1
/
5

経営支援するファンドとは?Ashantiの急成長を支える陰の立役者に話を聞きました。

Ashantiは、2021年10月にPEファンドである「株式会社ブルパス・キャピタル」による投資実行により経営体制が変わりました。経営基盤が整うことで、競争の激しい美容業界の中でもさらに成長を加速させ、以来約3年が経過した現在では、全国70店舗を超えるサロングループに進化をしています。その裏側でAshantiを支えるブルパス・キャピタルのおふたりに話を聞きました。

梅村 崇貴/UMEMURA TAKAKI
株式会社株式会社ブルパス・キャピタル/代表取締役

1980年生まれ・愛知県出身。名古屋大学経済学部を卒業後、新日本有限責任監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)に入所。2008年にフロンティア・マネジメント株式会社に参画。多種多様な企業で経営改革、成長戦略、M&A戦略を行い、業績向上に貢献。2020年11月に株式会社ブルパス・キャピタルを創業。仕事をする上で大切にしていることは“責任をもって決断する”“小さなことでも誠実に対応する”“周りに生かされていることに感謝する”。趣味は筋トレ。


毛塚 瑞紀/KEZUKA MIZUKI
株式会社ブルパス・キャピタル/ヴァイスプレジデント

1992年生まれ・栃木県出身。京都大学経済学部卒業。2015年より丸紅株式会社にて、主にプライベート・エクイティファンド事業に従事。国内の中小企業の事業承継や事業支援に携わる。2021年2月に株式会社ブルパスキャピタル創業に合わせて参画。仕事をする上で大切にしていることは“早く決めて、早く動く”。趣味はゴルフ。



まずは、おふたりの自己紹介をお願いします。

梅村:株式会社ブルパス・キャピタルの代表を務めている梅村 崇貴です。立ち上げ前は、交通、観光、食品、アパレル、化粧品、産業ロボット、自動車、航空、半導体、精密機器など幅広い業種での経営を支援する仕事をしてきました。より多くの企業の成長を支援するとともに、日本ではまだ少ないプロの経営者として活躍する人材の輩出に寄与したいと思い、4年前に当社を創業しました。


毛塚:株式会社ブルパス・キャピタルの毛塚 瑞紀と申します。私たちは、投資先企業に多くの時間や今まで培ってきたノウハウを投下し、自身の人生をかけて経営支援に取り組ませていただいてます。

▲「ブルパス・キャピタル」の平均年齢は他のPEファンドに比べて10歳以上若い32歳。頭も体もスピーディーに動けるメンバーがそろってる。


初歩的な質問ですが、ファンドとは 一般的にどういう機関なのでしょうか?

毛塚:ファンドとは、複数の投資家の方々からお預かりした資金をひとつの大きな資金としてまとめ、専門家が投資・運用していく機関です。 投資信託という商品を売買されたことのある方がいらっしゃるかと思いますが、それもファンドです。我々のような企業は、一般にはPEファンド(プライベート・エクイティファンド)と呼ばれ、非上場企業への投資を目的としています。


様々なファンド企業があるなかでの「ブルパス・キャピタル」の特徴を教えてください。

梅村:国内の中堅中小企業を投資対象としているPEファンドは沢山ありますが、弊社ではファンドメンバーが投資先企業に内部から携わることで、企業価値向上を実現するスタイルを取っています。また、投資を通じたプロ経営人材の育成・輩出をミッションとして掲げていることが大きな特徴です。


毛塚:魅力的な商品・サービス、ビジネスモデルを有する中小企業はたくさんありますが、それを実現する組織力や経営人材が不足していることが多くの企業にとっての共通課題です。私たちが協業させて頂いたタイミングで優秀な経営人材を外部からお招きしたり、自社の中から幹部人材の登用を行ったりすることで、経営人材の育成を行い、結果的に事業成長や組織力強化につながり、企業を成長させています。

▲ファンド投資を通じて企業価値を高めるとともに、プロ経営人材を輩出するプラットフォームを創造し、ファンドマネージャーの能力を最大限に引き出すための環境づくりに努め、社会の発展に貢献することを目指している



投資先企業を選ぶのに業種や基準はありますか?

毛塚:弊社では徹底的に分散する方針を取っているため、特定の業種・サービスに偏って取り組むことはありません。現に、現在の弊社の支援先の中には美容室以外にも様々な業種があります。

梅村:様々な観点から徹底的に検討するため、選定基準を網羅的に表現することが非常に難しいのですが、いくつか挙げるとすれば
・ 10年以上後も輝き続ける、投資意義を有する企業
・ 弊社がハンズオン支援を行うことで、フリー・キャッシュフローを増大できる企業
・ 優秀で若い人たちを集められる、ビジョンと企業風土を有する企業
・ 将来の企業成長とステークホルダーの利益を真剣に考えられる企業
といった点を重要視しています。

▲ブルパス・キャピタルの投資先企業一覧(公表案件のみ)。美容機器、カフェ、健康食品、青果小売、土木資機材など業種は多岐にわたる



Ashantiの魅力はどういった部分にあったのでしょうか?

