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全てのビジネスパーソンにとって、もっと手軽に何度もチャレンジできる国へ

Photo by Lerone Pieters on Unsplash

チャレンジできる経験が多いほど成長するのに、チャレンジし難い日本の社会

ベンチャーメーカーというミッションで、経営をしていこうと考えたのは、次のフィールドをどうするか?を定めるうえで、自分のキャリアの棚卸をしていた時でした。

実は就職活動中から、中小企業の経営者の働き方に魅力を感じた私は、一番経営者と働く機会が多そうという理由でリクルートに就職し、その目的を達成するために、中小企業の経営者に数多く出会う機会を作り、魅力的な会社をたくさん採用という観点でご支援してきました。

また、30歳時点で自ら起案した事業を部長としてリクルート内で事業開発し、更に副業という形ですが、自分の会社を起業したことが、イントレプレナーとして事業を立ち上げ、拡大し、同時にアントレプレナーとして自分で経営を考えるという希少な経験を得ることにつながったと思っています。つまり、振り返った結果、チャレンジの連続こそが私に唯一無二の成長を与えてくれていました。

私は幸運にも沢山の機会に恵まれ、幾つものチャレンジをする事ができましたが、今の日本の社会は、押し並べてチャレンジし難い社会です。

アメリカでは、優秀な人材はまず起業し、その次にスタートアップへの就職をする。大企業に入社する人はそこまで多くないとよく言われる事があります。この価値観をそのまま日本で浸透させるのは難しいと感じる一方、今までの大手優先、年功序列のやり方では、これからの世界で戦えないでしょう。
新しい日本流を生み出し、もっとチャレンジできる社会を創り出せないか?日本をもっと、たくさんチャレンジできる国にしたい、チャレンジできる環境を多く作り出したい、そう強く思うようになりました。

我々はベンチャーメーカーとして、チャレンジしたいと思ったら、「すぐに」「何度でも」チャレンジできる仕組みを作りたいと思っています。ベンチャーメーカーとは、チャレンジしたいと思う人を原材料と置き、そこに加工という形で、我々が総合的な支援を一緒に行うことで、世の中を変えるベンチャー企業(製品)としてどんどん成長していく。そんな会社をたくさん生み出す、まさにメーカーになるという思いを込めています。あらゆる世代のビジネスパーソンのチャレンジの背中を支え、一緒に答えを創っていく。そんな会社になることで、日本をチャレンジできる国に変えていきたいと思っています。

具体的には、まずはチャレンジしたい人と出会うために、スタートアップを起業したい人には、成長支援をハンズオンで請け負うビジネスを、スモールビジネスを展開している中小企業の経営者には、テクノロジーを浸透することで融資よりも価値ある知識を得るというU-technologyというメディアのビジネスを、またM&Aなどで外部から中小企業の経営を担いたい人には、innovativeでcreativeなexperienceを得るという頭文字をとったICEという次世代経営者コミュニティの運営ビジネスを立ち上げています。

私たちのLTV向上による事業支援プラットフォームプロダクト「Mycsess(ミクセス)」

チャレンジしたい人と出会い、世の中を変えるベンチャー企業に成長してもらうために、事業成長は必須です。そのために、私が大事にしたい考え方はLTV(ライフタイムバリュー)です。LTVとは、その名の通り生涯顧客価値を表し、カスタマーサクセスという短期的な成果ではなく長期的にお客様に寄り添い続けて成果を高める考え方です。そのLTVファーストという思いを体現したプロダクトがMycsess(ミクセス)です。リクルートで年間100名を超える経営者に会い、採用のお手伝いをしてきましたが、中小企業の採用支援をする中で、採用以外に一番困っていたのが、マーケティング(売上拡大)でした。

