なにをやっているのか
特に社会的孤立に陥りやすいとされる「ひきこもり」「障害のある方」「社会生活に躓きのある方」の状況に寄り添い、希望や目標を形にするために1人1人に合わせた幅広いサポートしています。
具体的には
・ひきこもりの方向けに自宅への訪問型のサポート
・社会復帰に向けて利用できる居場所スペースの提供
・仕事探しなどの就労支援
・ひきこもりや不登校に悩む家族へのカウンセリング(オンライン相談も含む)
・地域コミュニティづくり(対話型のサロンやデザイン展など)
幅広い実践にチームで力を合わせながら取り組んでいます。
なぜやるのか
2015年の内閣府の調査では、ひきこもりの若者(15~39歳)は全国で54万人とされている。
また2018年の中高年(40~64歳)を対象にした調査では61万人の方がひきこもり状態にあると発表され、「8050問題」と言う当事者の高年齢化やそれを支える家族の問題も出て来るなど、課題解決に向けたアクションを地域の中でしていかなければならない状況にあると考えている。
ひきこもりの背景としては学校や職場と言った場での不適応(人間関係の悩み、いじめ、リストラ等)、身体・精神的な不健康(うつ、発達障害、神経難病など)、家庭の機能不全(片親家庭、貧困、親子関係の悪さ等)などがあり、本人だけでなく、家族・地域社会の課題が相互に関係している。
しかし当方人が日々支援現場で感じることとして、ひきこもりの当事者が地域への参画をする上での障壁には「自分に何ができるか分からない」「何をやっても上手く行く気がしない」と自己理解や自己表現の課題がある。これはできる・できないと言った能力ではなく、やったことがないと言う体験・機会の無さに起因していることが多い現状がある。
一方、地域でひきこもりの当事者へ協力したいと言う声は頂くものの、「関わる場がない」「ひきこもりの方に関わったことがないから、どんな関わりをして良いか分からない」と言った理由から結局、上手く協力関係を結べないで終わってしまっている現状もある。
これらを解決するためには
①1人1人に合わせた幅広い個別サポート
ニーズや課題が多様かつ複雑であるので、それに応じた幅広いサポート(訪問支援、居場所支援、就労支援、家族支援など)や多様な専門知識(発達障害、精神障害、福祉制度など)を提供することで課題解決を図る。
②多様な方々と地域を共に作っていく姿勢
現状を解決するためには制度の枠組みに囚われたり、専門機関・専門家だけで考えたりするのではなく、ひきこもりの方でも参加しやすい(参加する意味を持てる)出会いや体験の場・きっかけを地域の中で地域の応援者たちと共に作って行く
と言うことが必要とされていると感じている。
どうやっているのか
当法人が掲げるミッション
①共に学び合い、支え合う関係性の構築に取り組む。
②1人1人が持つ想いやその人らしさを大切にした目標・将来をデザインし、新たな価値・生き方を創造する。
③当事者のニーズや置かれている環境に応じて、アウトリーチなども含めた主体的な関わりをして行く。
④スタッフである前に当事者に向き合う1人の人間として、自己研鑽に務める。
⑤1人で抱え込むのではなく、相手・仲間・地域を信頼して、巻き込んで行く姿勢を大切にする。
⑥事業所内に留まらず、地域住民の方々とも積極的に関係を築き、共に地域づくりを進めて行く。
⑦想いや文化を未来へ繋いで行くために、人を育てられる人材になる。