地条件にもよるため一概には言えませんが、過去に別会社が運営していたお店でも、スバルがバトンタッチして30%前後売上アップした、なんてことも珍しくありません。 前述したデータも大切ですし、愛情をもってお店と向き合えればきっと結果はついてきます。皆さんにも、ちょっと遠回りしても行きたくなる「お気に入りのコンビニ」はありませんか。スバルがつくるのはそんなお店です。

ある平日のお昼過ぎ、店長Sさんは忙しい中、笑顔でお客さんに対応していました。そこへ、作業服を着た30代の男性が急いで入ってきて「すいません、バンソウコウどこですか？」と尋ねます。 見れば、左手から血がポタポタとしたたり落ちているではありませんか！すぐにS店長はレジをスタッフに任せ、従業員用の絆創膏で手当をおこないました。 男性はおどろきつつも「すみません、ありがとうございます」とほっとした表情。その後、S店長は絆創膏の売り場へご案内をしました。 皆さんならどんな対応をしますか？あわてて売り場を案内するかもしれません。でも、ここで大切なのは、社会人である前に人として困っている誰かを助けること。 仮にお客さんを助けようとして商品を使ったとしても、それは数字では表せない評価となって返ってくるでしょう。スバルはそんな風に考えます。 ちなみに作業着の男性は、それから常連さんになってくれたのでした★

日本の名刀を擬人化したPCゲーム『刀剣乱舞』。ファミリーマートでは2015年のリリース当初から『刀剣乱舞』とコラボしたキャンペーンをいくつか展開してきました。ただ、どの程度の反響があるのか、仕入れはどうするのか、サブカルチャーにうとい社員ではわかりません。 そこで、社内で『刀剣乱舞』に詳しい人を探し、その人の意見を全店へ拡大することにしたのです。 結果は大成功！ファンの心つかむ発注で大きな利益を残したのでした。 ほかにもポケモンに詳しい人がいればポケモンカードの仕入れに意見をもらい、こちらも全店へ大号令を。食べ歩きが好きな人は、ファミリーマートのスイーツ開発へアイデアを提案するなど、スバルはそれぞれの持ち味を仕事に活かしてきました。 数年前には「キラリ★プロジェクト」と称して、全社員へ趣味や得意分野についてアンケートを実施。写真が好きな人、英語が堪能な人、休日はロードバイクで走り続ける人、システム開発ができる人などなど、社員みんなの様々な顔を見ることができました。 10年後、スバルはコンビニ事業だけを営んでいるとは限りません。将来、違う業態が柱になっているかもしれませんし、社員の得意分野を武器にすることができるかもしれない。 「キラリ★プロジェクト」はそんな楽しみもこめて実施されたのでした。組織の単なる歯車ではなく、顔つきも趣味もすぐに思い浮かぶ。スバルはそんな会社でありたいと考えています。

2011年3月11日に発生した震度8の巨大地震、東日本大震災ーーー。 当時、東京では帰宅困難者が街にあふれ、交通網と物流がストップ。コンビニやスーパーの棚はほぼすべてが空っぽになっていました。東京にあったスバルのファミリーマートも同様で、食べ物、飲料水、電池、あらゆるものが提供できなくなっていました。 とくに深刻だったのは水です。部分的な断水、地域によっては浄水場で放射性汚染が確認されるなど、誰もが不安な時間を過ごしていました。 そこでスバルは独自にトラックをチャーターし、東京へむけて2Lのお水を1000本以上運ぶことにしたのです。大阪から東京。一般道を2日ほどかけてようやくたどり着きました。 ただ、私たちは単にお店で水を販売したわけではないのです。スバルが行ったのは、まず赤ちゃんのいるお母さんや高齢者をはじめ体力のない方、次に子供、女性などへ優先的にお水を提供すること。こうしたことは決してマニュアルだけでできることではありません。 日々のルールは大切にしながら、予想もしなかった緊急事態にどれだけ対応できるか。AIにも自動レジにもできない人間らしい仕事。そこに私たちらしさが隠れていると思います。あの日あの時、私たちはファミリーマートの商品にスバルの思いをのせて、この国の危機に立ち向かっていました。