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ノーコード開発ってどんなもの?

ストーリーをご覧いただきありがとうございます。
今回は当社のメイン事業である『楽楽販売』を使ったノーコード開発について、詳しくご紹介したいと思います。

▍楽楽販売とは?
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『楽楽販売』は株式会社ラクスが提供するSaaS製品です。他にも同社の製品には『楽楽精算』や『楽楽明細』などがあり、楽楽シリーズと呼ばれています。滝藤賢一さん、横澤夏子さんのCMがテレビやネットで流ているのを目にした方もいらっしゃるかもしれません。

ラクス社の公式サイトでは次のように説明されています。

複雑な金額計算や請求・売上計上を自動化し、販売管理の手間とミスを解消することができるクラウド型の販売管理システムです。(https://www.rakurakuhanbai.jp/feature/)

上記の説明ですと、パッケージ化された販売管理システムのような印象もありますが、実際は導入先企業様の業務にあわせたカスタマイズが必要になります。
当社では『楽楽販売』を業務システム構築のためのプラットフォームと捉えています。

『楽楽販売』はWEBデータベースと自動処理という2つの機能で構成されています。
WEBデータベースは、項目名と項目タイプ(テキスト、数値、日付など)を設定すると、入力フォームや一覧画面が自動生成されます。
自動処理は、エクセルファイルを生成する、メールを送信する、集計するなどビジネスロジックを実装するための機能です。この自動処理機能は競合サービスに対して、楽楽販売が強みとしている部分だと思います。
どちらも、ノーコードで設定することができます。

▍ノーコード開発のながれ
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ノーコード開発とはいえ、要件定義、設計、実装という基本的なながれは一般的な開発工程と変わりません。当社でも、要件定義工程にてユーザーの解決すべき課題をしっかり捉えることや、データベース設計を重視しています。

しかし、楽楽販売はデータベースの項目を設定すると入力フォームや一覧画面などが自動生成されますので、ユーザインターフェース設計などの工程を省略することができます。(*)
 (*補足)生成された画面に対して、項目のレイアウトや編集可否などの詳細設定は必要になります。

また、実装(システム構築)工程において、受注登録や請求書作成といった処理のプログラミングはスクラッチ開発と比較して約半分の時間で作成できるイメージです。

実際の実装のながれですが、まずデータベースの項目を設定するところからスタートします。(*)
(*補足)テーブルのカラム設定に該当します。楽楽販売ではテーブルのことをDBと呼びます。

次に、画面レイアウトを設定します。画面には、入力画面、閲覧画面、一覧画面、インポート画面、集計画面などのタイプがあります。また、一覧画面の表示条件を定義した絞込み設定を行います。

そして、自動処理を作成します。
自動処理は「レコード登録」「レコード更新」「レコード検索」「条件分岐」「ファイル生成」「メール送信」などいくつかのパーツが用意されており、これらを組み合わせてプログラミングを行います。
作成した処理は画面上に配置してボタンで実行させたり、夜間にタイマーを設定してバッチ処理のように起動させることができます。
このようにして設定した、画面、絞込み、自動処理をメニューという単位で組み合わせることで機能を作り込んでいきます。

さて、楽楽販売を使うシステム構築の場合、開発期間はどのくらいになるでしょうか?
規模によって多少変わりますが、販売管理システムの新規構築ですと、4ヶ月〜6ヶ月でリリースすることが多いです。システムリプレイスや機能改修、データ移行やユーザー教育の有無などによっても開発期間は変わってきます。

▍楽楽販売のメリット・デメリット
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『楽楽販売』の強みはやはり実装期間を短くできることです。通常はウォーターフォールに近い形で開発を行いますが、お客様の特性や案件の内容によっては、アジャイル開発やプロトタイピング開発も可能です。

特に、データベースを設定することで自動的に画面が生成されるので、UI設計書を作成するより、実際に作ったものを見せたほうが早いということもありますし、簡単な自動処理を設定すれば画面遷移も見せることができますので、ユーザーとの認識の齟齬を最小限に抑えた開発が可能です。

また、小さく初めてシステムを使いながら育てていく、『スモールスタート』にも適しています。必要な機能を必要なタイミングで追加・改修していくことができます。

まとめると、
ユーザーとの齟齬が少なく、短期間で開発でき、その後の機能拡張もできることがメリットです。
短期間のうちにユーザーの業務課題を解決し、長期的・継続的に事業を支援できます。

反対にデメリットもあります。

1つ目は画面レイアウトの制約です。
例えば、上述したDB設定の下に、画面、絞込み、自動処理を設定するというのが楽楽販売の構成のため、複数のDBの項目を1画面に表示するような設定ができなかったりします。(*)
(*補足)例えば、リストと詳細データと入力フォームを1画面にレイアウトするような画面

2つ目は自動処理の制約です。
ループ処理や、文字列の中から指定した文字数を抜き出す、N件の対象レコードを一括更新するなどの処理を実装することができません。自動処理はDBの1レコード(または明細レコード)単位で実行させる必要があります。また、自動処理の中で別の自動処理を呼び出すといったこともできないため、複雑な処理の場合は自動処理を分割して設定し、順番に実行してもらう必要があります。(*)
(*補足)その場合、複数の自動処理を一括で実行させるオプションを活用する方法もあります

3つ目は設定変更の煩雑さです。
画面や処理の改修が必要になる場合、設定の差分をコミットするような機能が無いため、設定をコピーしてから修正し、修正したものを再度配置するといった作業を一つずつ手作業で行う必要があり、量が多い場合には手間がかかります。本番適用されている設定を直接修正することもできますが、修正に失敗した場合の切り戻しができないなどリスクを伴います。

上記以外にもツールの制約などデメリットはありますが、対策や回避方法のノウハウも蓄積しています。

いかがでしたでしょうか?
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