その後、私自身もリクルートで成長し、ジョブオプというSaaS×HR事業(ATS)を起案し、事業開発を始めました。困っていた中小企業の採用支援をもっと簡単にしたいとの思いからです。導入は右肩上がりで、ジョブオプは順調に成長していきました。しかし、それと共に離脱が増加。どれだけ新規開拓して社数を増やしても、離脱してしまっては意味がありません。このままでは皆が疲弊してしまう。そこでLTVを最大化し、ロイヤルユーザーを作っていくことを中心に添えることが、遠回りに見えて一番の近道になるのではないか?と感じ、新規受注<既存顧客のフォローに事業方針を変更し、持ち直したという経験があります。それ自体はとてもよかったのですが、実はその顧客管理を当時導入数の多かったCRMツールを活用しようと試みました。ですが、CRMツールはとても入力が複雑で、大量に時間を取られ、とても手間がかかる。おまけに、たくさんの数字は出るが、次にどうすればいいか?の考察をイメージできる分析データは自分で出さないといけないため、大変使いにくく、ツールの利用はやめてしまいました。

しかしその時、同時に思ったことがあります。それは、CRMツールは必須ではない故、使いこなせないと事業成長に繋がらないところが、採用における必須ではない私が事業開発しているATSのサービスそれ自体と似ていると気付いたのです。逆に言えば、「手間なく自動でできるくらい楽に」「次のアクションに繋がる予測と分析をわかりやすく」プロダクトとして作れれば、困っている中小企業の役に立ち、事業成長に繋がると確信しました。

そこで、LTVを第一に考え、顧客の仕分けや管理が簡単にでき、売上予測などのシミュレーションやチャット相談で次のアクションがイメージできるプロダクトを作ろうと考えました。サービス名には、自らの顧客の事業を成功させる、ロイヤルユーザーが大切という意味を込めて、マイカスタマーサクセス、略してMycsess(ミクセス)と名付けました。このサービスを起点に、LTVファーストで中長期的・継続的に売上拡大ができる仕組みを構築し、ベンチャー企業の成長を支援していきたいと考えています。

そのうえで、テクノロジーを起点に投資業や人材紹介などのビジネスを拡大し、総合商社のようにトータルでベンチャー支援できるようになっていきたいと考えております。また、新たな顧客同士でベンチャーコミュニティを作り、更なるオープンイノベーションを生み出せるような環境を提供できるようにしていきます。このような環境を生み出せるまでに至れれば、日本一のベンチャーメーカーだと言えるでしょう。そこに至るまでにノウハウと実績を積み、更には世界を視野に広げていきたいと考えています。

YZ(イズ)という社名に込めた思いとして、主語(S)であるチャレンジしたい人と世の中を変えるという目的(O)をつなぐ動詞(V)のような存在になる「is」と、最後までやり遂げるという意味でアルファベットのラスト2文字「yz」で作った造語です。世界で一番ベンチャー企業と取引をしている、そんな会社にしていきたいです。

日本をチャレンジしたい人が世界一集まる国へ。そのために世界で勝負する

日本の未来は多くの問題を抱えています。安全な国としてスイスと並んで圧倒的な認知を誇り、観光資源も豊富で、外国人の人気も高く、訪日外国人はどんどん増えているにもかかわらず、そこで働く国民の幸せ指数は世界58位と先進国の中で圧倒的に低い。ついにはNO.1課題先進国と言われてしまう始末です。しかし、裏を返せば秘められたポテンシャルがとてもあるということです。そしてそれを引き出せるのはチャレンジする人しかいません。しかも、日本は組織行動が得意な国。個人で頑張るのではなく、集合体である企業がもっと強く、イキイキと成長することが大事だと考えます。

あらゆる世代の人がチャレンジを行い、ベンチャーマインドを持った会社をより多く設立し、大きく世界に飛躍する仕組みを作りだすことで、仕事をする場所を選ばないafterコロナの時代においても、世界中の人が集まり、ビジネスのハブとしても、生活の拠点としても、最も人気のある国になる可能性が日本にはあると考えます。

日本のポテンシャルを最大化するために、あらゆる業種のベンチャー企業を支えることができるベンチャーメーカーとして、我々が世界NO.1のポジションを築くことができれば、目指す日本に生まれ変わると信じて進んでいます。

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