こんにちは。ひかり税理士法人の採用広報担当です。今回から始まるインタビュー企画では、当社で働くメンバーの素顔を、色々な角度からお伝えしていきます。第1回目に登場するのは代表の谷淳司です。私たちが掲げているビジョン、経営者として大切にしていること、求める人物像などについて率直に語ってもらいました。
あらゆる経営課題を専門家チームで解決
ーー 当社は2023年に、法人設立20周年を迎えました。法人単独の売上高は12.2億円、ここ5年間の成長率は147%と、堅実に発展し続けています(2024年6月期)。これまでの20年間、どのような使命感をもって事業を展開してきたのか、谷代表から改めてお話しいただけますでしょうか?
谷 : 私たちの存在意義は「顧客企業の永続的発展と資産保全に寄与すること」です。その実現に向けて、お客様にとって真に必要な情報をお届けし、経営の意思決定に貢献してまいりました。税務・財務会計の分野のみならず、あらゆる経営課題をスピーディーに察知して、最善の対策をご提案しています。
ーー 私たちのお客様の大半は、中堅企業・中小企業の経営者ですね。
谷 : 現在、1,253社の法人企業様と1,425人の個人事業主様のパートナーとして、激変する環境下で勝ち抜くための様々な高付加価値サービスを提供しています。
ーー 代表が考える、当社の最大の強みは何ですか?
谷 : 経営者様お一人お一人を、ひかりアドバイザーグループ全体で総合的に支援していく組織力です。ひかりアドバイザーグループは、税理士法人、司法書士法人、行政書士法人、監査法人、社会保険労務士法人という5つの独立した士業法人と、経営戦略、財産戦略、相続知財などを専門とする法人で構成されたプロフェッショナル集団です。私たちのお客様が抱える経営課題は税務や財務会計だけではありません。多様なジャンルの専門家が連携し、あらゆる経営課題をワンストップで解決に導いています。専門家がそれぞれに自己研鑽し、専門性をより磨くことで、時代にあったお客様に役立つサービスを提供していくことを心がけています。
ーー 全方位からの経営支援が私たちの強みということですね。
谷 : 日本国内の企業のうち99.9%は中堅企業と中小企業です。大企業でなければ、各分野の専門家を社内にすべて揃えることはできません。私たちは、まさにそこを補完する、中堅企業・中小企業の皆様にとってはなくてはならない「インフラ」のような存在でありたいと思い、税理士事務所ではなく、法人化の道を選びました。
ーー たしかに、個人税理士事務所では解決できる範囲が限られています。
谷 : 法人化したもう一つの理由は、担当者が交代しても、変わることなく高品質・高付加価値のサービスを安定的にご提供するためです。「このお客様は、あの税理士でなければ担当できない」という属人的な関係は、お客様にとってはリスクでしかありません。私たちは日頃からノウハウやナレッジを共有し、サービスが途絶えたり低下したりすることのないよう万全の体制を整えています。
経営には、AIに解けない問題がいくつもある。
ーー 今後10年間の中長期計画「ひかりビジョン2033」についても、この機会にぜひ広く知っていただけたらと思います。
谷 : キーワードは、「未来×輝く×繋ぐ」です。外部環境がどれだけ厳しくても、常に未来志向で成長し続けたい。お客様・パートナー・職員・会社のすべてが、ひかり輝く主役となれるよう、イノベーションを起こして新しい価値を創出し、理念や伝統を繋ぎ続けたい。そのような想いをこめて、ビジネスモデルを再構築する中長期計画を打ち立てました。
ーー 具体的な取り組みについても、ご紹介いただけますか?
谷 : まず、最先端のAIやICTをフルに活用した分業体制をさらに高度化させていきます。私たちは、かねてより決算申告書や試算表などの作成するいわゆる製造部門のDX化を推進して、経営課題コンサルティングを行う販売部門に潤沢なリソースをかけられるよう「製販分離」に取り組んできました。次のステージは「製販連携」の強化です。複雑な経営課題にも対応できるよう、豊富なコンサルティングメニューを構築していきます。
ーー 機械やロボットに任せられるところはどんどん任せて、人間でなければ提供できないサービスの創出に磨きをかけていくということですね。
谷 : 答えが一つしかなければ、機械やロボットでも代行できるでしょう。しかし、経営課題のコンサルティングは答えのない世界です。そこに私たちの存在意義があります。だからこそ、もっともっと勉強が必要です。当社では、職員が成長・自己実現できる環境づくりの一環として、「コンサルタント養成講座」など新しい人材育成プログラムがまもなく開講します。
未来からの逆算思考で動ける若手が活躍中
ーー いま、当社の中核を担っているメンバーの共通点を挙げるとしたら何でしょうか?
