なにをやっているのか
私たち株式会社山人は、
「消滅可能性があるのになぜか人が集まる」、
岩手の温泉リゾートです。
【コンセプト】
山人(やまど)、文字通り「山の人」。
ここ西和賀の地では、山仕事の達人や山を熟知している人のことを
(いささか敬意を込めて)山人と呼びます。
山の優しさ、山の厳しさ、いつごろになるとどこの山になんという木が芽吹き、
何月にはあの山一面まばゆいほどの紅葉に埋め尽くされる、
あの山の陰が、実は山菜の宝庫なのだ……などなど。
私たちの宿「山人」も、そんな山の達人たちと同じように、
この地の自然とともに息づき、その季節でなければ決して味わえない味覚を探し出し、
お客様と一緒に楽しんでいきたい。
自然の息づかいにそっと耳を傾けるーー。
ここは「極上のヒーリングリゾート」です。
【これからの展望やビジョン】
ここでしかできない体験を、集まってきた方たちに起こる化学反応で生み出していきます。すでに見えているものはつまらない。発見し武器にして、未知のものに向かっていきます。
スタッフは接客業だけではなく、それぞれの興味趣味を発揮して地域を発信します。それがたとえば写真でも、文章や絵、花や食材の知識を語るでもいい。スタッフが得意で自分の力を存分に発揮できるものを使ってお客様にお伝えしていきます。
また、東京に支社を持つため事務所を探しています。まだ何をするか、決めていません。そこでどんなチャレンジができるか、見えないところに向かって未知の価値を創り上げます。予定調和はつまらない。それが私たちのスタイルです。
なぜやるのか
旬の時期には十数種類もの山菜が並びます
■西和賀の自然をまるごと楽しんでいただくことが私たちの使命
40年あまりの温泉旅館経営「末広」の実績を経て、山人-yamado-は、2009年5月にオープンしました。社会に貢献できる企業として、私たちには何ができるだろうと模索した結果、西和賀の自然を山人から発信するということにたどり着きました。
地方では山仕事の達人を「山人」と呼びます。「山の美しさ、恵み、温かさを訪れたゲストにお伝えする山人でありたい」ーー宿名にはそんな思いが込められています。
単なる接客業、旅館業ではなく、西和賀の自然をまるごと楽しんでいただくことが私たちの使命です。そのため、山人が大事にするおもてなしは、六識「眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識」を通して満喫できる、空間、しつらい、仕掛けを提供することです。
世界中から美味しい食材を取り寄せることは、それほど難しいことではありません。
一方で、その季節にその土地でなければ食べられない味覚というものもあります。
私たちの宿「山人」は、この土地の食の豊かさに光を当てたい。
それがお客様を当館にお招きしたい、一番の理由です。
「山人」ではお泊りのたびに違ったお料理をお出しします。その季節でなければ食べられない食材、その季節に一番美味しくなる食材がここには山ほどあるからです。
心に響く「リトリート」と「ロハス」を表現した館内は、木のぬくもりを感じ周囲の自然と調和するモダンな空間です。客室には源泉掛け流しの半露天個室風呂が設えられ、24時間好きな時間に入浴することができます。
デッキで過ごすもよし、室内で音楽を楽しむこともできます。また、山人で働くスタッフは、大学の新卒者がほとんどで20代が大半を占めます。西和賀の魅力を伝えることが地域活性化につながると信じ、人間力を養う、人材育成に積極的に取り組んでいます。
どうやっているのか
【私たちの特徴やキャラクター】
2018年4月に4名の社員を採用してから、2019年春に2名、来春2名が内定。
総勢20名ほどの所帯です。
客室は全12室の高価格帯温泉リゾートです。
宿泊業ながらホテルや旅館の専門学校の出身者がひとりもおらず、業界的には珍しいことです。4年制大学の農学部卒生などが入社することが多く、接客業がやりたいからと来たものはほぼいません。それだけ企画力を重視し、普通の接客業ではない点を強みとしています。
【仕事の進め方やカルチャー】
一般的に、入社から数年後の自分を想像できないのはマイナス要素です。しかし当社は5年10年後が見えない、想像できないスタイルを貫いています。予定調和はつまらない。他と同じになってしまいますから。そのため、発展途上で先が見えないこと自体を楽しみにできる方に向いていますし、歓迎いたします。
*実は移住者にとっての選択肢が多い
一般的な不動産屋さんが存在しない代わりに町営住宅が充実しています。リノベーションや買取可能な空き家も多数存在している他、新規の賃貸が建設される予定もあることから、自身のライフスタイルに応じた住まいの選択が可能です。
ただし、冬は厳しい自然がある超豪雪地帯。それでも、2回のまかない付と毎日入れる温泉があります。夏は暑いですが、陽が陰ると朝晩は涼しいです。家にエアコンが無くても平気で、網戸で過ごしています。