なにをやっているのか
3次元計測機SOMA
全国各地の考古学研究機関や発掘調査機関とともに、合理的なシステムを開発し提供しています。
株式会社ラングは考古学界をフィールドに、情報処理技術を活用したシステム開発を行なう大学発ベンチャー企業です。
■事業内容■
全国各地の考古学研究機関や発掘調査機関とともに、合理的なシステムを開発し提供しています。
同時に遺物・遺跡・地形などを対象とした各種データ加工、製図の委託業務も行なっており、各地の調査機関へ多くの納入実績を積み重ねています。
■今後の展望 すべての人が考古学を楽しめる未来をつくる■
日本国内における遺跡の調査は文化財保護法という法律に則って実施され、調査で得られた情報は発掘調査報告書という書籍によって記録保存されてきました。しかしこれらは発行部数が少ないことに加え、専門家の間でしか通用しない記号的な図で記録されるため、一般の人々には馴染みの無いものでした。
しかし本来、遺跡の調査情報は専門家に限らず社会全体の共有物です。
(1)誰もが理解できる情報
(2)誰もがアクセスできる情報
とすることが当面の課題となります。
昨今、考古学の分野でもデジタル技術、特に三次元技術が注目されるようになり、考古学界はいま大きな変革期を迎えています。ラングは情報化時代の考古学を創るための技術開発を進めています。
なぜやるのか
株式会社ラング 代表取締役の横山
ダブルモニターで効率よく仕事ができます!ソフトウェア開発は主にMacでおこなっています
■経営理念■
株式会社ラングは、情報処理技術を背景として、考古学(Archaeology)と地理情報科学(Geo-informatics)の領域で社会に貢献します。
■株式会社ラング設立の経緯■
代表の横山は大学時代に考古学を専攻していましたが、実測図の作成にかかる膨大な時間と手間に課題感を持ち、新たな技術導入の必要性を感じていました。
その頃、岩手大学情報システム工学科の遺跡データベース入力を手伝っていた横山は、その研究室で考案された地形情報得処理の技術が考古学に応用できるのでは、と思いつきます。そして現取締役の千葉とともにアイデアの実証性を確認。その後システム具体化のために動き出し、2003年株式会社ラングの設立に至りました。
どうやっているのか
パートで働く社員も多数!アットホームな職場環境です
清潔感のあるオフィス
■画像処理技術の開発/改良/メンテナンス■
考古学は遺跡や遺物などの立体物を学問的な基礎資料とします。ラングは考古学者が対象物を判読するうえで有効な、カタチ情報の視覚化技術「PEAKIT」の発明をもとに2003年に起業しました。現在もこの技術に改良を加え磨きをかけながら画像提供をおこなっています。この PEAKIT技術の開発/改良/メンテナンスが、ひとつの大きな柱となります。
■3D計測技術の開発/改良/メンテナンス■
発掘調査では石器や土器などの遺物が大量に出土します。この記録作成は一般に手作業で行われてきましたが、これでは客観性が担保されないだけでなく、高コストのため全出土資料のうちの一部しか記録されない...という大きな課題がありました。
そこでラングでは大量の遺物を効率的に記録できる3Dスキャナ「SOMA」を開発しました。これを他の調査機関でも利用できるよう2020年から受注製造販売を開始し、全国各地の調査機関に配備され始めています。このSOMAの開発/改良/メンテナンスが、PEAKITと並ぶもうひとつの大きな柱となります。
■PEAKIT処理のウェブ展開■
PEAKIT処理の生産性向上、作成コスト削減にはウェブによる展開が必要と考えています。というのも、PEAKIT処理には、お客様からの「正面(傾き)」と「断面位置」の指示が必要だからです。現在は、遺物自体や遺物写真に書き込んで送って頂いていて、校正で0.1度傾けるなど調整が入ることもあります。この作業をウェブアプリで実行できるようにすれば、お客様がご自身で指示頂けるのでこちらの作業が無くなるだけでなく、お客様がご自身で納得いくまで調整頂けるようになります。この新規開発にも携わって頂きたいと考えています。
■メンバーについて■
当社では、入職時には考古学の専門的な知識がなかったメンバーも多く活躍しています。大切なのは考古学の知識ではなく、考古学への興味。専門的に学んだことはなくても、「考古学って面白い」「考古学のことをもっとよく知りたい」そんな想いがある方は大歓迎です!ぜひ業務を通じて考古学に触れてみてください。毎日が発見の連続なので、好奇心が旺盛な方や新しいことを追求するのが好きな方には魅力あふれる環境です。