谷 : 未来からの逆算思考で、主体的に行動を起こせるという点ですね。あるべき姿を明確に描いて「何が足りていないのか」を論理的に洗い出し、しっかりと行動を起こしていく力があります。実は「ひかりビジョン2033」も、次世代の経営幹部候補である30代から40代のメンバー15名が、半年間かけて議論を重ねて策定したものです。職員がいきいきと創造的に働く職場環境づくりに向けて、「ホワイト企業認定」取得のための活動も盛り込まれています。
ーー どのような企業が、ホワイト企業に認定されるのですか?
谷 : ①長期にわたって健全な経営を続けられる優れたビジネスを行っている、②従業員が安心して働き続けられるために優れた社内統治を行っている、③時代のニーズに合わせた従業員の働きがい(エンゲージメント)を高く保っている。これらの3要素を併せ持っているかどうかが問われます。
資格がなくても、業界未経験でも、入社後に成長できる
ーー 安心して働き続けられる職場環境づくりという点について、もう少し教えて下さい。私たちの会社では、税理士の資格を持っていない方や業界未経験の方も積極的に採用していますが、どのようにフォローしているのでしょうか?
谷 : 当社では、評価制度を活用し、成長支援しています。未経験者が早期活躍のために蓄積したほうがよい経験やスキルを可視化し、その進捗を上司とともに確認しあいます。一定期間を経て、お客様を主担当として担当するようになると等級がワンランクアップしますので、それを目指して皆さん頑張られていますね。継続的に目指す人材像ややりたい仕事を目標として掲げ、その実現に向かって能力開発し、その成長の度合いも評価しています。やったことのないことにチャレンジし、そのチャレンジの中で得た経験が成長につながっていると思います。頼もしい若手職員が多いですよ。
その他、上司・先輩による現場OJTをはじめ、実践的な業務知識を身につけられる「ひかり塾」というオンライン研修を毎月開講しています。また、税理士資格の取得に向けては、仕事内容や勤務時間などを限定して働ける「限定職員制度」や「資格休暇」、「教材費用の補助」、「合格奨励金制度」などバックアップ体制も充実しています。仕事と自己研鑽を両立する環境を整えています。
ーー 会社全体で早期成長のためのOJTとリスキリングを応援しているのですね。これまで、まったく違う業界で働いていた人にとっても心強い制度です。
パートナーとしてフラットに学び合う風土
谷 : 私たちは「人間、一生勉強」を合言葉に日々研鑽を重ねております。私自身も、20代、30代の若いメンバーから学ぶことがたくさんあります。経験の有無、長さだけではなく、それぞれの世代の価値観や強みを融合させていきたいですね。
ーー 職員とコミュニケーションを取る上で、どんなことを大切していますか?
谷 : そうですね、年齢や立場に関わらず、「パートナー」であるということを常に意識しています。「従業員」という言葉は「従う」という漢字が嫌いなので使いません。時代のトレンドには若い人の方がずっと敏感ですし、「若い人って、こういうふうに情報を得てるんやね」と気づかされることが多々ありますから。自分にはないところを教わる相手として接するようにしています。
ーー お忙しい日々の中で、職員とコミュニケーションを取る時間を、どのように確保しているのでしょうか?
谷 : 一番じっくり話ができるのは、現場へ向かう移動中や、その前後で食事をするタイミングですね。「ひかりブランド」が大切にしている心を言葉にして伝えるように心がけています。 時には、お客様とのやりとりを一緒に振り返りながら、改善すべきポイントについて率直に伝えることもありますが、私自身も多くの失敗を繰り返しながら成長してきましたので、ミスをしてしまった場合には「同じ事業部のメンバーにも展開して、将来の成功につなげていこう」と声をかけています。風通しの良さが一番重要な要素ですし、組織であることの意味も、そこにあると思います。 あと、「コミュニケーションをとりたい」と思ったら、すぐに連絡します。「後で言おう」では熱量が伝わらないときもありますし、タイミングも大事にしています。電話で直接伝えることもあれば、相手が時間のあるときに読めるようチャットで連絡します。言葉足らずな説明によって誤解を生まないよう、丁寧に伝えることを心がけています。
ーー チームで成長できる職場であることが、最大の魅力ですね。最後に、求職者の皆様に向けて一言メッセージをお願いします。
谷 : 入社すると、さまざまな業種の社長と直接やりとりをして、お役に立つことができます。経営者の皆様は、大きな責任を一身に背負い、高い視座で事業を運営されています。その分、私たちは日々懸命に知見を上げていく必要がありますが、成果を発揮できた時には本当に感謝してもらえますし、ありがたいことに何十年も関係が続きます。社会貢献にもつながる非常にやりがいのある仕事ですので、ぜひ多くの人にチャレンジして頂けたらと思っています。