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なにをやっているのか

森は地域の宝もの
「八女里山賃貸」の運営する地元の木材をふんだんに使った里山賃貸住宅「里山ながや・星野川」
株式会社トビムシは、持続可能な地域の実現を目指し、森林の価値を高めることを核とした事業を展開しています。 北海道から九州まで日本各地で、地域ごとに必要とされる機能とスケールを整えた森林業経営体や地域商社の創設、運営を行っています。 これまで自治体や事業パートナーと共に、株式会社エーゼログループ(岡山県西粟倉村)、株式会社東京・森と市庭(東京都奥多摩町)、株式会社飛騨の森でクマは踊る(岐阜県飛騨市)、八女里山賃貸株式会社および株式会社八女流(福岡県八女市)、株式会社もりまち(愛知県岡崎市)、株式会社あしがら森の会議(神奈川県南足柄市)、株式会社萩・森倫館(山口県萩市)、株式会社ニセコ雪森考舎(北海道ニセコ町)、株式会社飯南・縁の森(島根県飯南町)、株式会社西伊豆・森のエナジー(静岡県西伊豆町)を創設し、現在もそれぞれの運営を手掛けています。

なぜやるのか

施業から施工までを行う「内子・森と町並みの設計社」
「東京・森と市庭」による奥多摩での木育イベント
トビムシの目標は、日本の多くの地域をサステナブル(持続可能)な状態にすることです。そのためには、マテリアルとエネルギー、食糧の自給が必要になります。 マテリアルそのものでエネルギーに転用できて、水や空気などをきれいにして食糧に寄与するのが森であり、木です。 日本の国土の約7割は森林ですが、木材自給率はわずか3~4割程度。日本の林業はいつしか衰退し、手入れの行き届かない森が増えてしまいました。 その解決のためには、地域の特性や課題に応じたバリューチェーンを構築し、人と森林、都市と地域の関係性を丁寧に結びなおすことが必要になります。 トビムシは、地域の森や木を再生して、状況を自ら改善していくサスティナブルな地域が増えてほしい。そう思いながら、地域のプロジェクトに取り組んでいます。

どうやっているのか

「飛騨の森でクマは踊る」の運営する木工房併設のものづくりカフェ「FabCafe Hida」
「西粟倉・森の学校」のユカハリタイル
トビムシでは、プロジェクトごとに2~4人ほどのチームを編成します。地域や内容などを考慮しながら、割り振ります。もちろん「このプロジェクトやりたいです!」は最優先です。 林業に詳しいメンバーや大学で林学を学んだ人もいます。一方、システムのプロジェクトマネージャーやっていたメンバー、webデザイナーもいます。こんな多様なメンバーでチーム編成しますが、プロジェクト進行にあわせて、足りない部分を他のメンバーや外部の専門家にも手伝ってもらいながらすすめています。 ちなみに社員のうち、東京在住在勤はわずかです。転職してきて、そのままプロジェクト先の土地に移住していたり、毎週末自宅に戻り、平日はプロジェクト先地域で生活したり。 なので、東京にある本社オフィスに全社員が顔を合わせるのは、忘年会くらいでしょうか(笑)。 そのプロジェクト自体は、概ねこんな具合に展開していきます。 まずは、林業・木材業を中心とした地域資源の発掘・課題整理のためのリサーチ、コンサルティングを行います。自治体からの依頼(委託業務の受注)から始まることが多いです。 次に関係する地域の事業者も巻き込んで、その地域に必要な事業プランを検討していきます。 その事業が経済的にも成立し、持続可能と判断できれば、自治体や森林所有者、地元の方々やパートナー企業などと事業スタートに向けた組織体の組成(会社設立など)を行い、その後の経営に関わっていきます。 始まったばかりの事業は、計画通りにすすまないことばかりです。その経営をサポートし、当初の目的に向けて持続させていくことも当社の大事な役目です。