毛塚:まずは、『創業4年で40店舗』という圧倒的な成長スピードに魅力を感じました。美容師の皆さんが各々のペースで働き、働きに応じて正当な対価を受け取ることができる業務委託型のビジネスモデルと、合理的に構築されたオペレーションがその成長スピードの源泉でした。
一方で、創業社長からは、急速な事業成長に伴って組織面で課題を抱えており、経営人材の不在がボトルネックになっているということも伺いました。


梅村:私たちとしては、ヒトが唯一の資本と言っても良い美容室企業において、当時250名程度在籍する美容師の方々を導いていくことは、正直に言えば相当ハードルが高いと考えていましたが、弊社が強みにしている『経営力の向上』ができれば、更なる発展が叶うと確信し、会社を承継させて頂く決断をしました。

私たちが参画した直後に複数名の経営人材や各領域のスペシャリストを業界内外から登用し、経営力の強化を最優先に行いました。当時の幹部陣や店舗で働く美容師の皆さんと共に様々なアクションを実行し、1番の課題であった人材の育成を軸に事業成長と組織力強化を進めてきました。

 ▲「専門家を派遣して実地でコンサルティングやアドバイスを行う”ハンズオン支援”により、自主的・持続的に成長できる仕組みをつくり、真の競争力がある成長企業を目指している。」と梅村代表



Ashanti参画から2年経過してどう変わりましたか?

梅村:いい意味で、当時とは全く違う会社になりました。 店舗数や売上増加はもちろん、顧客単価アップ、リファラル採用の増加と離職率の低下、といった様々な指標が改善しています。働く方々の待遇や環境も変わったので、以前から在籍しているメンバーに聞いても、プラスの変化を感じていただいてます。

毛塚:定量的な指標以外だと、一番の変化は企業文化でしょうか。ホームページ等で様々な取り組みが紹介されているため、感じ取っていただける部分はあるとは思いますが、Ashantiでは会社の発展のために、立場や職歴、業界歴関係なく、あらゆる場面で、様々なメンバーによる成長施策が展開されています。


梅村:2023年はじめに、Ashantiのミッションの一つとして「美容業界の当たり前をアップデートする」ことを掲げましたが、当たり前を超えるチャレンジを繰り返す企業文化が根付いてきたと実感しています。

▲2023年はじめに「美容業界の当たり前をアップデートする」と掲げたミッションが企業文化として根付き、様々な当たり前を超えるチャレンジを繰り返している



今後、Ashantiの展開をどのように考えていますか?

梅村:予算や中期計画の達成、100-200店舗展開、といった目標数字はありますが、一番重要なのは、それらを通してAshantiをこの先10年以上、その先も永続的に輝き続ける企業に発展させることです。

毛塚:一番は、「Ashantiの皆さんが会社どうしていきたいか」を尊重しています。
実は、1年以上前から私たちはAshantiの日々の事業運営にはほとんどタッチしていません。執行役員メンバーを中心としつつも、本部・店舗の様々なメンバーが一丸となって企業成長に邁進しており、自走できる仕組みが整ってきているからです。

▲「私たちがAshantiをどうしていきたいかではなく、Ashantiの皆さんが自社をどう発展させていきたいかを大切にしてサポートしています。」と毛塚さん



最後に、美容業界へのメッセージをお願いします

梅村:業界に対して偉そうなことを言える立場ではありませんが、一つ言えることは、美容業界は我が国において数少ない成長産業の一つであり、今後も発展を続けると考えています。『より美しくなりたい』『カッコよくありたい』という人間の根源的な欲求は尽きることがなく、それを実現できる美容師の皆さんは、私たちの生活にとって必要不可欠な存在であり続けるでしょう。
一方で、流行の変遷や店舗数の増加、美容師数の減少に伴う競争環境の激化は、この業界において避けて通れない課題です。美容業界に限った話ではありませんが、オーナー社長の後継者不在や、優れた仕組みやサービスを持ちながらも実行力が不足しているといった課題があるため、今後さらにM&Aのニーズが増加すると予想しています。

こういった業界の状況を踏まえ、Ashantiでは2年ほど前から開始したフランチャイズ事業や最近ローンチしたアソシエーション事業、M&Aの推進など、業界内のプレーヤーとタッグを組んで美容業界を盛り上げていくことをミッションにしています。「経営力」が備わっているAshantiだからこそ、これらの施策が実現できています。

▲2022年に始まったFC制度を利用してオープンしたrebo(神奈川県茅ヶ崎市)とAloa(神奈川県川崎市)。現在、FC店舗数は8店舗に拡大


毛塚:キャリアに迷っている美容師や美容業界にて従事する皆さんはもちろん、Ashantiの基盤を活用して自社の成長や業界を盛り上げていきたいというアイデアをお持ちの方は、ぜひ気軽にAshantiにお問い合わせいただけたらうれしいです。 Ashantiのメンバーは、優秀というだけではなく、明るく前向きで、性格の良い人が集っています。年齢や性別、価値観は様々ですが、自社と美容業界の発展に懸ける想いで溢れています。彼らと日々を過ごすことで、皆さんの将来の可能性を拡げるきっかけになると思っています。




株式会社Ashantiは、東京・神奈川をはじめ北海道から九州まで美容室・美容院を展開しています。SNSで話題のトレンドスタイルをエリア最低価格で提供。通いやすい価格と高品質の施術でたくさんのお客様に選ばれています。2022年より全国200店舗突破を目指し、5カ年計画を進行中。美容室業界のホワイト企業を目指し、アシスタントアカデミーや休眠美容師・ブランク美容師の現場復帰システムなど、美容業界の課題解決と美容業界の働き方改革を推進しています。



Ashantiでは一緒に働く仲間を募集しています
2 いいね!
2 いいね!

同じタグの記事

今週のランキング