株式会社ESP 代表取締役 高原です。
サイバーエージェントの藤田さんが「目標設定はセンス」とおっしゃっていました。
目標はボーリングの「センターピン」であった方が効果的で、
「センターピン」はその1本のピンを倒せば他9本全てが倒れるピンのこと。
事業で言えば「この数字を上げれば他の数字も全部上がるはず!」という指標です。
そのピンを見つけるのがセンスらしいです。
私のこれまでの会社経営の経験からも、深く腑に落ちます。
ただ、センスで終わると応用できないので、
藤田さんのようなビジネスの達人達がセンスと属人的に扱っている部分を、
凡人の私なりに考察してみました。
■目的
何を実現したくて、そのために何をどの位達成するか?
前半が目的で、後半が目標です。
常に、目的の正しさと、目標の正しさを確認します。
・その目的は本当に実現したい、すべきことか?(目的の正しさ)
・目標を達成すれば、本当に目的を実現できるか?(目標の正しさ)
目的を間違えると、意味を成しません。
目標を間違えると、目的から遠ざかります。
これらの間違えは、センターピンを外し資源の浪費につながります。
■シンプルさ
目標は多ければ良いわけではなく、むしろ少ない方が良い。
個人なら他の人を巻き込まないので影響小さいですが、
他の人を巻き込む組織だと影響が大きく、
シンプルさは一層重要です。
できれば1つ。
多くて3つ。
これは構造分析と理解が肝になると思います。
要素の因果や相関の関係性を理解し、
俯瞰で見てボトルネックを見極め、
極限まで要素を削ぎ落としていく感覚。
ビジネスでいえば、生産の流れや、顧客の動線等をチャートにすると
考え易い。
■覚えやすさ
極力キリのいい数字にした方が覚えやすく、効果的です。
例えば「2030年迄に年商10億円」等。
そうすれば意識に強く根付き、より確度が高まります。
■現実的な大きさ
目標のサイズは現実的な大きさであった方が効果的で、
「頑張ったら達成できるかも」と思えることも重要です。
大きすぎる目標は現実味がなく、実を伴わなくなり、途中で心が折れます。
私の感覚では今の能力の2割増しの大きさが適切と思います。
大きな目標を設定する場合は、ステップを刻み現実的な大きさまで小さく砕く。
階段状でStep By Stepで登れる大きさにする。
大きなピラミッドも、小さなブロックの積み重ねです。
地味ですが、大きな目標を達成するには、大事な考え方です。
参考になれば幸いです。